カナダのトロント国際映画祭(TIFF)は、アニメ監督・湯浅政明さんがキュレーターをつとめるアニメプログラム「Drawn Universes: Visions in Animation」を開催すると発表した。
このプログラムは、9月の映画祭開催後、11月から12月頃にかけて開催予定。期間中は、トロントで湯浅政明さんが選出した作品の上映などが行われる。
正式な日程や選出/上映タイトルは、後日あらためて発表される。
日本映画のカルト、パルプ、ポップの融合を紹介するプログラム
TIFFは、映画を通して人々の世界観を変革することを目的とする非営利文化団体。
毎年9月に開催されるトロント国際映画祭や映画館、エンターテインメント施設を備えたTIFF Lightboxの運営など様々な取り組みを行っている。
今回のプログラムでは、日本の画期的なストーリーテリングや芸術性、革新性を網羅したアニメーションの包括的な概観を提示。TIFFが2023年に開催したシリーズ「Pop Japan!」の成功を基盤としている。
「Pop Japan!」は、日本の映画とアートにおけるカルト、パルプ、ポップの融合を紹介するシリーズとして展開された。
当時は『ツィゴイネルワイゼン』『肉体の門』などで知られる鈴木清順監督と宮崎駿監督の作品に加え、アニメ研究家・大澤幸さんがキュレーションを担当した作品を上映。
なお「Pop Japan!」において、湯浅政明さんが監督をつとめた作品からは『マインド・ゲーム』が選出されている。
新作映画『ひな菊の人生』の公開も控える湯浅政明
湯浅政明さんは、アニメ『ちびまる子ちゃん』などの制作に参加したのち、『クレヨンしんちゃん』で作画監督/設定デザインなどを担当。2004年公開の映画『マインド・ゲーム』で長編監督デビューを果たす。
その後『ピンポン THE ANIMATION』『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』『きみと、波にのれたら』『映像研には手を出すな!』『犬王』などを手がけてきた。
2013年には韓国出身のアニメーターのチェ・ウニョンさんとともにアニメスタジオ・サイエンスSARUを設立。2020年に同社代表取締役を退任後、休養期間を経た2025年2月に新スタジオ・ame pippinを設立。
新作長編アニメーション映画として『ひな菊の人生』を2026年に公開すると発表した。
『ひな菊の人生』原作挿画/画像はアスミック・エース公式サイトから
今回のキュレーター就任について、湯浅政明さんは「このジャンルを確立したアーティストたち、そして今日においてもアニメの視覚的可能性を押し広げ続けている素晴らしいクリエイターたちに焦点を当てたシリーズをキュレーションできることに興奮しています」とコメントしている。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント