リリースするも開発者が発狂──パノラマ写真共有アプリ「Panoround」

リリースするも開発者が発狂──パノラマ写真共有アプリ「Panoround」
リリースするも開発者が発狂──パノラマ写真共有アプリ「Panoround」

「Panoround」の起動画面

9月25日(水)にリリースされたパノラマ写真を投稿・共有できるiPhoneアプリ「Panoround」の開発者が発狂したということで話題となっている。アプリを提供元は様々なWebサービスを展開するPaperboy&co.社。

公式サイトによると、iPhone5より実装されているパノラマ撮影機能で撮った写真を、iPhone5Sでは壁紙に設定できる、という前情報を掴み、開発を進めていたのだが、実際に発売される段階ではiPhone5Sにパノラマ写真を壁紙に設定する機能は廃止されていたとのこと。パノラマ写真の需要が高まることを見越して開発が仇となり、特にアプリの根幹機能である壁紙のダウンロードに大きなダメージを与える結果となった。

開発者のコメント

『iOS7からパノラマ写真を待ち受け画面に設定出来るらしいからパノラマ写真の投稿・ダウンロードできるアプリを作ろう!』と動き出したこのプロジェクトなのですが、なんとiOS7のパノラマ壁紙機能自体が廃止されてしまいました!

でも、ここまで作ったんだから出します!少しでも「かわいそう!」っておもったらインストールしてみてください!頑張って作ったんです(泣)引用元:http://panoround-app.com/

開発者としてはたまったものではないだろう。同情をひくようなコメントを「非常に残念なお知らせ」としてアプリ公式サイトに掲載している。やはりとても冷静ではいられなくなっているようだ。ちょっと壊れてしまっている。 表向きはこれで終わっているものの、公式サイトのソースコードを覗くと、Appleへの恨みや怒りの根深さが分かる。 最終的に「iphone 5s くれぇーーーーーーーー!!!!」で終わっているところを見ると、開発者本人はまだiPhone5Sを手に入れていない様子だ。壁紙に設定できる機能がないことを知って、とても気が気ではない、ということだろう。

筆者が実際に「Panoround」を使ってみたところ、実際にはかなり高品質なパノラマ写真が何枚もアップロードされていた。たとえ画像を壁紙に設定できなくとも、閲覧しているだけで十分に楽しめるアプリだった。撮影した写真を「Panoround」で自慢してみるものいいかもしれない。

あくまで会社での業務であるため、働いた分はしっかり給与も出るとは思うが、努力してつくったものが仕様変更などの外的要因によって意味を成さなくなるというのは、非常に悲しいことだ。みんな「Panoround」をダウンロードして、開発者の心の回復を少しでも助けてあげよう。
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