『Apex』公式大会で選手のPCがハッキング被害に 不正プログラムを起動される

業界からの追放も、チート使用への重い罰則

今回、Genburtenさんの画面に映っていた設定には、「AUTO FIRE(自動射撃)」や「NO RECOILS(連射によるブレの軽減)」といった文言が見られた。

突如謎の画面が開き、困惑するGenburtenさん/画像はGenburtenさんの配信より

銃ごとに異なる射撃の反動(リコイル)を制御し、正確な射撃を行うのは、『Apex Legends』のようなFPSタイトルにおいて、重要な技術だ。

また、広大なマップの自由な場所に降り立ち、どこで敵に遭遇するかがわからない『Apex』のゲーム性において、他プレイヤーの位置が見えるという状況は、根本のゲーム性を否定することになる。

だからこそ、e-Sportsにおいて、チートをはじめとする不正行為に対しては、非常に重い罰則が設けられている。

今回の大会「ALGS」の公式ルール(外部リンク)では、一例として、賞金の返却、 「ALGS」と今後の大会の参加資格剥奪、競技者が利用するゲームアカウントの停止などが説明されている。

また、実際にチートを使用したとなれば、ファンからの信用が失墜するほか、チームとの契約解除にもつながる。業界から追放され、収入すらも失ってしまえば、活動者としての生命が絶たれてしまうだろう。

悪意ある第三者によってチートを付与されてしまい、選手生命が絶たれるとなれば、競技に参加する選手が減ってしまう可能性もある。

被害選手は対策を要求、国内外に余波が広がる

被害を受けたGenburtenさんは、『Apex Legends』を運営するエレクトロニック・アーツに向けて、アンチチートプログラム(チートプログラムを検知し、排除するためのソフトウェア)の向上を要求するポストを投稿。

日本国内でも、チーム・Crazy Raccoonに所属するストリーマー・うるかさんがXに、「大会も配信もやるリスク跳ね上がって誰もできなくなりそうでさすがにやばい」と投稿。

国内外で余波が広がっている。

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