輝夜月の本音インタビュー「動画投稿に飽きちゃった時期があったんスよ」

動画投稿、飽きちゃった!

──1年前のインタビューで印象的だったのが、バーチャルタレントという呼称にこだわっていることでした。ですが年末の「Twitterトレンド大賞」にゲストプレゼンターとして出演された時には「VTuberの輝夜月でした!」と仰っていて衝撃を受けたのですが、なにか意識の変化があったのでしょうか?

輝夜月 そういえば名乗りましたね! 全然考えてなかった(笑)。 でも月がこだわってても、周りから見たら月ちゃんはどう考えてもVTuberッスよね。だからしょうがないかな~って気持ちはあったかも。でもそんなにそこは悩んでないし、名乗ったから考え変わった~とかもないッス!

──そうなんですね。バーチャルタレントという呼称にこだわっていた月ちゃんが初めてVTuberを名乗った時だったので、勝手に歴史的な意義を感じていました。

輝夜月 アッハッハ! でもVTuberって毎日動画投稿して頑張ってる人のことだと思うから、名乗れなかったんスよ! 月ちゃんは頑張ってないから、毎日投稿なんて無理!

──確かに毎日投稿は難しいと思いますが、月ちゃんが頑張ってないなんてことはないと思いますよ。

輝夜月 そうッスかねー? 今もVTuberって名乗るの申し訳ないって思いますけどね! 毎日投稿してるバケモンみたいな人たちみたいに、ネタぽんぽんでないし。

──確かに動画の投稿頻度自体は下がってますし、ネタ的な企画も減ってはいるように思います。

輝夜月 減ってるんですよねー。ちょっと飽きちゃった時期があったんスよ

──「飽きちゃった」と言いますと?

輝夜月 なんか月の動画っていつもおんなじことしてるんですよね。変化つけられないかなーって考えて動画は撮るけど、結局ボツにしちゃうことが増えちゃって。

でも、月的には納得いかないものでも、みんなは待ってくれてるのかなって思うようになったんです。それで、今はまた動画がつくれるようになりました!

──何か、意識が切り替わったきっかけはあったんですか?

輝夜月 ファンから「どんな動画でも待ってるよ」ってリプライで言ってもらったんスよ。友達にも「60点でも70点でも、ファンは嬉しいんだよ」って言われたのもあって、だんだん変わっていきました。

──“月ちゃんの考える面白い”と“ファンの求める面白い”が以前は食い違っていたけど、だんだん合わさってきた?

輝夜月 そうかもしんない! それまでは「ホームランしか打ちたくない!」って思ってたから、ちょっとでもイヤだったら動画出さなかったけど、「ヒットも大事かも?」って思うようになった的な。今年に入ってから特にそう思ってる気がする! ──これはAOちゃんも言っていたことですが、自分が面白いと思うものを妥協しない月ちゃんは、こだわりが強いクリエイター気質だったと思います。そこに変化があったということですね。

輝夜月 前までは気づかなかったんスよ、こだわりが強すぎるってことに。でも、それも友達が指摘してくれて、なんか変わりましたね。

あの頃はイキってた!

──他のVTuberさんの動画はご覧になりますか?

輝夜月 めっちゃ増えたんで全然追えてないッスけど、ちょっと見てます!

──確かに全体で7,000人とか言われてますからね。ちなみにどなたのをご覧になってるんでしょう?

輝夜月 ゲーム部プロジェクト! あの子達めっちゃ可愛いッスよね! だいすき!

──Twitterでも話題に出していたことがありましたね、ゲーム部プロジェクトの特にどこがお気に入りなんでしょうか?

輝夜月 終始意味わかんないのが面白い! ぶっ飛んでるからもう一回見たくなっちゃう!(笑)
プロフェッショナル ゲームの流儀 -夢咲楓-
──ゲーム実況にもおふざけにも本気で面白いですよね。現在VTuber全体として動画の再生数が下がってきていますが、ゲーム部プロジェクトは今も高い再生数を誇っています。

これは、以前のインタビューでAOちゃんがおっしゃっていたような、“VTuberである”ことは珍しくなくなって、“何をするか”という中身で勝負する時期に入ったということだと考えていますが、月ちゃん的にもそうした流れは感じていますか?


輝夜月 もちろん! だから「ムッズいなー!」って言いながら動画つくってるし(笑)!

──今はゲーム部プロジェクトやにじさんじのように、複数のキャラクターによる関係性自体をコンテンツとして打ち出すことが流行っているように感じます。一方で、月ちゃんは他の人とのコラボは珍しいですし、Twitterでの絡みも比較的薄いように思います。

輝夜月 月ちゃんすっごいコミュ障だし人見知りなんスよ! コラボしたいなーとか思うことはあるけど、「コラボしてー!」なんて話しかけるの無理!

──最初の方はキズナアイちゃんに積極的に絡んでいた印象はありますけども。

輝夜月 あの頃はイキってたんスよ! なんでもできると思ってた(笑)! 親分ごめん!

──イキってたんですね(笑)。当時は名物だったTwitterのリプライでの二人のやり取りも少なくなっています。ですが、先日漫画に書かれていたように、我々の見えないところで仲良くはされてるのでしょうか? 輝夜月 そう! リプライするよりLINEするわみたいな(笑)。

──より親密になったんですね。ファン的にはそのやりとりを見せてほしいところではありますが。アイちゃんとはどんな話をするんですか?

輝夜月 普通ッスよ! この前は「月ちゃん喋らない方が可愛いよ」って言われたのが面白かった(笑)。あとはお互いの動画のネタの話とかかな、これ面白いと思う? みたいな。

──めちゃくちゃ仲良いですね! ただ、アイちゃんとのやりとりに限らず、そもそもTwitterの更新頻度が下がっていますよね。

輝夜月 最初はフォロワーも少なかったし、誰も見てへんやろ! って思ったから好き勝手できてたんスよ!

でもいっぱい見られるようになったら「うわっ」て怖くなっちゃったっていうか。後輩もできてきて、その子達が真似しちゃダメなやり方はしちゃダメだなと思うようになったというか。

──お手本にならなきゃと思うように?

輝夜月 お手本(笑)そんないい子じゃないッスけど、そうかも?

なに呟けばいいんだろーとか、どう見られてるんだろーとか考えるようになっちゃったんスよ

──どう見られるか気にするようになったということもそうですし、最近リプライも当初に比べて消極的というのもあって、当初掲げていた“ファンとは友達でいたい”という感覚にも変化があるのかなと感じていました。

輝夜月 最初は友達感覚だったんだけど、今はどうなんだろー。確かに変わってきたのかも

リプライも前は「うん」とか「そだね」とかだったんだけど、失礼なこと言わないようにしなきゃ、ひとつひとつのやり取りをもっと大事にしなきゃと思うようになって。だったらもっとちゃんと伝えなきゃって思ったから、逆にリプも減っちゃったのかな。

あとは、単純にTwitterあんま見てなかった!

──友達とのやりとりって、親しいからこそ一言だったりそっけなかったりもしますが、もっと大事にしたいという気持ちが芽生えて、せめぎあっている?

輝夜月 お金を払ってもらうようになっちゃったから、お友達でいいのかな? って。けど、やっぱり友達感覚でいたいのは変わんないッスね。でも友達ってどうすればいいんだっけ? みたいに思うようになっちゃった……ムズい!

──活動を広げていくなかで、月ちゃんも色々悩んできたんだなというのがわかりました。でもそれを表に出すことってあまりありませんよね?

輝夜月 出すのが苦手なんスよ! 何て言ったらいいかわかんないし!

──確かに病んでるツイートする月ちゃんは想像できないです。

輝夜月 色々ムズいなーって悩んでるだけで、そもそも病んではないから(笑)!!!

そういう悩みとかは歌詞に出来たらいいなって! あれ? 月ちゃんアーティストみたい?

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輝夜月

バーチャルYouTuber

2017年12月9日にバーチャルユーチューバーとして鮮烈に登場。
YouTube チャンネル登録者数の伸び率は驚異的で、現在83万人を突破し100万人に迫っている。
2018年8月30日にファーストソング「Beyond the Moon」を配信リリース。iTunes総合チャート第3位ほか各配信チャートを席捲。
翌8月31日に世界初!史上初!の「VRライブ@Zepp VR」を敢行。VRライブチケットは瞬殺で完売、全国15か所の映画館でのライブビューイングでは5,000人を超える動員を記録。
破壊的かつユーモア溢れるトークとナチュラルボーンでチャーミングなキャラクターを武器に、凄まじい勢いで人気を集めている新世代のポップ・アイコン。

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