アイルランドの自主制作アニメ『PUNCH PUNCH FOREVER!』 レトロポップで良い感じ

海外産の自主制作アニメ『PUNCH-PUNCH-FOREVER!』/画像はすべてアニメから

自主制作アニメ『PUNCH PUNCH FOREVER!』をご存知でしょうか?

海外制作ながら日本語音声で制作されたこのアニメ。

カートゥーン調のアニメーションに実写を交えたドタバタコメディとして7月16日にYouTubeで公開され、8月31日までに331万再生される人気ぶり。

今回はファンアートが絶えず制作されている『PUNCH PUNCH FOREVER!』の魅力を紹介します。

『PUNCH-PUNCH-FOREVER!』の一場面

懐かしいテイストが新しい自主制作アニメ『PUNCH PUNCH FOREVER!』

『PUNCH PUNCH FOREVER!』の動画概要欄には英語で「父さんの地下室で『開けるな』って書かれた箱の中から見つけた」「(VHSに)貼ってあるラベルには『62,737話中の第1話』って書かれている」などのメッセージが書かれています。

(見つけたときに大きなネズミに噛まれて左目を失明した、とも書かれていますが……)

範囲選択で動かされるママ

実際に本編を見てみると、色褪せたセル画のようなカラーデザイン、画面下に黄色く表示される英語字幕(fansub)、前編と後編の間に挟まれるカット編集のミスのように残った実写映像など、海外で違法にアップロードされたアニメの要素が確かにタップリ。

実写も交えた映像と英語字幕

内容も小ネタを満載し、8分とは思えないほどの濃密ぶり。『撲殺天使ドクロちゃん』などのアニメを思い出させるハイテンションなぶっ飛んだノリで飽きさせません。

また、シンプルな線で描かれる個性の際立つデザインのキャラクターたちも、ファンアートが制作される魅力の一つでしょう。

格闘技の天才の主人公・ゴゴマツモト

主人公は11歳の格闘技の天才・ゴゴマツモト。ママと半悪魔の姉・ノノ、蛙のクールフロッグと共に、人間がアクムガイと呼ばれる異世界から来た悪魔たちとの格闘技トーナメントに挑みます。

人間の勝者には、アクムガイの皇帝・コロが願いを一つ叶えてくれるとか。

果たしてゴゴはこの無理難題を乗り越えることができるのか? という物語のようです(概要欄では物語について「もしその時は、ゴゴは本当に大きなハンバーガーを望むかな? だといいな!」との一文で締められています)。

アイキャッチイラストも懐かしいテイスト

制作はアイルランド出身のアニメーター・speedoru

Snail's House - Pixel Galaxy (Official MV)
『PUNCH PUNCH FOREVER!』を制作したのは、アイルランド出身のアニメーター/イラストレーター・speedoruさん。

過去には音楽クリエイターのSnail's Houseさんの大ヒット曲「Pixel Galaxy」のMVを手掛けています。 印象的なテーマソングは佐々木喫茶さんの「パンチパンチフォーエバー! (feat. 逃げ水あむ)」。

こちらも8月25日にフルバージョンが公開。本編公開から1ヶ月以上経ちましたが、「#punchpunchforever」などのハッシュタグではイラストや3D、GIFアニメなどファンアートの制作も盛り上がりを見せています。

物語自体はまさに冒頭と言っていい内容で、続きも気になるところ。

Speedoruさんはクラウドファンディングプラットフォーム・Patreonにて支援者を募っており、そちらでは支援者向けに制作中の作品へ早期アクセスなども行っています。
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個人制作アニメの盛り上がり

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