決勝戦! 因縁の2人が衝突
DOTAMA vs SIMON JAP
今大会の空気をつくりあげてきたMC同士の対決。第7章で、準決勝で衝突したことが記憶に新しい2人の決勝戦だ。かつて死闘を繰り広げた因縁の2人がまたしても戦極の決勝で当たるという、何とも出来過ぎたシナリオ。しかし、2人にとってはこれが宿命だったのかもしれない。先攻のDOTAMAは、1バース目で、今大会において5回連続で先攻になったことをアピールしながら、自己を賛美するセルフボーストスタイルを展開。「オッサン俺勝つぜ!」というラインまで飛び出し、SIMON JAPにプレッシャーをかける。もちろん、そんなプレッシャーに屈しない男がSIMON JAP。
「お前それでもラッパーか? ~喰らわすアッパーカット!」と武闘派らしいラインでアンサー。DOTAMAはSIMON JAPの男気に敬意を表しつつも、勝ちは譲らない姿勢をアピール。
しかしSIMON JAPも喧嘩上等のパンチラインで応戦して、会場を沸かす。判定はつかず、延長戦となった。
DOTAMA vs SIMON JAP、決死の延長戦
延長戦では、「ライム聞いたことあるやつだろうが!~それと脅しスタイルだけか?」、「あんた俺に勝ちてぇって言えよ! ~ろくに踏めてねぇ~なら、鍋にくべてく!」とSIMON JAPのスタイルに苦言を呈すDOTAMA。この怒涛のラッシュにSIMON JAPも「口が達者~ヤバイラッパー」などのアンサーで返すものの、勢いは完全にDOTAMAに流れていた。
最終的にSIMON JAPの「バトルは過酷」を拾い、「確かに過酷だけど、過呼吸にならない~マイク持たせてもらえるなら、どこでもやるぜ~ラップできるのが嬉しいから」とラッパーとして真っ当なアンサーを返したDOTAMAに軍配が上がった。優勝はDOTAMA!
判定の前に、SIMON JAPが自分の負けを認めた瞬間がとても印象的だった。悔しくないというのは嘘になるだろうが、その時自分が持っている全力を出し切り、それでも敵わなかったことを素直に認めていた姿に感動すら覚えた。
また、SIMON JAPに真正面から向き合い、その思いに答え続けたDOTAMAも素晴らしかった。ラップスタイルを試行錯誤していたようだが、UMBから着実に進化を遂げつつあるのがわかる。今後両者がさらに飛躍し、再び対戦する日が楽しみである。
次回は6月!
いかがだったろうか。「戦極MCBATTLE第9章 -2Days春祭2014-」本選ROUNDの優勝はDOTAMAさん。準優勝はSIMON JAPさん。そしてBEST4に残ったのが、MC松島さんとMr.Smileさんだ。BEST32、BEST16のベストバウトの様子は下記の関連記事よりお読みいただける。次回の「戦極MCBATTLE」は、6月21日(土)開催の「戦極MCBATTLE2014特別編東阪ツアーTOKYO NAIKA杯」。現在、バトルに参加するMCを先着64人限定で募集している。
MCバトルは単なる言葉の言い合いではない。MCたちはみな、己のプライド、人生をかけてステージに上がっている。是非ともその瞬間、その熱量を生で感じてみてはいかがだろうか。
また、バトルに参加すると共に、彼らは音源も制作している。MCバトルで興味を持った方は、音源にも注目して欲しい。
関連記事
ストリートで今何が? ラップの格闘技「戦極MCBATTLE」試合レポ 前編これがMCバトルだ! 再生数600万以上の「戦極MCBATTLE」とは?
BEST4のMCたちのTwitterアカウント
DOTAMA(術ノ穴) (@dotamatica)SIMON JAP (@simon_jap)
꒰ MC松島 (@matusima2323)
Mr.Smile(@white wood)
この記事どう思う?
0件のコメント