カルトクイーン、降臨。……まさかの全曲ガンダムSEED!
テンテンコさんに引き続き登場したのは、「アマリリス【改】」。80年代に京都で結成され、過激な活動で注目を集めたカルトバンド・アマリリスのDNAを引き継ぐバンドである。テンテンコさんもファンを公言するアリスセイラーさんが率いるバンドということもあり、2人の共演はこのイベントの目玉となっていた。 登場映像として再生されたのは、なんと『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の映像。パフォーマンス1曲目は同タイトルのオープニングナンバーである『ignited』。その後のMCでは、今回のライブが(アリスセイラーに極めて似た)地下アイドル「ぴいち姫」による公演「ぴいち姫 ガンダムSEED DESTINYを歌う」であることを明かす。 その後も立て続けに同アニメの楽曲を連発。アイドル・アニソン要素が希薄なこのイベントは、ここにきてフロアでヲタ芸が炸裂する異常事態に。
『ガンダムSEED DESTINY』オンリーのパフォーマンス終了後、フロアからの「想像していたのと全然違った……」「カオスで楽しかった!」など、混乱する声も漏れ聞こえる中、テンテンコさんのDJ、2セット目が始まる。 2セット目はさきほどのオリジナル曲でのセットと変わり、レゲエ・ダブ・民族歌謡を感じさせる楽曲を中心にプレイ。混乱を隠し切れないのはテンテンコさんも同じだったのか、途中音が止まってしまうアクシデントが発生するものの、ますます盛り上がるフロアが印象的であった。 最後は他出演DJ陣が交代交代で曲をプレイ。クラブミュージックの定番曲も数多くプレイされ、BiSもカバーしたShinichi Osawaさんの「Our Song」など、ニヤリとする選曲も飛び出す。メインの出演者の出番が終わったにもかかわらず、多くの観客が最後まで会場に足をとどめていた。
多種多様なパフォーマンスが繰り広げられ、“なんでもあり”なイベントであったが、「サブカルチャーを広く取り扱い、観客の皆さんの中に新しい文脈を作るきっかけになること」という目的を多いに果たしてその幕を閉じた。
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