本商品はHUAWEI製品史上初となる、ベルトだけでなく、ベゼル部分も含んだ「ウォッチケースの着せ替え」ができる仕様に。その日の気分やファッションに合わせて、文字盤含めて見た目をカスタマイズできる自由度の高いデザイン性が最大の特徴だ。
また、100種類のワークアウトモードを搭載したスポーツモデルとなっているほか、心拍数・血中酸素・ストレスといったデータを計測し、健康管理にも役立てられる(※)。
モニタリングを通じ、見えない情報を可視化することで、自分自身とも向き合える──そんな「HUAWEI WATCH GT Cyber」の発売にあたり、今回は前職・ぼくのりりっくのぼうよみであり、現在バンド・Diosのメンバーとして活動するたなかさんに本商品のレビューを依頼した。 本業の音楽活動と並行して、ストリーマー限定の大会に出場するほど『Apex Legends』『VALORANT』といったFPSゲームに熱中しているたなかさん。KAI-YOU Premiumのエッセイ連載「たなかの『ノー《ゲーム脳》ライフ』」では、ゲームという遊びを通して、人生や社会・世界を見つめ直してきた。
多様化する現代社会に適応し、場所を選ばず活躍するたなかさんに、スマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Cyber」は、いったいどのように映るのだろうか。
(※)医療目的では使用できません。
文・取材:EN Mami 編集:都築陵佑 写真:寺内暁
目次
スマートウォッチ初体験「自分の解像度が高くなって面白い」
──今回、たなかさんにはスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Cyber」をお試しいただきました。初めて使ってみていかがでしたか?たなか スマートウォッチは触るのも初めてだったので、新しい概念を自分の中にインストールするのに時間がかかったのが面白かったです。画面をつけて「ここからどうすればええねん!」って2時間くらい止まってて……(笑)。
でも、基本はスマートフォンと一緒だとわかったら一気に使いやすくなりました。スワイプすればいいんだな……と。思うと「スマート」ウォッチだから当たり前なんですけど、意外と気づかなかったです。
(「HUAWEI WATCH GT Cyber」をスワイプして)いま宇田川町は22度です。もう春ですね。 ──(笑)。「HUAWEI WATCH GT Cyber」の印象的だった機能はありますか?
たなか 「水を飲め!」ってアラートを出してくれる機能があるんですが、普段水を飲むタイミングをあまり意識したことがなかったので便利だなと思いました。あと、心拍数とか睡眠とか、「HUAWEI WATCH GT Cyber」でモニタリングしたデータを管理するスマホアプリ(HUAWEI Healthアプリ)があって、そこで全データを見られるんですよ。
自分では気づかなかったけれど、データを見ると心拍数が上がっていたことがあって「あの時の自分は焦ってたんだな」ということがわかったりとか、普段の行動の解像度が高くなるのは興味深いです。 たなか 標準的な健康みたいなものって、ある程度自分でコントロールできるから好きなんですよ。仕事とかって変数が多いじゃないですか。自分の努力と実際の結果って関係ないことも多い。
例えば、僕はボルダリングが趣味なんですが、壁には対戦相手もいないですし、壁が要求してくる動きを自分ができたかできなかったかということだけなんですよね。変数を自分だけに絞って、今までできなかったことができるようになるということが嬉しい。
健康の場合も、もちろん重大な病気だったりとか、先天的な疾患だったりがある場合は別なんですけど、自分の決めた数値の基準をどう守るかだけなので、割と簡単に自己肯定感が上げられるんですよ。
「HUAWEI WATCH GT Cyber」をつけることによって、そういった数値を割と正確に記録できるのがいいですよね。 ──こちらから魅力を解説する必要がないぐらいまで使い込んでいただけてますね……! 「HUAWEI WATCH GT Cyber」には、100種類以上のワークアウトモードがあり、例えばスノーボードは滑降速度、距離、軌跡、最大勾配などの専門的なワークアウトデータがとれます。
たなか あとは、睡眠の質を測る機能もあって……寝るのってめっちゃムズくないですか? 僕は結構苦手で、毎日「寝るってどうやるんだったんだっけ……」ってなっちゃう(笑)。
これが僕のデータで、今日は6時間寝てるんですけど、睡眠の質がどれくらいだったとか、レム睡眠とノンレム睡眠の長さとかまでわかるから面白いんです。点数もついてて、77点でした。 ──77点は、良い点数らしいです。寝るの上手なんですね。
たなか え! そうなんですか? 確かにここに「51%の人に勝利!」って書いてあるから、僕の睡眠の質は、平均よりもちょっと上くらいなのかな。実は寝つくのが苦手なだけで、寝るのは上手だったのかもしれない。
こういう風に、詳細なデータだけじゃなくて「何人に勝った」だとか、1万歩歩くとバッジがもらえたりとか、クエストみたいな要素もあるんですよ。
──まるでゲームみたいですね。ちなみに「HUAWEI WATCH GT Cyber」をゲーム中につけたりは?
たなか この前『VALORANT』の配信者大会があったのでつけようと思ったのですが、バタバタしていてつけられなくて……。 たなか 『VALORANT』って、一人一人の責任がめっちゃ重いんですよ。選択がよくなかったり、エイムの調子が悪かったりして自分が負けると、そのせいでチームが敗北するみたいなシチュエーションも結構あるんですね。
「1試合40分が自分のワンプレイで決まるんだ!」って状況になると、試合に勝っても負けても終わった後にめっちゃ呼吸があがってるんです。「400メートル全力疾走したのかな?」くらいの感じになって……もしその時につけていたら面白いデータがとれるんだろうなと思います。
もしかしたら、どんな状況でも心拍が急にあがったり乱れたりしないようにちゃんと呼吸することができれば、もっと勝てるようになるのかもしれません。
「『VALORANT』は人生そのもの」デフォルメとしてのゲーム
──『VALORANT』といえば、先日もソロプロジェクトとして同作に登場する武器をテーマにした楽曲「Vandal」を発表されていましたね。客観的に見ると、僕はゲームの才能がないんですよ(笑)。才能がないならないなりに、その範疇でいかに頑張るか、みたいな部分を楽しんでいます。ちなみに、僕はヴァンダル派(※)です。
(※)ヴァンダル:ゲーム『VALORANT』に登場するライフルの名前。
──ストリーマー限定の大会に出場するほどにのめり込んでいく過程には何があったのでしょうか?
たなか 『VALORANT』は人生そのものなんですよ。
まず、5人で1チームなんですけど、それぞれに与えられた役割がある。頭に立って戦況を切り開く人、索敵して全体を把握する人、敵の動きをコントロールする人、周辺の視界を塞いで敵がこられないようにする人、敵が味方の裏から来るのを守る人……具体的なポジションに振り分けられるのが、人生や社会のデフォルメになっていて面白い。
あと、敵のチームが強すぎて、プレイヤーとしての純粋な地力では、どうしても勝てないときもあるんですよね。そういう場合は、リスクの高い極端な作戦をとって活路を見出すしかない、みたいな部分も似ています。 たなか 攻撃の仕方ひとつとっても人それぞれで、例えば、同じピーク(=壁や遮蔽物から顔を出して敵がいる場所を覗き込む行為)を繰り返す人がいるんですよ。
一般的には、何度も同じ動きをすると敵に学習されてしまうので、別のやり方を織り交ぜるべきなんですが、色々なことを試せる人もいれば、同じ動きの型を繰り返すことに落ち着きを覚える人もいて、人ごとに癖みたいなものがある。それが人生の向き合い方に直結していると思うんです。
──なるほど。ゲーム内での自分の振る舞いが、現実社会での生活にも繋がってくる。
たなか そうです。コミュニケーションもめっちゃ大事なんで。
例えば、味方がよくない動きを続けているとするじゃないですか。そういう時にどう声をかけようか迷うことって現実でもあると思うんです。自分が望む成果を相手に出してもらいたいと思ったとき、「どういう言葉遣いが効率いいんだろう」とか「どんな声色でいつ言えばいいんだろう」とか考えますよね。『VALORANT』でもまったく一緒です。
あとは、そこで得た経験を人生にどう転用させるかということだと思うんです。ゲームは現実社会を練習するためのミニチュアとして、すごく機能するはず。
──ちなみに、たなかさんはどんなタイプですか? たなか 僕は結構愚かですね(笑)。困ったときに攻めるタイプだし。
勝つために適切な行動と、やっていて気持ちいい行動って違うんですよ。ずーっと適切な行動をしているとあまり楽しくない。一方で、気持ちいい行動だけだと強くはなれない。
自分はすぐ「楽しいな」って方に行っちゃって、集中力が持続しないところは弱いな、と常に思っています。適切さと楽しさが重なっている行動の時は強いんですけれど……。
0件のコメント