アメリカのティーンに絶大な支持を誇っている女優で歌手のゼンデイヤ(Zendaya)さんが、現地時間9月28日、自身をモデルにしたドレッドヘアーのバービー人形をお披露目した。
問題となったのは、ドレッドヘアー。日本人の間ではなかなか珍しいこの髪型。アメリカでは黒人がするスタイルで、それもあまり上品ではないという印象が強い。彼女はアカデミー賞という由緒正しい場において、このような髪型で登場したことにより良くも悪くも大きな注目を集めてしまったのだ。
しかし、彼女の固定観念に囚われない美への意識は多くの人の支持も得た。それもそのはず、彼女は2014年に米エンターテインメント誌『バラエティ』が発表した「影響力のあるティーン」で3位に選ばれているのだ。
今回のゼンデイヤさんのバービー人形を機に、かつて人権団体とフェミニストの批判の的になってしまったバービーが今後どのような発展を遂げていくのか注目したい。
執筆者:うえきゆみこ
Zendaya Says Her Barbie is a 'Big Moment,' That Demi Lovato Has Always 'Been Really Nice'
ゼンデイヤさんとは?
ゼンデイヤさんは、ディズニーチャンネルで放送されたダンスドラマ「シェキラ!」に主人公の親友役として出演しブレイク。現在は若者の間でファッションアイコンとして注目を集めている。 そんな彼女は、今年2月に行われたアカデミー賞のレッドカーペットでのヘアスタイルが多方面で話題になった。問題となったのは、ドレッドヘアー。日本人の間ではなかなか珍しいこの髪型。アメリカでは黒人がするスタイルで、それもあまり上品ではないという印象が強い。彼女はアカデミー賞という由緒正しい場において、このような髪型で登場したことにより良くも悪くも大きな注目を集めてしまったのだ。
しかし、彼女の固定観念に囚われない美への意識は多くの人の支持も得た。それもそのはず、彼女は2014年に米エンターテインメント誌『バラエティ』が発表した「影響力のあるティーン」で3位に選ばれているのだ。
固定観念に囚われない美の意識
今回のバービー人形お披露目にあたって、彼女は公式Instagramで以下のようにコメントしている。アフリカ系アメリカ人を父に持つゼンデイヤさん自身だからこその、力強い発言ではないだろうか。私が幼い頃は私と見た目が似ているバービーなんていなかった。時代は変わったのね。バービーの多様性と、美への定義の広がりに関わらせてくれてありがとうございます。これからもっとバービーの素晴らしい取り組みに関われるのを楽しみにしています! ゼンデイヤさん公式Instagramでのコメント
批判の壁を乗り越えたバービー
バービーは長い歴史の中で、その見た目やストーリーから、人種差別的で女性の理想的な生き方を固定してしまっていると批判を受けることが多々あった。スレンダーで金髪ロングヘアーの白人の女の子がオシャレやメイクに勤しむ姿を押し出してしまっていたからだ。 しかし、近年のバービーはというと、公式ホームページのラインナップからも分かるように、肌や瞳の色、髪型、ファッション、多種多様なバービー人形が製造されている。今回のゼンデイヤさんのバービー人形を機に、かつて人権団体とフェミニストの批判の的になってしまったバービーが今後どのような発展を遂げていくのか注目したい。
執筆者:うえきゆみこ
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