日本初開催ジャズフェスに石若駿率いるAnswer to Remember

5月9日（土）と10日（日）に東京・豊洲で日本初開催予定の新世代ジャズフェスティバル、「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL」の出演アーティスト第2弾が発表された。

いま日本で最も注目を集めるジャズドラマーのひとりである石若駿さんが率いるAnswer to Rememberが出演。

またこれまで13回のグラミー賞ノミネートを誇るシンガーのMUSIQ SOULCHILDさんや、Shingo Suzukiさん、mabanuaさん、関口シンゴさんによるトリオバンド・Ovallの出演も決まった。

日本初上陸の「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL」

「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL」は2013年に始まったヨーロッパ最大規模の野外ジャズフェスティバル。毎年7月にイギリスのイースト・サセックスで開催されている。

伝統的なジャズフェスティバルとイギリスのキャンプ文化が融合した空間のなかで、ジャズ、ソウル、ファンクを横断する洗練された音楽を楽しむことができ、『The Guardian』紙をはじめとしたイギリスの主要紙から5つ星を付けられるなど、上質な音楽を体感できるフェスとして高い評価を得ている。

現代ジャズ界の名ピアニスト ロバート・グラスパー

第1弾アーティストには、ジャズピアニスト／レコーディングプロデューサーのロバート・グラスパーさんの出演が発表されている。

『Black Radio』がグラミー賞最優秀R&Bアルバムを受賞し、『Black Radio 2』は「ビルボードトップ・ジャズ・アルバム」を獲得。

ラッパー ケンドリック・ラマーさんのアルバム『To Pimp a Butterfly』にも参加するなど、アメリカのジャズとヒップホップを繋ぐ現代ジャズ界の最重要ピアニストだ。

ジャズシーン最重要人物・石若駿

Answer to Rememberはジャズドラマー石若駿さんが率いる新しいエクスペリメンタル・ミュージック・プロジェクト。

石若さんはくるりや君島大空のサポートや、King Gnuの常田大希さんのプロジェクト「millennium parade」に参加するなど、日本のポピュラーミュージックシーンにおける次世代のキーマンといえるジャズドラマーだ。ジャズを題材にしたアニメ『坂道のアポロン』で主人公・千太郎のドラム演奏とモーションを担当したことでも知られている。

Answer to Rememberのメンバーは、シーンで活躍する同世代の優れたミュージシャンが集結。今回のステージは、MELRAWさん（サックス）、中島朱葉さん（サックス）、佐瀬悠輔さん（トランペット）、海堀弘太さん（キーボード）、若井優也さん（キーボード）、Marty Holoubek（ベース）で構成される。

ゲストにはラッパーのKID FRESINOさんやJuaさん、シンガーソングライターのermhoiさんを迎える。 2月4日に開催された「Answer to Remember OHIROME GIG Vol.1」では、上記のアーティストに加え、黒田卓也さんや中村佳穂さん、君島大空さん、新井和輝さん（King Gnu）らも参加した。往年のジャズファンらしき中年層からヒップホップやポップミュージックに感度の高い若い世代まで幅広い層が集まり、恵比寿LIQUIDROOMを満員に。

石若さんと豪華なゲストアーティストとともに疾走した約2時間のパフォーマンスの熱量はフロア全体に満ち、2000年代、ロバート・グラスパーさんがジャズの枠を飛び越えて生み出したムーブメントを想い起こさせるものだった。

「LOVE SUPREME JAZZ FESTIVAL」のチケットは2月7日（金）18時より一次先行予約がスタート。同じく5月に開催されるロバート・グラスパーさんの単独公演が手に入らなかった方にとっても、また現在の次世代音楽シーンのキーパーソンが生み出す音楽に触れたい方にとっても絶好の機会と言えるだろう。