そんな一抹の寂しさを払拭できると感じた出来事がありました。
3月15日に開催された「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022」。2021年の音楽シーンを彩ったアーティストを表彰するイベントは、コロナ禍の影響もあり3年連続で無観客かつ配信での開催となりました。
KAI-YOUチームは今回、イベントを配信で視聴できるサテライト会場に参加。会場では8Kという超高画質でライブ配信が実施され、何やらこれまでとは大きく異なる体験ができるとの触れ込み。🏆WINNER🏆
— SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022 (@awards_sstv) March 15, 2022
最も革新的な活動をしたアーティストに授与される賞「BEST NEW VISION」を受賞したのは、BMSG!
音楽シーンに風穴をあけるべく新たなビジョンを掲げたSKY-HIと、彼が設立した音楽マネージメントレーベル「BMSG」にこの賞を贈ります。#BMSG #SKYHI#スペシャアワード pic.twitter.com/fHJIiw2gNW
見慣れた謳い文句に疑念を抱いて参加したものの、体験した感想としては素直に驚愕・感服・感謝の連続。配信の常識を覆す快適さに、推しとの未来を感じることができました。その理由をさっそくレポートしていきます!
取材・文:ミクニシオリ 編集:恩田雄多 撮影:宇佐美亮
「これまでの5Gは5Gにあらず!」
配信で使用されたのは、KDDIが全国に順次展開中の「5G SA」という5Gを超える高速通信サービス。イベントはKDDIの技術力を体験できる東京・銀座の施設「GINZA 456」で実施されました。現地では無料で満開の花見が体験できるみたいなのでちょっぴり遊んでみましたが、どうやら本会場は地下の模様。ということで早速会場へ──。 と、その前に5G SAについての説明を。KDDIさんによれば「これまでの5Gは5Gにあらず!」とその言葉はさながら禅問答。冗談はさておき5G SAの解説をお願いしました。
なるほど……?!(難し……!!)「これまでの5G通信は、基地局は5G専用であるものの、コア設備は4Gのものを活用し、5Gの早期普及を目指してきました。5G SAでは、5G専用のコア設備を使用することで、高速・大容量通信に加え、低遅延通信、ネットワークスライシングなどの新たな機能の実装が可能になります。5G SAこそが、本格的な5G通信のはじまりとなるのです」
………よし。推し脳で翻訳しました。つまり5G SAは、これまでの5Gでは実現できなかった新機能により、アクセスが集中する大きなイベントやライブの配信でも遅延は少なく、推しの変顔で画面が止まっちゃうこともなし、で生配信が見れるようになるということらしい。
まだまだ大型イベントは人数制限なども続いている状況で、推しとの“今”を共有できる生配信はとても貴重な時間。やっと、私たちが望んだ楽園……ラグもフリーズもない配信が体感できるようになるそうです。
8K超高精細ライブ映像でもラグなし、コール&レスポンスも可能に
18時、スペシャアワードの生配信がスタート。当日はTwitterのトレンドも占拠して、多くの人々が生配信を視聴する中、サテライト会場でも5G SA回線を利用し大型スクリーンでアワード鑑賞会がはじまりました。この鑑賞会は8Kの超高精細ライブ映像を5G SAに対応させたスマホで受信し大型スクリーンに投影されたもの。画質の低下もほとんどなしなので、推しだけ撮影すると画質が粗い……なんて心配もいりません。
推し専属の敏腕カメラマンデビューはもうすぐそこ。さらに、5G SAに対応させたスマホとビジュアルヘッドセットを使って、8KVR(3D180度)という超高画質の推しがバーチャル上で目の前にいるかのように体験できます。今後の推し活のクオリティが大きく変わってきそうです。 当日はマカロニえんぴつをはじめアワード受賞者たちのパフォーマンスも披露されましたが、8Kの超高精細ライブ映像でも遅延を感じることなく快適視聴。
大画面と本格サラウンドシステムがあれば、ほとんどライブ会場にいるのと変わらない臨場感を感じられるため、サテライト会場も大盛り上がり。 そして何より驚いたのはイベント終盤。本会場とサテライト会場とを繋いでの中継です。イベントMCのいとうせいこうさん、ハマ・オカモトさん、emmaさんのフリで、サテライト会場からコール&レスポンスを送ると、本会場の3人から時差なく反応が返ってくるじゃありませんか!
そう! 配信ではなかなか難しいコール&レスポンスもスムーズに実現できちゃいます! 想像してください。中継時、スタジオからの呼びかけにワンクッション置いて応える見慣れた光景を。5G SAでは一切気にならなくなります。
というか、むしろ違和感ないのが逆に違和感を覚えるレベル。同行したカメラマンも「こんな中継見たことない!」「ほぼ対面で会って話している感覚」と興奮していました。 ちなみにイベントでは、5G SA仕様のソニーのXperia™(エクスペリア)を介して回線に接続。スマホさえあれば回線接続できるので、配信側も手間なく配信環境のアップデート可能。これなら様々なイベントで普及していきそうです。
会場のアーティストも歓喜「またみんなでライブできるね」
配信終了後、会場で余韻に浸っていると、何やらインタビューを受けている女性を発見。よく見ると……rei(from Nagie Lane)さんでした。せっかくなので今回の5G SA配信体験について聞いてみることに。アーティストとして配信ライブを行うこともあるという彼女ですが、やはりそこには歯がゆい思いがある模様。
「今もまだ、コロナ禍で外に出づらい面もあって、遠方に住んでいる方とはなかなかライブで直接お会いできない状況が続いています。会場では感染拡大防止の観点から、コール&レスポンスに制限があったり、前みたいに気持ちよくライブできる状況には戻っていないのが現状です。
配信ライブをしても、やっぱりチャットで“画面固まっちゃったよ〜”とコメントいただくこともあって、心を痛めていました」 そんな彼女にとって、5G SAでの配信ライブは「希望が持てた」内容だったようです。
「映像の遅延がないので配信で感じる違和感も全然なくなってるし、コール&レスポンスもすっごく自然。会場ではできなくても、スマホなどで視聴するみなさんの声を届けてもらうようなライブが、今後できるのかも!と思うとワクワクしています。
やっぱり、ライブの醍醐味は参加してくれているみなさんとの掛け合いだと思うので、ラグの大きいチャットではなく、家にいてもみんなの声が届くようなライブがしてみたい。活動の励みになりました」
遅延のない配信で、離れていてもより近い時間軸で推しを感じることができる私たちと、リアルライブをしているのに近い感覚でファンを感じられる配信者。アーティストとファン双方が、5G SAに大きな期待を寄せています。
5G SAが変える、推しとの未来
5G SAが本格普及すれば、オンラインでのイベント参加にも大きな変革がありそうです。ライブイベントでは、家にいても推しのコールに対して、自分のレスポンスがリアルタイムに近い形で届くようになるかもしれません。コロナ禍の生活の中で、なかなか推しと交流できなくなってしまったという人も多いはず。この状況がいつまで続くのかはわからないけど、ネットワーク環境は日々進化しています。
たとえ物理的な距離が離れていたとしても、推しと同じ時間を過ごしたい、声を届けたい、1秒だってラグを感じたくない──その気持ちは皆同じ。そんな小さくて大きな1秒を縮め、推しとの距離ゼロな未来に向けたKDDIの5G SA導入。首をめちゃくちゃ長くしてお待ちしています!
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