村上隆、ラッパーJP THE WAVYとコラボ 個展の主題歌を共作

村上隆、ラッパーJP THE WAVYとコラボ 個展の主題歌を共作
村上隆、ラッパーJP THE WAVYとコラボ 個展の主題歌を共作

村上隆さんとJP THE WAVYさん

現代美術家・村上隆さんの個展「村上隆 もののけ 京都」の主題歌を、ラッパー・JP THE WAVYさんが担当することが発表された。

村上隆さんの個展用に主題歌が制作されるのは今回が初となる。楽曲のタイトルは「Mononoke Kyoto」。

2月3日(土)~9月1日(日)に京都市京セラ美術館、新館・東山キューブで開催される同展に来場し、「五山くんと古都歳時記」エリアにあるQRコードを読み込むことで試聴できる。

村上隆からJP THE WAVYへ主題歌の制作をオファー

今回のコラボレーションは、村上隆さんがJP THE WAVYさんに主題歌をオファーしたことで実現。

村上隆さんが偶然JP THE WAVYさんの楽曲「Pick N Choose」を耳にした際に、「主題歌をつくりたい」と閃きオファーに至ったのだという。 楽曲は今回の個展のコンセプト、京都や“もののけ”、そして展示作品からインスピレーションを得て、JP THE WAVYさんが書き下ろしている。曲中には村上隆さん本人の声も聴くことができる。

なお、村上隆さんは今後もJP THE WAVYさんと共作していく意向を示しており、「ヒップホップの『はっぴいえんど』的なコンセプチュアルなものを作りたいと思っている」とコメントを残している。

村上隆、JP THE WAVYのコメント全文

村上隆さんのコメント
JP THE WAVYさんの「Pick N Choose」の曲を、私の娘のダンススクールの発表会にて、不意打ちで、出会ってしまいました。

小さな子どもたちが、かわいく素早く動き回る様と、日本のポケモン「ピカチュウ」の文化をもじった歌のコンビネーション!僕がずっと30年間追求してきたスーパーフラットの概念のHIP HOP版と感じたのです。

僕の世代の、音楽のレボリューションは、「はっぴいえんど」がロックを日本語に置き換えることに成功したことでした。彼らの出した数枚のアルバムから、日本の音楽シーンは劇的に変わりました。同じように、HIP HOP、アメリカから輸入されて、独自の解釈が進んでいますが、WAVYくんの「Pick N Choose」を起点にして、ヒップホップの「はっぴいえんど」が作れるのではないか?と、脳内でめちゃくちゃ盛り上がってしまったのです。

それで、今回の展覧会の主題歌をお願いすることにしてみたのです。そうしたら、快諾してくださって、「やったー!」みたいな。

そういうことで、今後、僕とWAVYさん、もしくはWAVYさんのお仲間たちと、ヒップホップの「はっぴいえんど」的なコンセプチュアルなものを作りたいと思っている、その第1弾です。

なので、どうか皆さんも、そういった気持ちで歌を聞いてもらったり、詞の内容を見てもらったりすると面白いかと思います。

JP THE WAVYさんのコメント
今回村上さんから声を掛けていただきすごく嬉しかったと同時に、世界的なアーティストの村上さんと曲を作るというプレッシャーもあり、ー曲作り上げる時間も自分史上で1番時間がかかりましたが、何とか個展のイメージに合うものが出来たかなと思います。

またリリックも普段は自分が思うイメージをそのまま落とし込むのですが、今回は村上さんの思い描くものを落とし込んで行く作業で何度も村上さんとスタジオに入らせていただいたのですが、その度に何だかすごい事をさせてもらってるんだなーと、改めて”村上隆のアート”の奥深さと一つの物にかける情熱を勉強させてもらいました。

普段のJP THE WAVYとは似てるようで全く違う世界観になったと思うので、是非皆さん個展に足を運んで村上さんのアートと共に楽しんで頂けたら光栄です。

【画像】楽曲制作中の村上隆とJP THE WAVY
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イベント情報

「村上隆 もののけ 京都」

会場
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
会期
2024年2月3日(土)~9月1日(日)
※展示作品のうち、一部に展示替えがある可能性あり
開館時間
10:00~18:00(最終入場は後5:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は開館)
観覧料
一般2,200円(前売2,000円)
大学・専門学校生1,500円(同1,300円)
高校生1,000円(同800円)
中学生以下無料
音声ガイド貸出料金
650円(税込)

【村上隆プロフィール】
1962年、東京都生まれ。1993年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士号取得。博士論文は「美術における『意味の無意味の意味』をめぐって」。2000年、日本の伝統的な絵画表現とアニメや漫画の平面性を接続し、日本社会の在り様にも言及した現代視覚文化の概念「スーパーフラット」を提唱。欧米が事実上の規範となっている国際的なアートシーンに、日本から独自の視点で挑み、刺激を与え続けている。


【JP THE WAVYプロフィール】
新ジャンルな音楽性で数々のヒットを世に送り出し、ファッションアイコンとしても国内外

問わず注目を集めるラッパー。ダンサーとして活動後、2017年にリリースした「Cho Wave De Gomenne」が記録的なバイラルヒットとなる。これまでに国内のオーバーグラウンドなアーティストを初め、アメリカ・韓国・中国・台湾・南アフリカ・フランス・イギリス・タイなど世界各国のTopアーティストたちとも共演を果たす。また2021年には”ワイスピ”シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のサウンドトラックにアジア人として唯一抜擢、さらにGQ MEN OF THE YEAR 2021<ベスト・ラップ・アーティスト賞>を受賞。2023年にはアジアで初開催されたRolling Loud Thailandへの出演や、香港・上海・台湾でのアジアツアーも成功を収め、ますます海外での活動も広げている。

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