歌い手グループ「めろんぱーかー」インタビュー　推しに届ける愛とエゴ

好きなアイドルやキャラクターを応援する「推し活」。その中で、自身の“推し”への思いを、写真やイラストなどをコラージュした一枚の画像で表現する「タグ画」を知っていますか？

SNSに投稿することで、推しの魅力を広めたり、同じ推しを好きな人とつながったり。推し活文化のひとつとして、多くの人々に親しまれています。 推しへの思いを表現したタグ画をつくりたい……！ でも、どんなツールを使えばいいのかわからない。そんな思いを抱く人物が、ここにも──。

新世代歌い手グループ・めろんぱーかーのメンバーで、絵師としても活動するのっきさんです。 めろんぱーかーは、なろ屋さん、サムライ翔さん、のっきさん、そらねこさん、KAITOさん、kamomeさんの6人組。4月には1stライブを成功させ、8月からはツアーも控える注目の歌い手グループです。

のっきさんは、グループのリーダー的存在・なろ屋さんの“公認ストーカー”と呼ばれるなど、なろ屋さんへの強すぎる思いで知られる人物。 今回、なろ屋さんへの愛（と狂気？）を表現するべく、アドビのデザインツール「Adobe Express」で、タグ画の制作に挑戦してもらいました。

のっきさんが使ったデザインツール「Adobe Express」はこちら 完成したのは、のっきさんのこだわりが詰まりまくったタグ画。果たして、なろ屋さん本人は、のっきさんの愛のかたまりをどう受け取ったのか!? そんなメンバーとの歌い手グループとしての今後とは!!?

なろ屋さんとのっきさんの対談を通じて、すべてを明らかにしていきます！ インタビューの最後には、誰でも使えるめろんぱーかー特製タグ画のテンプレートも公開！

取材・文：小町碧音　編集：恩田雄多

目次

• 1. のっき、出会いのきっかけを忘れたなろ屋に発狂
• 2. なろ屋はなぜ、ストーカー・のっきを公認したのか？
• 3. 「#めろりすさんと繋がりたい」のハッシュタグは巡回
• 4. のっき「Adobe Express」でなろ屋への愛とエゴ表現
• 5. なろ屋、タグ画の“絶妙”な完成度に「非常に複雑」
• 6. めろぱかメンバーが好きな動画をタグ画で紹介
• 7. めろぱかはグループだからこそ“できない”を克服する
• 8. 歌い手グループの歴史をなぞらない「めろんぱーかー」

のっき、出会いのきっかけを忘れたなろ屋に発狂

──最初に、なろ屋さんとのっきさんの関係性をうかがっていきます。お二人とも個人での活動を経て、歌い手グループを結成していますが、その理由から教えてください。

なろ屋　まず前提として、もともとめろんぱーかーは2021年4月に4人で活動を開始して、2022年に一人が脱退、のきも含めた新メンバーの3人が加わって、現在の6人になったという経緯があります。

僕を含めた初期の4人は、全員がツッコミ系YouTuber（面白画像に突っ込むYouTuber）として活動していました。

ツッコミ系YouTuberの界隈には、暗黙の了解のようなものがあって、界隈内での絡みがほぼなかったんです。実際画像に突っ込むという性質上、大喜利で競う形になりがちでコラボもしづらかった。 なろ屋　それでも、歌い手としてなら一緒にできるんじゃないかと思っていたんです。そんな中、当時から仲の良かったサムライ翔が「そろそろ手を取り合って界隈を盛り上げていかないか？」と言い出したのをきっかけに、僕がKAITOとこーくへ声をかけて、めろんぱーかーが生まれました。

のっき　私は、家族でもありライバルでもあり仲間でもある関係が欲しくて、きみゆめというグループで活動を始めました。

一人で活動していると、行き詰まったりしていろいろなことを客観的に見れなくなっていっちゃって、動画を上げるのが怖くなることもありました。

でもグループなら、自分の個性を理解した上で、メンバーが客観的にアドバイスをくれることもあって、また前に向かって歩き出すことができる。そこは今のめろんぱーかーでも変わらない良さですね。 ──そもそも、別々のグループだったのっきさんとなろ屋さんが仲良くなるきっかけは、なんだったんですか？

のっき　知り合う前から好きだったんですけど、私がきみゆめで活動していたとき、個人的にツイキャスで配信していたんです。そしたら、たまたま（私の）天使である“なろきゅん”（※なろ屋さんの愛称）がコメントしてくれて。

えっ！ 本人じゃん!? なんで私の配信に来ているんですか?!!って。

なろ屋　あれがきっかけだっけ？

のっき　まさか……忘れたんですか？

なろ屋　いや、覚えていない。

のっき　ひどい！！！ 大切なきっかけなのに！！！！

正直、最初は偽物かと思ったんですよ。でもアカウントに飛んだら本物でした。そこから、お互いそれぞれの個人配信とコメント欄で会話していく中で、親睦を深めていきました。

なろ屋はなぜ、ストーカー・のっきを公認したのか？

──いまやのっきさんは、なろ屋さんの専属ストーカーなるお墨付きも得ています。どういった経緯で公認されたんでしょうか？

なろ屋　お互い別々のグループだった頃、僕がツイキャスで配信するときは、いつも予告なしで突然だったんです。

でも、実際に配信を始めてのきの話をしたり、「のきー」って名前を呼ぶと、のきが「はーい」ってコメント欄に現れる。本当にいつもいたんですよ。

のっき　深夜の3時とかにしれっと配信してましたよね。私の場合、そのたびに第六感が働くので、なろきゅんの配信を逃さず聞けちゃう（真顔）。 なろ屋　めちゃくちゃコメント書いて話に参加するとかだったら、まだ“そういう芸なんだな”って思えるじゃないですか。でも、のきは基本、常に聞いているだけなんです。それなのに呼んだらひょこって出てくる。

ガチっぽいというか、絶妙に怖いんですよね。まさにストーカーやん！って。だからこそネタ的に「公認するので、今後は公認ストーカーとしてやっていって」と伝えたんです。当時は同じグループですらなかったので、今よりも怖かったですよ（笑）。

のっき　私自身はそんなつもりは全くなくて。周りがストーカーだって言うようになって、初めてそうなのかな……？ と思うようになりました。

なろ屋　自分で気づいていないのが一番怖いパターンだよ！

のっき　でも、なろきゅんが配信で話していた本とか物とか真似して買ってるだけです。もちろん本人には伝えないで。まさかそれをストーカーと呼ぶとは思ってもみなかったですね。今も自覚していないですけど（笑）。

なろ屋　極まってるな！

のっき　同じグループになったので、よりなろきゅんを守れるようになりました。これからは“なろ屋のナイト（騎士）”です！ ──のっきさんがそこまで愛を膨らませるに至った、なろ屋さんの魅力を教えてほしいです。

なろ屋　確かに気になる。

のっき　なろきゅんは全てを兼ね備えているんですよ。可愛さもあるし、頭の良さもあるし、みんなを引っ張っていくリーダー力もあるんですけど、眠いときに動画を撮ると赤ちゃんみたいにバブバブもする。「疲れたよ～みんな～」みたいに（笑）。まさに全部を一人で持っているオールインワン。だから目が離せない（ここまで息継ぎなし）。

なろ屋　ぜひ目を離していただきたいんですけどね。

のっき　そんなことを言いながらも、なろきゅんは私に優しいんです。電話をかけると9時間とかぶっ続けで通話に付き合ってくれることはよくありますし。まんざらでもないんじゃないかなって。

なろ屋　まあ一応公認なのでね（笑）。