今作は、演劇・ダンス・美術・音楽が集結する日本最大級の舞台芸術の国際的祭典「フェスティバル/トーキョー15」(F/T15)の連携プログラムとなっており、横浜での初演を経て、インドでの上演を予定。
チケットは11月1日(日)から販売開始。同集団のアートディレクター・たかくらかずきさんによるメインビジュアルも解禁された。
インターネットは血をみるか
範宙遊泳は、劇作家・演出家の山本卓卓さんが主催する演劇集団。東京を拠点にマレーシアやタイなど、海外での滞在制作も行っている。近年は舞台上に投写した文字、写真、映像、影などの要素と俳優を組み合わせた演出と、観客の倫理観を揺さぶる脚本で、国内外で注目を集めている。
代表作「幼女X」で、Bangkok Theatre Festival 2014 Best Original Script(最優秀脚本賞)とBest Play(最優秀作品賞)を受賞。2014年に上演した「うまれてないからまだしねない」で、第59回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされた。
そんな範宙遊泳が、今作で描くのは「インターネット」。舞台上に言語をプロジェクションするというこれまでの手法をさらに先鋭化し、俳優の肉体との拮抗を強調するという。
音楽にKinetic、サンガツ、rabbitooといったバンドに参加する音楽家の千葉広樹さん、ドラマトゥルク(演劇において戯曲のリサーチや作品制作に関わる役職)には演劇制作者の野村政之さんが参加する。
高速で発展する文明に、乗り遅れたというより追い越してしまった人がいて、その人が、だからといって人類の脅威やカリスマになるのではなく、あるいはドン・キホーテのようにヘマばかり続けていくのではなく、ただただ過ぎていく時間を前に畏れたり茫然としたりする中で、容易く絶望しない勇気を持っていく。かつてインターネットは匿名の場所だと思っていた。けれどもほんとうはたぶん違う。ここでは無人島で寝転んで陽を浴びるような、そんな孤立した時間はたぶん流れていない。僕たちはそんな情景を”のどか”だと思うことすらなくなった。匿名じゃない。みんな有名になった。忙しくなったし忘れっぽくなった。たぶんもう後戻りはできない。やっぱり進んでいくしかない。
血よ、いったいどこに繋がっているのか。 山本卓卓さんコメント
範宙遊泳『うまれてないからまだしねない』
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公演情報
「われらの血がしょうたい」-Colours of Our Blood-
- 日時
- 2015年12月4日(金)〜14日(月)
- 会場
- のげシャーレ (横浜にぎわい座B1)
- (〒231-0064 横浜市中区野毛町3-110-1-B1)
- チケット
- 一般3,300円、学生2,800円、高校生以下1,000円
- 当日券
- 各500円増し
- ★前半割引
- 各300円引き
- *全席自由・日時指定・整理番号付き
- *未就学児はご入場いただけません。
- *学生・高校生以下のお客様は受付で学生証をご提示ください。
- *車椅子でご来場のお客様は事前にお申し出ください。
- *開演後はご入場いただけない場合がございますのであらかじめご了承ください。
- チケット
- 当日清算ご予約・お問い合わせ
- 範宙遊泳WEB
- http://www.hanchuyuei.com
- 事前入金・優先整理番号ご予約
- F/Tチケットセンター
- 電話予約
- 03-5961-5209
- (12:00-19:00定休日あり・12月6日(日)まで)
- オンライン予約
- http://www.festival-tokyo.jp/
- ローソン・ミニストップ店頭
- Loppi
- Lコード:L36345
- 電話予約
- 0570-000-407(オペレーター)
- オンライン予約
- http://l-tike.com/hanchu/
出演:大橋一輝、熊川ふみ、田中美希恵、埜本幸良、福原冠
作・演出:山本卓卓
音楽:千葉広樹(Kinetic/サンガツ/rabbitoo)
ドラマトゥルク:野村政之
翻訳:寺田ゆい
美術監督:たかくらかずき
美術:中村友美
照明:中山奈美
音響:高橋真衣
衣装:藤谷香子(FAIFAI)
舞台監督:櫻井健太郎
演出助手:藤江理沙
当日運営:つくにうらら(カミグセ)
制作助手:柿木初美、川口聡
制作:坂本もも
協力:プリッシマ、さんぴん、FAIFAI、カミグセ、ロロ、舞台美術研究工房六尺堂、横浜にぎわい座、
カンフェティ、シバイエンジン、ローソンチケット
助成:公益財団法人セゾン文化財団
主催:範宙遊泳、さんかくのまど、NPO法人アートプラットフォーム(急な坂スタジオ)
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