期間は7月13日(水)23時59分まで。
この記事ではオススメ漫画を15作品ピックアップし、簡単な紹介文も載せているので、購入の参考にどうぞ!
また、早川書房のオススメSF小説もまとめているのでこちらもぜひ。
アニメ化作品から近年の漫画賞受賞作まで15タイトル
たらちねジョン『海が走るエンドロール』
65歳で夫と死別して張りのない生活を送っていたうみ子が、映像専攻の美大生・海に出会い、映画を撮ることを決めるまでが鮮やかに表現された1巻だけで、もう引き込まれます。
人生も後半になって新しく何かをはじめることへの不安と期待がないまぜになった感情を抱きながら、映画を学ぶことにしたうみ子の行く末はどうなるのか。
今回のセールは、先日2巻が発売されたばかりの話題作を手に取る良い機会になっています。
和山やま『女の園の星』
女子校の教師と生徒たちのシュールな掛け合い、くだらない小話、何気ない毎日がじわじわと来る。笑える。ふと読み返したくなる。
何を考えているのか読めない生徒たちに翻弄される星先生の真面目な顔がまた面白い。そして先生と同僚の絶妙な距離感もまた良いのです。
ヤマシタトモコ『違国日記』
槇生は葬儀の場でたらい回しになっていた朝を勢いで引き取るのですが、元来孤独を好む彼女は共同生活に戸惑うことに。そして両親を亡くしたことを徐々に実感していく朝も、簡単には現実を受け止められず、2人の共同生活は前途多難。
不器用な槇生と飄々とした朝が営む、他人とも家族とも友人とも違う関係性はどこに向かうのでしょうか。
阿部共実『潮が舞い子が舞い』
このセールを機に『潮が舞い子が舞い』はどうでしょうか。作者の阿部共実さんが繰り出す巧妙で緩急のあるセリフ回しがたまらんのですよね。
バカバカしい下ネタトークや胸にグッとくる恋愛模様、時々出てくるハッとするような言葉や表情も癖になる快作です。
PEYO『ボーイミーツマリア』
中学生の時ほど無鉄砲にはなれず、かといって大人でもない高校生たちの感情の起伏を、繊細なタッチで表現した筆致が光る名作です。
読み返すたびに「これがデビュー作か!」と驚かされるのですが、作者のPEYOさんは2020年8月に急逝。もう新作を見ることができないのは非常に残念ですが、その才をいかんなく発揮した本作は今も色あせていません。
くぼけん『異世界喰滅のサメ』
あらすじは、落ちこぼれの召喚士がサメを呼んでしまい、そのサメが近づくやつは全部食らうみたいな凶暴さを発揮してしまい、召喚士は半ば追われるように旅に出るというもの。
そしてこのサメが地面に潜るわ頭が増えるわもうやりたい放題です(サメ映画では常識)。個人的には名作『ディープブルー』で名俳優をオチに使った伝説のシーンが出てきた時にもうダメでした。あれはずるいぜ。
盆ノ木至『吸血鬼すぐ死ぬ』
上の2人だけでなく、キャラの濃い吸血鬼にバンパイアハンター、吸血鬼対策課と呼ばれる警察官も登場して、全員で笑かしにきてくれます。そしてジョンが可愛い。
ハイテンションで各話のテンポもよく、読み進めやすいところもおすすめな理由です。
桜井のりお『僕の心のヤバイやつ』
思春期のど真ん中にいる中学生の2人が繰り広げる初々しいやり取りがヤバいです。何気ない言葉や行動がクリーンヒットしてる時の顔もヤバい。
結論この漫画『僕の心のヤバイやつ』はマジでヤバい。何がヤバいってマジでヤバい。
雷句誠『金色のガッシュ!! 完全版』
魔界の王を決めるサバイバルに挑むため人間界に現れた魔物の子どもと、彼らのパートナーとなる人間たち。生き残りをかけたレースゆえに別れも多く、大半が志半ばで散っていく哀愁も胸を打ちます。
さっぱりとした熱い物語を読みたければ筆頭の候補です。よりハードな続編も話題になっているため、読みはじめるなら良いタイミングでしょう。
板垣巴留『BEASTARS』
この学校でいきなり食殺事件が発生する物騒な導入になっており、以降もいざこざが絶えません。そんな世界で確執が生まれるのは当然で、本作はこの断絶を乗り越えようとするキャラクターたちを描いています。
争いの絶えない現実の世界にも問いを投げかける作品でもあり、エンタメだけに終わらない意欲作です。
渡辺航『弱虫ペダル』
気弱な主人公がスポーツを通して成長していく王道のストーリーを、自転車競技を通して描いています。
一癖も二癖もあるキャラクター、ロードレースの過酷さと爽快感、ライバル校との激戦など、ハマるポイントも多く、さらにアニメ、舞台、実写とメディアミックスも豊富なため沼は深いです!
小坂泰之『放課後ていぼう日誌』
よくある導入ですが、主人公が生き物への苦手意識を少しずつ払拭していく描写など細かな表現が巧みなので、読んでいて違和感がありません。
部員や顧問との出会いを経て、“釣り”という未知の世界に踏み込んでいく主人公の姿は、誰しも経験があるワクワクに満ちていて、読んでいるこっちも楽しくなってくるのです。
村岡ユウ『もういっぽん!』
女子高生たちの汗と畳にまみれた青春群像劇『もういっぽん!』もセールになっています。
高校入学と共にすっぱりと柔道から離れることを決めていた主人公が、中学時代の最後の試合で惜敗を喫した対戦相手に再開して、もう一度柔道に取り組みはじめる本作。
地道な稽古を重ねて強くなったり挫折を重ねる主人公たちの懸命さは、王道のスポーツ漫画のそれです。
顧問をはじめとした大人たちの厳しくも丁寧な導きや、個性豊かなライバル校の存在・因縁を巧みに組み込む構成も素晴らしく、物語が進むごとに深みが増していきます。オススメです!(2023年1月にTVアニメ化)。
南條範夫&山口貴由『シグルイ』
そんな2人の行く道は血みどろで、行く先々で死を呼びます。最終的に時の大名に招かれて、真剣での御前試合を行うことになり、そこで真の決着が着くのですが、あまりに無残な終局には言葉も出ませんでした。
漫画史に残る痛切な幕切れは必見です。
なお、人体の欠損などバイオレンス描写が多いので、苦手な人は止めておいたほうが無難です。
安野モヨコ『監督不行届』
偏食家で好きなものがとことん好きな庵野秀明さんとの日々が面白おかしく描かれており、稀代の監督の“生態”を垣間見ることができます。
難産だった「エヴァンゲリオン」シリーズの完結から間をおかず、映画『シン・ウルトラマン』や『シン・仮面ライダー』を手がける精力的な活動は、安野モヨコさんとの何気ない日々が支えているんだなとわかる漫画です。
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