音楽アートフェス「NIGHT HIKE」開催当日の混乱をうけた返金の詳細発表

音楽アートフェス「NIGHT HIKE」開催当日の混乱をうけた返金の詳細発表
音楽アートフェス「NIGHT HIKE」開催当日の混乱をうけた返金の詳細発表

「NIGHT HIKE Mid」コンセプトアート/公式サイト

音楽アートフェス「NIGHT HIKE」が8月24日、Spotify O-EAST、HARLEM、CLUB asiaの3会場で同時進行するサーキットライブ「NIGHT HIKE Mid 2024」を開催した。

イベントには、TeddyLoidさん、TAKU INOUEさん、DJ WILDPARTYさん、煮ル果実さん、柊マグネタイトさんなど多数の人気アーティストが参加。

一方、当日は一部会場で入場規制が敷かれ、待機列の列形成に混乱が生じた結果、現地やSNSで返金を求む声が上がった。

運営側はこれを受けて、イベント当日に返金対応を行うことを発表。8月30日(金)にその内容の詳細を公開した(外部リンク)。

クリエイティブプロダクション発信の音楽イベント

「NIGHT HIKE」は、エナジードリンク・ZONe ENERGYのイメージキャラクター・ぞん子の3Dモデルなどを手掛けてきたTRIBALCON.が主催する音楽イベント。

ネットシーンから生まれた音楽、イラスト、映像などに関わるクリエイターが集結し、DJプレイを中心にライブドローイングやクリエイターのトークショーなども行われている。

4月に行われた「NIGHT HIKE Early 2024」の様子

2023年8月に初開催。同年12月に第2回、2024年4月に第3回と回数を重ねており、6月には京都・大阪でのツアー公演も開催していた。

今回開催された「NIGHT HIKE Mid 2024」では、3会場を舞台としたサーキット形式ではじめて開催。

国内外で注目されるボカロP、DJ、コンポーザーが参加するだけあり、ネットカルチャーを愛する音楽ファンを中心に多数の来場者が押し寄せた。

「NIGHT HIKE」は当日の混乱を受け、希望者への返金対応を発表。

払い戻しは9月2日(月)〜2024年9月8日(日)の間、各種チケットサイトから申請可能。払い戻し希望者を対象としたアンケートも実施されている(外部リンク)。

スムーズな事前リストバンドの交換 当日チケットへ行列が発生

イベント当日は、筆者も開幕前から「NIGHT HIKE Mid 2024」の会場に足を運んでいた。

イベント開演前の10時から行われていたリストバンドの交換はスムーズに進行していたものの、その時点で当日券購入の列はかなりの人数に。

正午の開演が近づくと、入場のために長蛇の列が形成され、筆者自身も本当に会場に入れるのか不安を感じた。

12時頃のCLUB asia。先頭が見えるため、人が少なく感じるが、後続にも相当人数が並んでいる。(筆者撮影)

並んでいる最中、周辺施設のスタッフから「なんの列ですか?」と声をかけられることもあったため、会場周辺には混乱が起きていたと思われる。

その後、会場に入ることはできたが、かなりのすし詰め状態になっていた。

14時ごろになると、混雑はピークに。3つの会場のうち、HARLEM、CLUB asiaの列は止まず、入場規制が発生。Spotify O-EASTしか入場が出来ない状況となった。

中でもHARLEMについては、スタッフから「今並んでも入れない」という声かけが行われるなど、混乱はさらに大きなものになっていた。

一方、唯一入場が出来たSpotify O-EASTには行き場を失った来場者が集まり、14時半から行われたNOMELON NOLEMONの公演ではフロアから人があふれていた。

Spotify O-EASTでのNOMELON NOLEMON公演時の観客の様子。フロアが満員になるほどの人が集まった。(筆者撮影)

演者たちのパフォーマンスは素晴らしく、イベントを楽しんだという声もあった一方で、運営側も認めている通り、全体を通してかなりの混乱があったのは間違いない。

今回の返金対応の発表では、「イベントへの応援の声やご出演いただいた演者の方たちの素晴らしいパフォーマンスに救われていることなどを多数拝見し、その一つひとつの声が大変身に染み、運営一同、身の引き締まる想い」と綴られている。

また、参加者からの声については「全てを叱咤激励と捉えて、今後のより良いイベント作りや運営へと活かして参る所存です」とも書かれているため、今後に期待したい。

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