VTuberグループ・ホロライブ所属の博衣こよりさんが3月28日、新曲「管制塔より」のMVをYouTubeで公開しました。
監督は『負けヒロインが多すぎる!』EDや『ダンジョン&テレビジョン』で知られる巡宙艦ボンタさん、撮影監督は『クラユカバ』などを手がけた塚原重義さんが担当。本格的なアニメーションMVに仕上がっています。
今回は、助手くん(=博衣こよりさんのファンネーム)5年目の筆者が本作をレビュー。そこに込められた思いを紐解いていくと、VTuberという存在そのものに繋がる“ある解釈”が浮かび上がってきました。
「自分でも発信したかった」ラジオに込められた原点
「管制塔より」の作詞作曲を手がけたのは、TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』OP主題歌である「Sincerely」などで知られる堀江晶太さん。
ホロライブでも「Our Bright Parade」をはじめ多数の楽曲を手がけています。
堀江晶太さんに曲をつくってもらうにあたり、「自分の想いを歌いあげるような曲をお願いしたい」と考えていた博衣こよりさん。そこで今回のモチーフに選んだのがラジオでした。
PVのはじまりに出て来る鉱石ラジオ/画像はYouTubeのスクリーンショット
子どもの頃にラジオが好きで、実際にはがきを送ったりそれが読まれることもあったりしたと語る博衣こよりさん。リスナーとして聞くことを楽しむと同時に、自分の声も届けたいという思いを幼少期から持っていました。
そして今、一人の少女は多くの人に“声を届ける”VTuberに。そんな活動の原点から、今回の曲が生まれました。
小さな地球でファンと文明をつくるもう一人の自分「もふこよ」
「管制塔より」MVの冒頭、極地を探索していた博衣こよりさんは、宙から飛来してきた小さな地球を発見。
その地球をルーペで覗き込んでみると、もふこよ(※)と呼ばれているマスコットと、こよりさんのリスナーである助手くんたちが、ミニチュアサイズで生活している姿が確認できました。
※もふこよは博衣こよりさんのショート動画から誕生した生物。元々濡れた猫を乾かすミームから生まれており、博衣こよりさんも「もふこよは元こよりだから」と配信で語っています。
小さな地球の生き物たち/画像はYouTubeのスクリーンショット
もふこよは助手くんたちと一緒に、凄まじいスピードで文明を(最終的には、「博衣こよりさんの住むスチームパンク的な世界を超えているのでは……?」と思わされるレベルまで)発展させていきます。
たった一人のもふこよと、多数の助手くんにより急速に変化していく世界は、配信者とリスナーのつくるコミュニティにも通じるところがあります。
もふこよたちによって発展した文明
博衣こよりさんのモットーは初見古参関係なく楽しめる配信。長編の配信ではあらすじを用意したり、頻繁にネタとして出て来るできごとは動画化したりと、普段の活動でもこのモットーを重視しています。
そうして着実にファンを増やしていった博衣こよりさんは、共同研究やアニメへの声優出演など、VTuberとして一般的な活動を超えた幅広い活動に参加。博衣こよりさん自身の想像も超えるスピードで進んで行ったことも、MVには表れているのかもしれません。
もふこよとファンとの世界を守ろうとする「博衣こより」
一方で、そんな小さな地球を抱えた博衣こよりさんは、金を握った学者たちや、武器を持った敵から狙われます。
助手くんに囲まれた小さな地球と違い、博衣こよりさんには味方もおらずたった一人。そんな中でも、博衣こよりさんは懸命に小さな地球を守ろうとします。
学者たちから小さな地球を守る博衣こよりさん/画像はYouTubeのスクリーンショット
その姿は、自分の行動で何かが起きてしまったり、あるいは理不尽な悪意をぶつけられたりしても、懸命にファンコミュニティを守ろうとしてきた博衣こよりさんの姿と重なります。
配信者として表舞台では明るい姿を見せながらも、その裏では、リスナーたちには見せない努力や葛藤、悩みや苦しみが存在していることは想像に難くありません。
MVの中で懸命に研究を続けながら、時には涙も見せる姿は、そんな博衣こよりさんの矢面に立つ立場としての一面を表現しているようにも感じられました。
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1件のコメント

匿名ハッコウくん(ID:13562)
ハトがオリーブの枝をくわえた姿が「平和の象徴」とされるのは、主に旧約聖書の『ノアの方舟』のエピソードが由来。ノアは箱舟がアララト山の上に到着した際に大洪水がおさまったか確認するためにハトを放ちオリーブの若葉をもちかえったので、ノアは「水が引き、再び地上に植物が芽吹き、神の怒りが解けて平和が戻ったこと」を知ったとされています。・・・なんかそのままだなw