使い続けると中から、アンモナイトなどの化石や天然石が姿を現わす発掘気分を楽しめる石鹸です。
今すぐ欲しいと思い、制作者のS.iijimaさんに話を聞きました。
ヒントは子供時代のおもちゃ
多摩美術大学のグラフィックデザイン学科に在籍しているS.iijimaさん。日々の手洗いから一転、まるで考古学者のような非日常を味わうことができるこの石鹸は、大学の課題で制作したものだそうです。
なので、販売予定はないとのこと(アンモナイト発掘したかった)。 コロナ禍で手洗いが重要視されていることに注目したS.iijimaさんは、「小さい頃はハンドソープを使うのが少し億劫に感じ、あまり使っていませんでした。そんな同じような気持ちの人にも、積極的に使ってもらえる石鹸を目指し制作しました。」と、作品の着想について教えてくれました。
なんでも、おもちゃが入ったバスボールや土の塊から宝石を掘り出すキットなどのおもちゃからヒントを得たそうです。
そして完成した「発掘できる石鹸」のコンセプトは「毎日の手洗いを楽しくさせる」。確かに、発掘したい一心で通常より熱心に手洗いをしたくなります。
見た目が石な石鹸、気になる制作過程
既製品の石鹸はツルツルで真っ白ですが、この石鹸は見た目がゴツゴツとして石っぽいのがポイント。黒色の無骨な岩石タイプと、グラデーションが効いた天然石っぽい3色(グリーン、レッド、ブラウン)があります。
となると、気になるのが制作方法ということで、簡単にレシピを教えてもらいました。
まず市販の石鹸を溶かし、レジンなどを入れる石型の型に流し込み、化石などを真ん中に入れ込むという3ステップだそうです。
あえて色むらやバラつきをつくり石っぽさを醸しだすのがポイントです。
「色むらや溶け具合のバラつきがの出やすい純石鹸を選択したことで、自分の想像していたものが完成できました。」と語るS.iijimaさん。市販の石鹸にも、溶けにくい純石鹸、溶けやすくハンドメイドにも使われるグリセリンを主にした石鹸があるのですが、色むらや溶け具合のバラつきを作ると石っぽさが強くなることに気づいたので、あえて純石鹸を使用しました。
「ただ、溶かす時間の調整や水分量によって思い通りの色を作るのが難しくなり、そこが1番苦戦したところでもありました。」と創作秘話も明かしてくれました。
毎日の手洗いを楽しくさせる、をコンセプトに石鹸を製作しました。
— S.iijima (@iijimart) June 5, 2021
使い続けると中から化石や天然石が段々と姿を現します。 pic.twitter.com/hWNQxpiPz8
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