パンクバンドSiMがライブで“声出し”解禁「誰かがトライしてみないと」

パンクバンドSiMがライブで“声出し”解禁「誰かがトライしてみないと」
パンクバンドSiMがライブで“声出し”解禁「誰かがトライしてみないと」

SiM(画像は公式Twitterより)

ロックバンドのSiMがツアー「TOUR2022 "BEWARE"」にて、観客の声出しを解禁するとする声明を発表した。

東京都をはじめとする各自治体が公開しているイベント開催ガイドラインでは、収容率50%以下の公演であれば、観客同士の間隔を十分にとるなどの制限付きではあるが、大声を出すイベントの開催が認められている。

今回、SiMは定員を各会場の収容人数の50%に絞ったうえで「大声あり」公演を行う

声明では、ツアーが予定されている会場のうちZeppグループ、新潟LOTSは国の指針とは別に「収容人数にかかわらず声出しは禁止」という基準を設けているため、声出し無しでの公演となる予定だとされている。

一方、チケットの販売枚数に関しては、Zeppグループ、新潟LOTSでも声出しが可能となる可能性があるため、現行の販売可能枚数でストップするという。

なお、大声の有無に関わらず、全公演マスクの着用は必須となる。

ラウドロックシーンを牽引してきたSiM

SiMは、2004年に結成された日本のロックバンド。

メタル・パンクといった激しい音楽を軸としながらもキャッチーさを併せ持ったサウンドで人気を集め、日本武道館や横浜アリーナでの単独公演をソールドアウトさせた経歴を持つ。

コロナ禍以前のライブでは、観客による大声での合唱、コールが起こっていた。
観客の合唱・コールが起きた「Blah Blah Blah」のライブ映像
今回発表された声明では、「もちろん、『大声ありでも大丈夫だった』という前例を作るための決断なので、安全対策はきっちりします。」「一歩だけ踏み出してみる。調子に乗って三歩、四歩は踏まない。そんなライブにしたいと思ってます。」とコロナ禍以前への回帰への思いが語られている。

大型フェスのコロナ対策ガイドライン

ROCK IN JAPAN FESTIVALSUMMER SONICはマスク着用についてのガイドラインを共同で発表している(外部リンク)。ガイドラインでは、熱中症のリスクを鑑み、「声を出さず2m以上の身体的距離を確保できる場所ではマスクを外しても良い」という国のルールに則った上で、マスクを外せる場所では外してもよいとしている。イベントとしては声出しに関しては明言していない

FUJI ROCK FESTIVALもマスクについては同様の声明を出している(外部リンク)。ただし、「大声による発声・会話はお控えください。周囲との接触につながる行為はお控えください。」と明文化されており、声出しは許可されていない。

大型フェスが声出しについて明文化しない、あるいは控えるよう声明を出す中、武道館をソールドさせる規模のバンドが声出しを解禁することは異例の試みと言え、今後のライブにおける声出しのあり方に与える影響は大きいだろう。



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