作家/ライターの赤野工作さんの短編集『遊戯と臨界』が、3月21日(金)に東京創元社から刊行される。
「あまりにもゲームを愛しすぎた人々」を題材とした11編のゲームSF小説を収録。
帯には作家の宮内悠介さんとフリーアナウンサーの宇垣美里さんが言葉を寄せている。
架空のゲームレビュー小説やレトロゲームの発掘で知られる赤野工作
赤野工作さんは2017年、小説投稿サイト「カクヨム」に連載していた、架空のゲームレビューの体裁をとる小説『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』(KADOKAWA)で商業デビュー。
『ユリイカ』『SFマガジン』などにも小説を寄稿しているほか、共著のレビューブック『ゲーマーが本気で薦めるインディーゲーム200選』を発表している。
このほか、台湾テーブルゲームの発展史を捉えた書籍『台湾老卓遊 台湾レトロテーブルゲーム図鑑』の邦訳を担当。
KAI-YOU Premiumでも、中国の「海賊版ポケモンカード」や「海賊版遊戯王」の歴史を辿るコラムを執筆している。
宮内悠介「愛の深すぎるゲーマーたちには、どうしてかユーモアと哀愁が宿る」
今回刊行される『遊戯と臨界』収録の小説は、「あまりにもゲームを愛しすぎた人々」を題材とした11編。
プレイヤーに開発者、レビュアーや配信者……あまりにゲームを愛しすぎた人々の、その過剰な愛ゆえに狂ってしまった運命が描かれるという。
帯で宮内悠介さんは「愛の深すぎるゲーマーたちには、どうしてかユーモアと哀愁が宿る」とコメント。
同じく宇垣美里さんも「つまり、ゲームは人生ってこと!?」との言葉で感想を綴っている。
【『遊戯と臨界』概要(Amazonより)】
月面に待つ敵プレイヤーとの、ラグ1.3秒での格闘ゲーム対決。ユーザーの記憶を操作し、「遊ぶと呪われる」と噂されてきたゲームへの挑戦。放射能を用いてイカサマ賭博を行ったというヤクザが、自らを追う刑事に宛てしたためた懺悔――「あまりにもゲームを愛しすぎた人々」を題材として、『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』で注目を集めた異才が描きだす、至高のゲームSF11編。
【『遊戯と臨界』収録作品】
「それはそれ、これはこれ」
「お前のこったからどうせそんなこったろうと思ったよ」
「「癪(しやく)に障る」とはよく言ったもので」
「邪魔にもならない」
「全国高校eスポーツ連合謝罪会見全文」
「ミコトの拳」
「ラジオアクティブ・ウィズ・ヤクザ」
「これを呪(のろ)いと呼ぶのなら」
「本音と、建前と、あとはご自由に」
「〝たかが〟とはなんだ〝たかが〟とは」
「曰(いわ)く」

この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント