オートチューン系VTuber温泉マーク、独自解釈の“子守唄“をリリース

VTuber・温泉マークさんが、プロデューサーにMON/KUさんを迎えた新曲「ねんねんころりよ」を11月11日にリリースした。併せて、MVも公開している。

アートワークとMVの制作には、アーティスト／美術史家の近藤銀河さんが参加している。

オートチューン系VTuber・温泉マーク　新曲のテーマは子守唄

温泉マークさんは、2021年3月より活動を開始したVTuber。

配信でも動画でも常に自身の声にオートチューン（音程の調整ツール／エフェクター。ヒップホップアーティストに愛用者が多い）をかけているため、オートチューン系VTuberと呼ばれている。

動画制作と配信を精力的に行なう傍ら、音楽活動、詩の朗読、ポッドキャストの配信等を行う。

2023年には、,ζ,”⊃恋呂百花 a.k.a 木下百花さんが表参道・WALL&WALLで開催したイベント「crush」でオープニングアクトをつとめた。

新曲「ねんねんころりよ」のテーマは子守唄。独自の解釈による静謐で幻想的なメロディが展開されている。

温泉マークさんは新曲に向けて、「これを流しながら寝落ちするもよし、もし寝れなくてもちょっとした気晴らしにでもなってくれたらうれしいな～」とコメントしている。

温泉マーク、MON/KU、近藤銀河のコメント

温泉マークさんのコメント

最近ちょっと夜寝れなすぎてやばいのでMON/KUさんと子守唄をつくってみたチュン❣　さらにさらに、近藤銀河さんにMVとアートワークをお願いして、まじでとびきり素敵な作品になったチュンね❣❣❣

これを流しながら寝落ちするもよし、もし寝れなくてもちょっとした気晴らしにでもなってくれたらうれしいな～

P.S. 俺はインターネットのちんどん屋になる。オートチューンが俺の鉦だ

MON/KUさんのコメント

温マさんから「子守唄」、「空想の世界」といったキーワードをいただいて、僕が真っ先に想起したのが『まんが日本昔ばなし』だったんですよね。で、『まんが日本昔ばなし』の中で好きな話があって、「竜宮の鐘」って話なんですけど、浜辺に流れ着いた鐘を和尚が拾って寺で使っていたら、ある時からその鐘がひとりでに鳴り出すようになって、ついには生き物のように動き出して海の中へ消えていってしまう。実はその鐘は、もともと竜宮のものだった、っていう鐘の里帰りみたいな話があって。

そこからの思い付きで、鐘の音をフィーチャーしつつ架空の世界ぽいサウンドスケープをつくってみよう！（色々試してみて、最終的に使ったのは西洋のチャーチベルっぽい音なのですが笑）っていうのが制作の出発点でしたね。

途中の雰囲気がガラッと変わるドロップっぽいところも、実は水中にダイブした時の外界の音が一気に遮断されるあの感じのイメージで作ってました！
あとは温マさん最高のリリックをありがとう。って感じです。

近藤銀河さんのコメント

SNSでだけでつながっていて、今はもうアカウントが消えてしまったあの人たち。「ねんねんころりよ」を初めて聞いた時、そんな人々の存在を思い出しました。

歌に感じたそんな念を、温泉マークさんの配信活動と重ね合わせ、仮想の都市を訪れる映像にしました。

CG制作にはゲーム制作ソフトUnreal Engineを用い、歌詞にもあるようなゲーム・カルチャーとのつながりを意識しています。背景となる都市のデータはPlateauプロジェクトのものを利用し踊らせることで、都市の持つ価値を遊戯と抵抗に置き換えることを試みました。