文芸誌『ユリイカ』の12月臨時増刊号(青土社)が、シンガーソングライター・大貫妙子さんを特集する。特集号は11月27日(木)に刊行される。
同じくシンガーソングライターである青葉市子さんとの対談や、バンド「シュガー・ベイブ」で共にした山下達郎さんによるエッセイ、ドリーミー刑事さんによるディスコグラフィや、数多くの論考が掲載される。
シティポップ再評価を経て、活動50周年を迎える大貫妙子
『MIGNONNE』(1978年)や『SUNSHOWER』(1977年)などのアルバムで知られるシンガーソングライター・大貫妙子さんは、2025年でデビュー50周年を迎える。
彼女は、2010年代半ばのシティポップ再評価の潮流で、改めて多くのリスナーに聴かれることとなった。2017年には、テレビ東京系の番組『YOUは何しに日本へ?』で1977年に発売された『SUNSHOWER』のレコードを求めて、来日したアメリカ人観光客が話題に。
この放送をきっかけに本レコードの再々プレスが決定したというエピソードも有名だ。
任天堂のゲーム関連作品にも携わっていた大貫妙子
大貫妙子さんは映画やアニメのサウンドトラック/主題歌を数多く手がけている。近年では坂本龍一さんと共に制作した楽曲「a life」がNetflixオリジナルアニメ『日本沈没2020』の主題歌として使用された。
実はゲーム関連の楽曲にも関わりがあり、2006年には『MOTHER3』『劇場版 どうぶつの森』のテーマソングの歌唱を担当。
KAI-YOU編集部のタナカハルカは『MOTHER3』のテーマソング「愛のテーマ」を起点に、大貫妙子さんがいかにして子どもというモチーフを描いたかを論じる「子どもと共に冒険をする大貫妙子――『MOTHER3』が提示する母性ともマッチョとも違う「強さ」とは」を寄稿した。
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