「snow jam」のスマッシュヒットでエモーショナルなラッパーとしてシーンの中心に躍り出たRin音(りんね)、「春に微熱」など内省的なラップで自身を描き大きな共感を得ているクボタカイ、シンガーソングライターとして多方面から注目を集めるasmi(あすみ)、恋愛リアリティ番組にも出演しティーンを中心に支持されるA夏目(あなつめ)。
全員が音楽事務所・ROOFTOPに所属し、フィーチャリング作品などを通して関係性の深い4人により結成されたスペシャルユニットがつくり上げた「What’s up」。それぞれのオリジナリティを8小節ずつ落とし込み、フックでは「溜息じゃなくて ah yeah 一息つこうぜ」「越えれない壁に ah yeah 立ち向いたくて」と、ネクストステップへの助走としてのチルアウトという共通観念を形にする。
取材・執筆:高木"JET"晋一郎 写真:yukitaka amemiya 動画:古見湖 スタイリスト:Taiji Goto アシスタントスタイリスト:Nanase Yamaji,Chiho Fujinami,Ruri Totsuka 編集:新見直
一人ひとりの軸がある“家族”
MV撮影現場にお邪魔してのインタビューだった
Rin音 「What’s up」はメンバーそれぞれが持つ音楽性や個性、カラーに加えて、4人が組み合うからこそ出るチルアウト感みたいな部分も、作品として出せたんじゃないかなって。
Rin音
Rin音 所属事務所が同じROOFTOPというのもあるんですが、僕の曲で言ったら「春にふられて feat.クボタカイ」や「earth meal feat.asmi」、「raspberry feat.A夏目」のようなフィーチャリング曲があって。他にもそれぞれのメンバーが客演しあってる曲もあるし、僕のツアーにも3人に参加してもらってもいます。
そうやってお互いに切磋琢磨してきた日数が他のアーティストに比べてかなり多いと思うし、絆も深いんですね。だけど、一人ひとりの軸は別にあるっていう意味でも、「家族」っていう表現がしっくりくるのかなって。
クボタカイ 僕とRin音とは、お互いにまだしっかり音楽制作に向き合う前からの友達でもあり、MCバトルではライバルでもあって。それぐらい普通の「地元の仲間」だったんですね。
クボタカイ
そしてお互いにアーティスト活動を始めて、ROOFTOPに所属して、asmiちゃんやA夏目くんのようなアーティストが所属して、仲間が増えていってる。そのうえ今回みたいなコラボ曲まで一緒につくれるっていうのは、すごく感慨深いですね。
asmi 私は、クボタカイくんやRin音くんの音楽が大好きだったんです。ROOFTOPに所属したのも、クボタカイくんの大阪でのライブを観に行って、本人とROOFTOPのスタッフに渡したデモテープがキッカケなんです。好きなアーティストばかり所属してる事務所だから、ROOFTOP以外に入ることを考えてないぐらいだったし、今その中でファミリーとして活動できるのは、すごく嬉しいですね。
asmi
A夏目
クボタカイ そういう風に10年後も20年後も言ってもらえるような自分じゃなきゃな、って戒めとしても思いますね。逆にasmiちゃんやA夏目くんから受ける影響もすごく大きいので、もっと切磋琢磨して関係性を深くしたり、広げていきたいと思います。
Rin音 2人ともしっかりしてるし、こんな年下が近くにいるなら、俺もちゃんとせな、って思うよね(笑)。話していても個性や芯、人間性が本当に強いと感じるし、それが曲にも反映されてる。
2人に客演をお願いした曲でも、自分が細かく指示をしなくて、歌詞の世界観やイメージをしっかり汲み取って、それに沿った内容と価値観を提示してくれて。同時にちゃんと化学反応も生み出した、面白くてすごく心地いい曲がつくれたと思うんですね。だから先輩・後輩みたいな感じじゃなく、アーティスト同士としてしっかり向き合えていますね。
0件のコメント