文章を書いているとき、日本語から英語へ入力モードを切り替えるのを忘れ、意図しない文字を打ってしまった経験はないだろうか。
「半角/全角」キーを押すのは一瞬のこと。しかし、切り替えを忘れて入力し直したり、現在の入力モードを確認したりする手間が重なれば、文章を書くテンポや情熱が削がれる原因にもなる。
そんな文字入力に伴うちょっとした煩わしさを減らしてくれるツール「Meltype」が登場した。
文字入力の小さなストレスを解消「Meltype」
「Meltype」は、Windows向けに開発された日本語入力ツール。
その特徴は、ローマ字で入力された文字列から日本語と英語を自動で判別し、それぞれに適した形で入力できることだ。
個人開発者の雪代さんが制作したソフトウェアで、10月5日に公開。10月8日には新たな機能を追加したバージョン1.1.0もリリースされている。
例えば、ゲームのレビューで英語表記のタイトルを書いたり、アーティストやVTuberの名前を文章中に挟んだり。ライターや小説家に限らず、SNSで好きな作品について熱く語るときも、日本語と英語を行き来する機会は意外と多い。
「Meltype」を使用すると日本語と英語を入力する際、いちいち「半角/全角」キーを押して切り替える必要がなくなる。
記事や小説の執筆、SNSへの投稿など、日常的にPCで文章を書いている人にとって、ちょっと嬉しいツールかもしれない。
日本語と英語を自動で打ち分け!「Meltype」の便利な機能
例えば、「今日はgoogleで検索」のように、日本語と英語が混ざった文章。
「Meltype」を使用すれば、「kyouhagoogledekensaku」と続けて入力することで、「今日はgoogleで検索」と変換できる。
自動判別が必ずしも正確とは限らないものの、判定の強さは調整可能。誤って判定された単語を手動で修正し、その結果を次回以降の入力に反映させることもできる。
このほかにも、ひらがなの「えがお」を笑顔の絵文字に変換する機能や、書き間違いを指摘する機能などを搭載。
バージョン1.1.0では、Windowsの入力ソースとして利用できる独自IME(=Input Method Editor、入力方法編集プログラム)方式や、予測変換、入力画面のカスタマイズ機能なども追加された。
なお、雪代さんによれば、日本語と英語の判定や変換はPC内で行われ、入力内容を外部のサーバーに送信することはないという。
開発者はTypeScriptにも貢献する学生プログラマー
「Meltype」を開発した雪代さんは、現在は学生でもあるプログラマー。
これまでに、macOS向けのターミナル監視ツール「meltty」や、Discordサーバーの運営を支援するBot、Spotifyの再生情報を表示するアプリなども制作している。
また、2026年9月には、Microsoftが開発するプログラミング言語「TypeScript」の入力補完機能に関する2件の不具合を修正。いずれも正式に採用されたほか、ソフトウェア管理ツール「Homebrew」の公式サイトの日本語訳にも貢献している。
「Meltype」の開発には、AnthropicのAIコーディングツール「Claude Code」なども活用しているという。
「Meltype」は現在、64bit版Windows 10/11向けに無料で公開中。Mac版とLinux版もプレビュー版として提供されている。
ソースコードとインストール用ファイルはGitHubで公開されており、誰でも利用できる。
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