市場調査やマーケティングリサーチを行う矢野経済研究所が、国内のキャラクタービジネス市場に関する2026年版の調査結果を発表した。
調査によれば、2025年度の市場規模は、前年度比103.2%となる2兆8,767億円。拡大の要因としては、周年キャラクターの露出増加や90年代後半から00年代初頭に流行したカルチャーやアイテムのブーム再燃などを上げている。
その上で2026年度は、同103.0%の2兆9,635億円に達すると予測。引き続き、市場規模は拡大傾向の見通しだ。
キャラクタービジネス市場、2026年度は2兆9635億円へ
今回の調査は、2026年4月から6月にかけて実施。キャラクターのIPホルダーやライセンシー、メーカー、小売・流通事業者などを対象に、面談やアンケート、文献調査を行った。
矢野研究所によるキャラクタービジネス市場規模の推移
調査におけるキャラクタービジネスとは、漫画やアニメ、ゲーム、イラストなどに登場するキャラクターを、商品や広告、映像、出版物などへ展開する事業を指す。
市場規模には、玩具や文具、食品、衣料品などへの商品化に加え、出版や広告、映像やゲームのほか、施設などでの版権利用も含まれる。
周年展開と平成カルチャーのリバイバルが市場を牽引
矢野経済研究所によれば、2025年度の市場拡大を支えた要因の一つが、人気キャラクターの周年を記念した展開だ。
周年に合わせて新商品やイベント、映像作品などが相次いで展開され、既存ファンとの接点が増加。SNSを通じた情報拡散によって、新たな層への認知も広がったという。
また、1990年代後半から2000年代初頭に人気を集めたキャラクターやカルチャーのリバイバルも、市場規模を押し上げたとしている。
実際、「ボンボンドロップシール」をはじめ、ここ数年“平成レトロ”や“平成女児”などのブームが続いており、アイテムによっては品切れが発生するなど社会現象となっている。
グッズ販売からイベントや体験へ ポップアップストアなどが増加
近年のキャラクタービジネスでは、映画公開やアニメ放送、周年といった節目に複数の施策を連動させ、継続的な話題や消費につなげる事例が増えている。
矢野経済研究所は、ポップアップストアなどのキャラクターショップの出店増加によって、商品の購入機会や購入頻度が高まると予測。若年層を中心に、キャラクターが生活の中へ深く浸透していることも、市場拡大の背景に挙げている。
矢野経済研究所では2025年にも調査を実施。それによれば2024年度の市場規模は2兆7,773億円、2025年度予測は2兆8,492億円だった。
なお、2025年時点では2025年度を2兆8,492億円と予測していたが、今回の調査では2兆8,767億円と推計されており、予測を275億円上回ったことになる。
【調査要綱】
1.調査期間: 2026年4月~6月
2.調査対象: キャラクタービジネス関連企業(メーカー・卸(IPホルダー・ライセンサー・エージェント、ライセンシー)及び小売・流通業等)
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mailによるヒア リング、アンケート調査、ならびに文献調査併用
<キャラクタービジネスとは>
本調査におけるキャラクタービジネスとは、ライセンス契約によりキャラクターを商品や広告・販促等に使用するほか、映画やテレビ、漫画などのメディアへ展開するビジネスを指し、商品化権と版権で構成される。
なお、本調査におけるキャラクターとは、アニメーション・漫画・ゲーム・イラスト等であり、芸能人(実写)などを除く。
<市場に含まれる商品・サービス>
キャラクター商品、キャラクター版権
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