深夜、灯りの消えた小さな家。銃を持って押し入った3人組。怯える幼い少女と、息を潜める祖父らしき老人。しかし侵入者は暗闇に向かって呼びかける。
「俺を怖がる必要はない、ヤバいのは君の隣にいる奴だ──」
小規模上映にも関わらず、日本公開20日間で興行収入2億円突破を報じられ、拡大公開&ロングランヒットを記録した映画『ドント・ブリーズ』。
ホラー好きの枠を超えて大きな注目を集めた話題作の続編『ドント・ブリーズ2』がいよいよ8月13日の金曜日に封切られます。
過疎化の進む町に暮らす3人の若者が、自宅に大金を隠している老人の噂を聞きつけたことから物語は始まります。
老人は戦場で負傷し失明した退役軍人。さらに娘を交通事故で亡くし、寂れた家に一人ひっそりと住んでいました。
町を出るための資金が欲しかった3人は、一攫千金を狙い、老人から金を奪うことを決意。老人の家へ忍び込み、ヨボヨボと現れた家主に銃を突きつけ、金を出せと要求します。
ところが……なかなかにガタイのいい侵入者から一瞬で銃を奪い取った老人は、続くアッという間に3人のうちの一人を射殺。真っ暗な室内をまるで蛍光灯の下かのようにスイスイと歩き回り、出口という出口、窓という窓を封鎖し始めます。
封鎖? なぜ? なぜって、逃さないためです。 家に入る前は「目が見えない人を狙うなんてダメだろ」「目が見えないからって聖人とは限らないだろ、この町から出たくないのか」なんて、完全に自分たちの方が強いと信じ切ったやりとりをしていた若者たちは、一転、狩られる側へ。
はたして彼らは生きてこの家を出られるのか──?映画 『ドント・ブリーズ』 予告
本作の恐怖や嫌悪感の最たる要素の一つが、老人の正体。
元軍人とはいえ最初は明確に「弱者」としてスクリーンに登場した老人が、狩る側に変貌する様子はご紹介した通りですが、実は老人の印象は劇中でもう一度変わります。
彼は実は、ただのか弱い老人でも、ただの戦闘能力に優れた老人でもなかったのです。
本人の頭の中では理にかなっているのだろうけど傍目には震え上がるほどおぞましい思考回路と、実行する行動力、そして執念。老人の正体は、老人がそうなってしまった事情も含めて、何とも形容しがたいものでした。
一つだけはっきりと言えることは、彼は絶対に敵に回してはいけない相手だった。この事実が、ラストにめちゃくちゃ効いてきます。 前作を観て老人の正体を知っていると、続編の予告編も一際味わい深いものに。
続編では、今度は老人が主人公のよう。予告編の中の彼は例の家で、孫娘にも見える少女の子守りをしています。しかしある夜、再び3人組の侵入者が家に押し入ってきました。そして、侵入者の一人が少女にこう言うのです。
「俺を怖がる必要はない、ヤバいのは君の隣にいる奴(老人)だ」
予告編の応援上映があったら「知ってる〜!」と合唱できそう。
「俺を怖がる必要はない、ヤバいのは君の隣にいる奴だ──」
小規模上映にも関わらず、日本公開20日間で興行収入2億円突破を報じられ、拡大公開&ロングランヒットを記録した映画『ドント・ブリーズ』。
ホラー好きの枠を超えて大きな注目を集めた話題作の続編『ドント・ブリーズ2』がいよいよ8月13日の金曜日に封切られます。
ナメてた相手は最強の老人だった『ドント・ブリーズ』
前作『ドント・ブリーズ』は、一軒家を舞台とした密室スリラー。過疎化の進む町に暮らす3人の若者が、自宅に大金を隠している老人の噂を聞きつけたことから物語は始まります。
老人は戦場で負傷し失明した退役軍人。さらに娘を交通事故で亡くし、寂れた家に一人ひっそりと住んでいました。
町を出るための資金が欲しかった3人は、一攫千金を狙い、老人から金を奪うことを決意。老人の家へ忍び込み、ヨボヨボと現れた家主に銃を突きつけ、金を出せと要求します。
ところが……なかなかにガタイのいい侵入者から一瞬で銃を奪い取った老人は、続くアッという間に3人のうちの一人を射殺。真っ暗な室内をまるで蛍光灯の下かのようにスイスイと歩き回り、出口という出口、窓という窓を封鎖し始めます。
封鎖? なぜ? なぜって、逃さないためです。 家に入る前は「目が見えない人を狙うなんてダメだろ」「目が見えないからって聖人とは限らないだろ、この町から出たくないのか」なんて、完全に自分たちの方が強いと信じ切ったやりとりをしていた若者たちは、一転、狩られる側へ。
はたして彼らは生きてこの家を出られるのか──?
戦闘力だけじゃない、老人のもう一つの怖さ
『ドント・ブリーズ』はホラー・スリラー映画ですが、大量の出血などスプラッター描写は、意図的に避けているかのようにほぼありません。それでいてきっちり怖く、きっちり「うぇっ」という嫌悪を観客から引き出してきます。本作の恐怖や嫌悪感の最たる要素の一つが、老人の正体。
元軍人とはいえ最初は明確に「弱者」としてスクリーンに登場した老人が、狩る側に変貌する様子はご紹介した通りですが、実は老人の印象は劇中でもう一度変わります。
彼は実は、ただのか弱い老人でも、ただの戦闘能力に優れた老人でもなかったのです。
本人の頭の中では理にかなっているのだろうけど傍目には震え上がるほどおぞましい思考回路と、実行する行動力、そして執念。老人の正体は、老人がそうなってしまった事情も含めて、何とも形容しがたいものでした。
一つだけはっきりと言えることは、彼は絶対に敵に回してはいけない相手だった。この事実が、ラストにめちゃくちゃ効いてきます。 前作を観て老人の正体を知っていると、続編の予告編も一際味わい深いものに。
続編では、今度は老人が主人公のよう。予告編の中の彼は例の家で、孫娘にも見える少女の子守りをしています。しかしある夜、再び3人組の侵入者が家に押し入ってきました。そして、侵入者の一人が少女にこう言うのです。
「俺を怖がる必要はない、ヤバいのは君の隣にいる奴(老人)だ」
予告編の応援上映があったら「知ってる〜!」と合唱できそう。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント