「横浜レゲエ祭2016」レポート　アニヲタがレゲエフェスに行ってみた

こんにちは、KAI-YOU編集部のかまたあつしです。普段はアニメや漫画といったジャンルのニュースやインタビュー記事などを執筆しています。

去る8月11日、パシフィコ横浜国立大ホールで開催された「横浜レゲエ祭2016」に参加してきました。 編集部随一のオタクである僕が、なぜ「横浜レゲエ祭2016」に参加したのか？ 理由はいたって簡単、すべてはこの1枚のクソコラ画像から始まったのです。 これは高校時代の僕です。これを見た編集長に「なんかレゲエ祭とか似合いそうだし行ってくれば？」と言われました。まあ、そりゃそうですよね。

確かに昔はこんなナリをしてましたが、今も昔も至ってただのオタクですし（この髪色はいわゆる高校デビューというやつです）、レゲエに関しても「え、湘南乃風とか……？」ぐらいの知識しかありません。

そんなわけで、レゲエフェスとか剃りこみ入れたオラオラ系男子とギャルばっかりなんだろうな、こんなオタクが参加したらディスられたりしないかなと……と不安を抱きながら、半分ヤケクソで「横浜レゲエ祭2016」に潜入してみました。

「横浜レゲエ祭」とは？ レゲエの楽しみ方をファンに聞いてみた

「横浜レゲエ祭」は、神奈川県で1995年より開催されている日本最大級のレゲエフェスです。

今回は20周年、そして主催のレゲエサウンドグループ・Mighty Crownが結成25周年を迎えるダブルアニバーサリーというだけあり、ファンにとっても大きな節目となる年だったようです。

とはいえ、僕はレゲエフェスはおろかレゲエの楽しみ方すらわかりません。というわけで、「横浜レゲエ祭」に遊びに来ていたお客さんに、レゲエの魅力や楽しさを聞いてみました。

ニワカな自分とも話してくれる人はいるのか探してみましたが、ひたすら怖い。勇気を出して、野外エリアにいる女の子2人組に話しかけてみました。 はい、明らかに威嚇されていますね。だがしかし、レゲエイベントに初めてきたことを話すと、快くレゲエの魅力を教えてくれました。

「レゲエはリリック（歌詞）がすごくストレートで、言いたいことをはっきり言ってるみたいな。そういうところがカッコいいなと思います。」

「とりあえず歌を聞いてノッてれば自然と隣の人とも仲良くなるし、友達いっぱいできますよ！」

優しい！そしてノリが良い！！ 会社を休んでまで「横浜レゲエ祭」に来たという2人に「ガンフィンガー」なるポーズを教えてもらいました。

「この曲ヤバい」と思った時は、指で銃の形をつくって手を上げて「POWPOWPOW!!!」と言いながら「ガンフィンガー」のポーズを取るらしいです。なにそれやっぱレゲエって怖い。

次なるレゲエ大好きマンを探しに海辺まで来ると、何かを真剣に話している方々を発見。さっそく話しかけてみました。 「レゲエの魅力を教えてください！」と聞くと、彼女たちもちょうどその話題で盛り上がっていたとのこと。

「レゲエは『愛』だと思っていて、よく反社会的って言われるけど、戦争反対とかそういう真実を伝えようとしてるんです」

「そうそう。見た目的にはチャラいとか怖いっていうイメージが強いと思うんですけど、言ってることはすごく正論だし、今私たちの年代の人たちが思っていることと同じことを伝えてくれるんだなって」

なるほどなるほど……。レゲエの魅力はその歌詞のストレートさと共感にあるんですね。それでみんなでノればとにかく楽しめると！ というか、お姉さんたちみんな、オタクの僕に対してもめっちゃ優しく教えてくれたよ……。 最後には、仲良くなり真ん中に入って一緒に写真を撮っていただきました！ ヤーマン！

フードもお酒も充実！

そうそう、フェスといえばフードも忘れちゃいけません。「横浜レゲエ祭」でもさまざまな店舗が出店しており賑わいを見せていました。

僕がこのビフテキ丼を食べていたら、近くのテーブルに座っていたお客さんがZIMAの缶をくれました。みんな優しすぎるで……。これがレゲエの温かさ……。

お腹もいっぱいになると欲しくなりますよね、お酒。

出店を見渡すと、テキーラブランドの代表格「Jose Cuervo」と、ZIMAやコロナでおなじみの「Molson Coors」のキャンペーンガールの方々がブースを盛り上げていました。

ともに美しい美女を揃えたJose CuervoとMolson Coors、あなたはどっち派ですか？ どっちも好きすぎて悩む……けれどやっぱりJose Cuervo派！！（もちろんZIMAもおいしくいただきました。） お腹もお酒も心も満たして、ぼく、そろそろレゲエになじんできたんじゃないのか……？ そう思っていた時になんと窪塚洋介さんこと、レゲエミュージシャンの卍LINEさんを見つけました！！！！！

うおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！ちょーかっけええええええ！！！！

TVで見たことあるぞ！！

バックの夜景も、手に持ったコロナビールもすべてが喜んでいます。急なお願いにも関わらず、快く撮影させていただいた卍LINEさん、ありがとうございました！

いざライブステージへ出陣でござる！！！

お腹も喉も心も満たしたところで、僕は意気揚々とライブが繰り広げられるホールの中に入りました。 ラウンジでは、さまざまなセレクター（レゲエのDJ）がGood Music（とにかくなんか良い感じの曲）を流していました。

曲の内容はよくわからない……けれど、ゆったりとしたテンポでノリやすい！ これがレゲエか！ そうなのか！ 僕は覚えたてのガンフィンガーを上げまくりました。POWPOWPOW!!! そしてステージでは、Mighty CrownやFIRE BALL、RYO the SKYWALKERさんをはじめ、日本屈指のレゲエアーティストたちによるライブアクトが次々と繰り広げられました。

さっきのお姉さんも言っていたけれど、「愛」や「平和」といったテーマでストレートに、力強く歌う姿は超カッコいい！ ひとつひとつの言葉を大切に歌っているように感じられました。 かと思えば、いきなり早口で（何を言っているのかまったくわからなかったけれど）歌い出して、お客さんもめっちゃブチ上がり。

うおおおおお盛り上がりやべえええ！！！ POWPOWPOWPOWPOW!!!!!

特に、レゲエの本場であるジャマイカからやってきたスペシャルゲスト・Beenie Manさんのライブアクトの勢いが超ヤバかった。お客さんもタオルを振り回しながら全力で盛り上がっていました。 そして、最後にはMighty Crownのメンバーをはじめ出演者全員が登場し全員で熱唱！

何これレゲエってすげえ楽しいじゃん！！！ POWPOWPOWPOWPOWPOWPOW!!!!!

気づけば僕は周りのお客さんと肩を組み合い、身も心もすべてジャマイカンになっていました。 「レゲエ」というと、いかつい人たちが好きな音楽というイメージを持つ人が多いと思います。

しかし、僕が出会った人、話した人たちはみんな優しい人たちばかりでした。これが、ジャマイカというおおらかな風土が生んだ音楽と文化なのでしょうか。ここではオタクもパリピも関係ないのです。

そして何よりも、みんなでハンズアップして歌って、アーティストもお客さんも一体となって楽しんでいるという雰囲気がひしひしと伝わってました。次は可愛い女の子と一緒に行きたいです。

協力：Mighty Crown Entertainment