東京都をはじめとする各自治体が公開しているイベント開催ガイドラインでは、収容率50%以下の公演であれば、観客同士の間隔を十分にとるなどの制限付きではあるが、大声を出すイベントの開催が認められている。
今回、SiMは定員を各会場の収容人数の50%に絞ったうえで「大声あり」公演を行う。
声明では、ツアーが予定されている会場のうちZeppグループ、新潟LOTSは国の指針とは別に「収容人数にかかわらず声出しは禁止」という基準を設けているため、声出し無しでの公演となる予定だとされている。
一方、チケットの販売枚数に関しては、Zeppグループ、新潟LOTSでも声出しが可能となる可能性があるため、現行の販売可能枚数でストップするという。
なお、大声の有無に関わらず、全公演マスクの着用は必須となる。
【NEWS】
— SiM_Official (@SiM_Official) July 19, 2022
“The Rumbling”を含む4曲入りEPのタイトルが「BEWARE」に決定!
リリースに伴い、全国ツアー開催決定!
只今よりSiM App会員限定先行受付開始!
※「声出し」に関して画像2枚をよく読み、ご応募ください。https://t.co/vCBUDucp8F pic.twitter.com/z52RPc4Wpy
ラウドロックシーンを牽引してきたSiM
SiMは、2004年に結成された日本のロックバンド。メタル・パンクといった激しい音楽を軸としながらもキャッチーさを併せ持ったサウンドで人気を集め、日本武道館や横浜アリーナでの単独公演をソールドアウトさせた経歴を持つ。
コロナ禍以前のライブでは、観客による大声での合唱、コールが起こっていた。
大型フェスのコロナ対策ガイドライン
ROCK IN JAPAN FESTIVALとSUMMER SONICはマスク着用についてのガイドラインを共同で発表している(外部リンク)。ガイドラインでは、熱中症のリスクを鑑み、「声を出さず2m以上の身体的距離を確保できる場所ではマスクを外しても良い」という国のルールに則った上で、マスクを外せる場所では外してもよいとしている。イベントとしては声出しに関しては明言していない。FUJI ROCK FESTIVALもマスクについては同様の声明を出している(外部リンク)。ただし、「大声による発声・会話はお控えください。周囲との接触につながる行為はお控えください。」と明文化されており、声出しは許可されていない。
大型フェスが声出しについて明文化しない、あるいは控えるよう声明を出す中、武道館をソールドさせる規模のバンドが声出しを解禁することは異例の試みと言え、今後のライブにおける声出しのあり方に与える影響は大きいだろう。
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