導凰と朔雀が振り返る1年、思い出すのは楽しさと充実
──導凰さんと朔雀さんが活動を開始してから、2026年7月で1周年を迎えます。この1年を振り返ってみて、いかがでしたか。
導凰 一番に思うのは、やっぱり「楽しかった」ということですね。朔雀ちゃんとはユニットではないんですが、一緒に歩んでこられたことで、より楽しい1年になったと感じています。
ストイックに制作に打ち込んだ1年を「楽しかった」と振り返る導凰さん
朔雀 とにかく濃い1年でした。1年でこんなにたくさん楽曲を制作するとは思っていませんでしたし、新しく10曲も自分の楽曲が増えるなんて想像もしていませんでした。
導凰 確かに! そう考えると、制作面では自分自身をかなり追い込むことができました。でも振り返ると、それくらい追い込むくらいが自分にはちょうど良かったんだなと思います。
一人で悩んだり落ち込んだりすることもありますが、最終的にはちゃんと立ち上がれるし、今の自分のことは好きだと思えているので、この1年は本当に良かったです。
朔雀 私も毎回「今回はどう歌おうかな」と考える時間が本当に楽しくて、そうやって試行錯誤すること自体が好きなんです。そういう意味でも、とても充実した1年でした。
朔雀さんは、精力的なリリースを続けた日々を「濃い1年だった」と振り返る
朔雀 それと、はじめて導凰ちゃんの歌を聴いた時から、「自分らしさ」がすごくある人だなと思っていました。私は昔から、自分らしさをちゃんと持てているんだろうかと考えることが多くて。
だからこそ、導凰ちゃんは仲間であり、ライバルでもあって、自分らしさを探すために頑張ろうと思わせてくれる存在でした。
導凰 朔雀ちゃんの期待に応えるためにも、もっと自分の気持ちを音楽に昇華していきたいですね。作詞も含めて、もっと磨いていきたいと思っています。あとは、フェスにも出演したいです!このアルバムを通して、私たちの存在をもっと多くの方に知っていただけたら嬉しいです。
完全なオリジナルは存在しない──水槽とDaokoが贈る“自分らしさ”を追求するヒント
── お二人のお話を聞いていると、「もっと自分らしさを出したい」という思いが共通しているように感じました。自分らしさを作詞や表現に落とし込む上で、Daokoさんと水槽さんから何かアドバイスはありますか?
Daoko 私が普段意識しているのは、自分の好きなものを掘り下げることですね。
「なんで私はこれが好きなんだろう」と考えることが多いんですが、そうやって掘り下げていくと、自分という人間は好きなものの積み重ねでできているんだなと感じるようになります。
だから、「好き」という感情を大事にするだけでも違うんじゃないかな。興味のあることをどんどん伸ばしていけばいいんじゃないでしょうか。
ありきたりな話かもしれませんが、好きなものじゃないと長く続けられないですし、私は「長く音楽を続けること」を一番の目標にしています。
水槽 好きなものを追求するのは大事ですね。
Daoko 好きなものに囲まれているほうが、元気も出ますから。
水槽 自分は少し実践的な、作詞をする時の話をすると、音楽ってもう世の中にたくさんありすぎるので、完全なオリジナルは存在しないと思っているんです。
ただ、一人のアーティストだけをリファレンスにすると、その人のコピーになってしまう。だから、好きなアーティストが何組かいるなら、その人たちの良いところを少しずつ真似していく。それを繰り返していくうちに、自分らしさになっていくんだと思います。自分自身も、そうやって今の水槽になりました。
あと、曲を書き続けていると、自分がよく使う言葉が自然と出てくるんですよね。それは「好き」というより、自分の性癖やフェティシズムに近いものかもしれません。
作詞をはじめたばかりの人は、「歌詞らしい歌詞を書かなきゃ」と思いがちなんですが、歌詞らしさを意識しすぎると、逆に個性から離れてしまうと思います。
だから、もっと自由でいいと思っていて。憧れている個性的なアーティストを何人か参考にしながら、使う言葉だけは自分が好きなものを積極的に選んでいく。そうやって、自分の「好き」をちゃんと表現していくことが、自分らしさにつながるんじゃないかなと思います。
Daoko でも、「好き」を追求するギャルマインドって意外と大事だと思いますよ。考えすぎると、どんどん迷宮入りしてしまうことも多いので、もっとシンプルに考えてもいいのかもしれません。
導凰 なるほど……。どう音楽制作を進めていけばいいのか感覚的につかめていない部分もあったんです。でも、具体的にお話ししていただいて、「そうやってやっていけばいいんだ」と思えました。
Daokoさんがおっしゃっていた「好き」ともつながる話だと思いますし、好きなものを掛け合わせていくという考え方が、本当に楽しそうだなと感じました。やっぱり、楽しいことって続けられますし。
どんなに大変な時があっても、少しでもキラッと光る楽しい部分があれば、続けていけると思います。これからは、水槽さんがおっしゃっていたプロセスも自分なりにかみ砕きながら取り入れていきたいです。
朔雀 私はこれまで、いろいろな方の言葉を借りて歌うことに力を注いできました。その中で、「このアーティストさんの発声が好き」「この歌い方が好き」と思うものを真似することも多かったんです。
でも、そのたびに「真似しすぎちゃったかな」と考えることもあって。今日のお話を聞いて、「これでよかったのかもしれない」と少し思えました。
これからは、自分が「いいな」と思ったものや「好きだな」と思ったものを、もっと作品の中に詰め込んでいけたらいいなと思います。そう考えると、すごく楽しみになりました。
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