『道化』の両義性と、これからも続く可能性への挑戦
──改めて、(sic)boyさんの内面や素を曝け出すという重要なテーマが語られました。(sic)boyさんにとって、自分を曝け出す、つまりある種のダサい部分を見せるのはやはり怖いことでしたか?
(sic)boy やっぱり、今でも怖いですよ。でも過去作のように、自分を強く飾る時期でしか書けない歌詞もあったと思うんですよね。
ただ、『HOLLOW』のリリースから2年近く間が空いたことで焦りもあった。新しい挑戦をすることでしか、アーティストとしての進化を見せられない気がしたんです。それはきっと、すかした言葉遣いのリリックでは伝わらない。
今作ではプロデューサーの方や、共演された方と一緒に自分の可能性を広げられたし、そういう「自分ってなんだっけ?」ともがくことは苦しくもあり、同時に楽しい行為でもありました。
──本作のタイトルにもなっている「道化」というモチーフも、喜劇/悲劇でもある両義的な存在ですよね。
(sic)boy 「道化」って明るさも暗さもあるし、ちょっと狂気的だけど芯食ったことも言うアンバランスな存在ですよね。前作よりも色んな方向に転がりながら、喜怒哀楽を曝け出したかったので。だからこそ、序盤でChakiさんが「迷ってるのが(sic)boyらしい」と表現してくれたのは嬉しかったですね。
Chaki Zulu ずっと迷ってそうですよね、この人(笑)。
でも、世の中で生きているみんな、同じように迷っている。だからこそ(sic)boyは誰しもが共感できるし、身近に感じられる存在になるんじゃないかな。
──ありがとうございます。今後、(sic)boyさんはどのような表現者になっていきたいと考えていますか? また、Chaki Zuluさんと今後チャレンジしてみたいジャンルがあれば教えてください。
(sic)boy そうですね。生音だけじゃなく、エレクトロやロックもやりたいし、本当に色んな可能性に挑戦がしたいです。このスタイルが(sic)boyだ、と決めつけるのではなくて、今後もその時々にやりたいスタイルに全力投球していくのが理想ですね。
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