2015年度は「ニコニコ動画」にちなんで2,525円を徴収していたが、2016年度は首都圏在住の受験生を対象に3,000円を徴収する。
これは1次試験である書類選考までに実際にかかる費用として算定した⾦額である約6,000円を、ドワンゴと受験生で半分ずつ負担した金額となる。
また、2015年度に徴収した受験料の総額1,656,400円は「独⽴⾏政法人 ⽇本学生⽀援機構」に寄与する予定だったが、行政指導を受けたことで同機構と協議の結果、中止することに。今回の2016年度においても受験料の寄与は行わないという。
波紋を呼んだ前代未聞の施策
2015年度の新卒採用において、前代未聞となる受験料(2,525円)制度を導入したドワンゴ。これは大量エントリーと呼ばれる、1人の就活生が100社以上も入社志望書を送るような、現在の就活シーンの変革を狙った施策。
本当に入社したい人にエントリーしてもらえるように、集まった応募者ひとりひとりの潜在的な能力をしっかりと見極めるための施策だった。
しかしこの流れにあやかり「ドワンゴを受験した人には2525円を付与する」などといった制度を導入する企業が現れ、2014年8月には東京労働局より、翌年以降は実施しない旨の行政指導を受けるなど、予想以上に社会的な波紋を呼んだ。
結果的に成功 内定辞退者も減少
今回の発表によれば、2015年度の「受験料制度」は結果的に成功。応募者が減少する⼀⽅で、前年と変わらない数の内定者を出すことができ、さらに内定辞退者も減少。期待通りの結果を得ることができたという。ドワンゴは指導を受けたことを真摯に受け止め、一部内容を変更して今回の「2016年度 受験料制度」を実施。<2015年度 応募と選考の状況(前年対比)>
(別表)
職種 /書類応募数 /内々定数 /内定承諾数
エンジニア職 /53.4% /96.4% /125.0%
企画職 /29.4% /105.0% /127.3%
計 /36.8% /98.1% /125.5%
*応募者数は前年比で4割弱と大きく減少したものの、内々定数(採用試験
合格者)は前年並み、内定承諾数においては前年を大きく上回る結果と
なりました。 2014年度 日経就職ナビ 学生モニター調査結果(2013年7月発行)(株式会社ディスコ キャリアリサーチ)
エントリーは例年と同じく12月1日(月)より開始。プレエントリー後、選考にエントリーする際に受験料の支払いが発生する。
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