ニューヨーク在住の日本人ラッパー・Omen44さんが新作『HENTAI』を2020年12月27日をリリースした。
日本からBUDDHA BRANDのCQさん、MEGA-Gさん、さらにデンマークから盟友・Sicknatureさん(SNOWGOONS)、アメリカからPlanet Asiaさん、Skyzooさん、フランスからFizzi Pizziさんなど実にワールドワイドなゲストが参加。
トラップやチルビートが隆盛するこの時代に激渋なブーンバップで攻める雄姿はHENTAI的。本アルバムは時にハードコアであり、そしてジャジーであり、様々な表情を魅せる名盤に仕上がっている。Omen44 : 日本人旅行者が避けるべきこと(ニューヨーク)
太いドラムに温かみのある生音、90年代のHIPHOPを象徴するそのサウンドは昨今ブーンバップと呼ばれているが、そのブーンバップを確固たる姿勢で続けているのがOmen44さんだ。
神戸を中心に活動を開始するも、2000年にニューヨークに移住。現地で活動する強みを活かして多くのアーティストと交流しており、これまでも彼の作品にはD.I.T.CのA.G.さん、Smif-n-WessunのTekさん、さらにSADAT-Xさんといった著名なラッパーが多く参加してきた。
また、客演としてもニューヨークのレジェンダリーなヒップホップデュオ・Camp-loさんとも共演というキャリアを持つ。2020年発表したEP『7』にもLarge Professorさん制作曲を収録しているなど、その音源に対するこだわりは強い。
90年代のミドルスクールHIPHOP好きにはたまらない人選を抑えつつも、彼のライトながら存在感のあるラップで世に「古き良きHIPHOP=ブーンバップ」を放ち続ける。
Omen44さんはコロナ禍以前は頻繁に日本にも訪れて活動の幅を広げていた。近年ではBUDDHA BRANDのNIPPSさん、TETRAD THE GANG OF FOURのVIKNさんとタッグを組んでアルバム『25:17』を発表。"Came Far For The Killing Remix" Omen44 x Nipps x Vikn feat. KWSK Aggy, Yzerr, Maria, CQ, Marin
「こっから全ての惑星」ではMoment Joonさんとの異色のコラボを実現。また「Came Far For The Killing Remix」ではYzerr、CQ、Maria、KWSK Aggy、そしてMarinなど実に豪華な面子が参加して話題になった。
Omen44 - "Eclipse" feat. Planet Asia, Sicknature Produced by Gradis Nice, Scratches by Dj YOHEI
一聴して「Back in 90's」が詰まったアルバムだと分かる今作。トラップ全盛のこの時代にそれを実現してしまうのは、まさに「HENTAI」の成せる業だろう。
トラックメーカーは日本勢を中心にフランス、さらにドイツとワールドワイドに揃えた。TETRAD THE GANG OF FOURを迎えた新曲「KUROSAWA」を発表したばかりのMANTLE as MANDRILLさん、FebbさんやISSUGIさんとのコラボ実績を持つGradis Niceさん、さらにMariaさんのヒットソング「SPASA」を手掛けたnabeproさんなどが提供している。
硬派でありながらもどこか懐かしさを感じさせるサウンドは90年代のミドルスクールや00年代のアングラHIPHOPを彷彿とさせる仕上がりになっている。ドイツのハードコアHIPHOPユニット・Snowgoonsが手掛けた「Eclipse」のリミックスも聴き逃せない。ストリングスの効いたハードコアな作風はまるで90年代ニューヨークのHIPHOPのようだ。
さらにゲストとしてSnowgoonsのSicknatureさん、20年以上のキャリアを誇る米国人ラッパー・Planet asiaさん、フランスからはfizzi pizziさんなど、国際色豊かな面子が華を飾る。
日本勢も負けていない。「Watch Us King I Divine(Don't Test The Remix)"」にも参加していたCQさん、そして最近ではハンバーガー屋をオープンさせて話題になっているMEGA-Gさんも参加している。しかしあくまで主役はOmen44さん。どこかノスタルジックで温かみのあるサウンドにOmen44さんのソフトなラップがマッチする。
「Eclipse」のMVは早くも50万回再生を突破。日本が誇るOmen44さんに世界が注目していると言っても過言ではないだろう。アルバム通して散りばめられた「HENTAI」感をぜひ体感してもらいたい。
日本からBUDDHA BRANDのCQさん、MEGA-Gさん、さらにデンマークから盟友・Sicknatureさん(SNOWGOONS)、アメリカからPlanet Asiaさん、Skyzooさん、フランスからFizzi Pizziさんなど実にワールドワイドなゲストが参加。
トラップやチルビートが隆盛するこの時代に激渋なブーンバップで攻める雄姿はHENTAI的。本アルバムは時にハードコアであり、そしてジャジーであり、様々な表情を魅せる名盤に仕上がっている。
NYを拠点に活動する日本人ラッパー・Omen44とは
神戸を中心に活動を開始するも、2000年にニューヨークに移住。現地で活動する強みを活かして多くのアーティストと交流しており、これまでも彼の作品にはD.I.T.CのA.G.さん、Smif-n-WessunのTekさん、さらにSADAT-Xさんといった著名なラッパーが多く参加してきた。
また、客演としてもニューヨークのレジェンダリーなヒップホップデュオ・Camp-loさんとも共演というキャリアを持つ。2020年発表したEP『7』にもLarge Professorさん制作曲を収録しているなど、その音源に対するこだわりは強い。
90年代のミドルスクールHIPHOP好きにはたまらない人選を抑えつつも、彼のライトながら存在感のあるラップで世に「古き良きHIPHOP=ブーンバップ」を放ち続ける。
Omen44さんはコロナ禍以前は頻繁に日本にも訪れて活動の幅を広げていた。近年ではBUDDHA BRANDのNIPPSさん、TETRAD THE GANG OF FOURのVIKNさんとタッグを組んでアルバム『25:17』を発表。
ブーンバップの名盤となる『HENTAI』
トラックメーカーは日本勢を中心にフランス、さらにドイツとワールドワイドに揃えた。TETRAD THE GANG OF FOURを迎えた新曲「KUROSAWA」を発表したばかりのMANTLE as MANDRILLさん、FebbさんやISSUGIさんとのコラボ実績を持つGradis Niceさん、さらにMariaさんのヒットソング「SPASA」を手掛けたnabeproさんなどが提供している。
硬派でありながらもどこか懐かしさを感じさせるサウンドは90年代のミドルスクールや00年代のアングラHIPHOPを彷彿とさせる仕上がりになっている。ドイツのハードコアHIPHOPユニット・Snowgoonsが手掛けた「Eclipse」のリミックスも聴き逃せない。ストリングスの効いたハードコアな作風はまるで90年代ニューヨークのHIPHOPのようだ。
さらにゲストとしてSnowgoonsのSicknatureさん、20年以上のキャリアを誇る米国人ラッパー・Planet asiaさん、フランスからはfizzi pizziさんなど、国際色豊かな面子が華を飾る。
日本勢も負けていない。「Watch Us King I Divine(Don't Test The Remix)"」にも参加していたCQさん、そして最近ではハンバーガー屋をオープンさせて話題になっているMEGA-Gさんも参加している。しかしあくまで主役はOmen44さん。どこかノスタルジックで温かみのあるサウンドにOmen44さんのソフトなラップがマッチする。
「Eclipse」のMVは早くも50万回再生を突破。日本が誇るOmen44さんに世界が注目していると言っても過言ではないだろう。アルバム通して散りばめられた「HENTAI」感をぜひ体感してもらいたい。
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鼎
ジャパニーズHIP HOPが好きなゲイライター
これまでの記事はこちら
http://mosthigh.tokyo/2018/04/07/profile/
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