本連載は、ストリートから浮かび上がるポップ・カルチャーにスポットを当て、いつもとは別の顔をした、さまざまな女性たちの新しい一面を発見していきます。
連載第13回目は、普段からストリートファッションを着こなしているというこの女性の登場です! 今も昔ながらの町並みが残る夜の神楽坂を散歩して回ったのは、人気セクシー女優・伊賀まこさん。 「おはようございまーす!」と明るく会場入りし、元気溌剌としたおてんば娘のような第一印象を与えた彼女。しかし、話を聴いていくと一つ一つの言葉のチョイスや見識の広さから、知的なセンスを感じさせます。
撮影でも無邪気に楽しみつつ、カメラマンの要望に的確に答える様子をみているとかなり頭の切れる女性だということに気づきます。
そんな元気でクレバーな伊賀さんに趣味や好きなファッション、理想の女性像について語ってもらいました!
取材・文:森田将輝 写真:山口雄太郎 衣装提供:BLACK BRAIN Clothing 撮影協力:ムギマル2
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夜の神楽坂をぶらり
ファッションからみるアニメ
──伊賀さんはアニメ好きだとうかがいました。先程『鬼滅の刃』のお話をされていましたが、おもしろかったですか?伊賀まこ(以下、伊賀) おもしろかったですね! 絵柄とかすごいかわいいです。
『鬼滅の刃』はファッションにもこだわっていて、「和のコンセプト」なんですよね。「大正ロマン」みたいな日本の昔ながらの雰囲気が受けてあんなに盛り上がってるんだと思います。
──なるほど、勉強になります。ほかには、どんな作品がお好きなんですか?
伊賀 一番好きなのはやっぱり『AKIRA』です。考えさせられるというか今まで観てきたアニメの中でも深みがある作品だと思います。
『AKIRA』もファッションの文脈から支持されてますよね。あれはストリートですけど、今はあのときの雰囲気のファッションが繰り返されてるなって感じてます。
流行を取り入れたファッション
──ファッションについて、かなりお詳しいですよね。昔からファッションが好きだったんですか?伊賀 昔からかもしれないですね、自分で流行りとかをチェックしたりもしてるんです。
自分でセレクトショップを回って、なんでこういうのが流行ってるのかとかを考えるのも好きなんです。
──今の流行はどんなものでしょうか? 教えていただきたいです。 伊賀 今はハイブランドとストリートをミックスしたのが流行ってますよね。全身ハイブランドでもダメだし、全身ストリートでもダメ、どっちかに偏るとダサい…!
それをうまくミックスしたのが一番イケてるって言われてますけど、でもすごいお金がかかりますよね(笑)。
──今日はストリートなファッションでの撮影ですが、プライベートではどうでしょうか?
伊賀 ハイヒールとかは持ってなくて、ストリートなファッションが多いです。
一年くらい前に髪をショートにしてから、今まで来てた服が似合わなくなってしまって…。メンズ寄りのファッションはほとんどしなかったし、今好きなストリートブランドもほとんど知りませんでした。
昔は「SNIDEL」とか着ていて、色んな髪色にして遊んでました。今の仕事をするにあたって髪を切って、ストリートなファッションになっていったという感じです。
今の楽しみはニューヨーク旅行計画
──活発な印象ですが、オフの日は何されてますか?伊賀 ウィンドウショッピングしたりとか友達と映画見て遊んだりとか、一日中アニメ見る日もあります。
最近だと『ジョーカー』見ました。いや〜重い! 救いがないような話で、気分が沈みました。
反響もすごいしアカデミー賞とか取っちゃいそうですよね。
──同感です! 今は何されてるときが楽しいですか? 伊賀 近々、一週間くらい旅行でニューヨークに行く予定があるんですけど、その計画を立ててるのが楽しいです。
メトロポリタン博物館とか行く予定なんですが、本当は『宇宙兄弟』が好きでNASAの本拠地があるフロリダに行きたかったんです。
フロリダのディズニーランドに行きたいっていう建前で友達を誘ったんですけど実はNASAに行きたいっていうのがバレてしまって…(笑)。結局、観光地の多いニューヨークに行くことになりました。
でも、どうやらニューヨークでもNASAの宇宙食が食べれるところがあるらしくてすごい楽しみです。ショートケーキとかアイスクリームとかあるみたいなんですが、全部フリーズドライなので絶対美味しくないとは思います(笑)。
憧れる女性は「ジャンヌ・ダルク」
──伊賀さんは将来、やってみたいことはありますか?伊賀 うーん…。やってみたいと思ったことは何でもできるって思っちゃうタイプなんです。
どちらかっていうと今を生きる人間で将来とかはあんまり考えてないというか。今ダメになってしまっても次頑張ればいいや! みたいな(笑)。今を全力で頑張りたいです。
──憧れてる女性像のようなものはありますか?
伊賀 自分は男の人の夢を崩さないタイプの女性とかには自分はなれないなって思っているんです。
なので、自分が一歩下がって、他人のことを考えるような健気な人には憧れるかもしれません。
自分が本当に憧れる女性となると、強い女性像になると思います。まー、「ジャンヌ・ダルク」とでも言っておきましょうか(笑)!
ディズニーキャラクターでいうと「ムーラン」か「エルサ」ですかね(笑)。 伊賀まこさんの出演作品をチェックする(FANZA)伊賀まこの写真をもっと見る
連載「ガール・ミーツ・ストリート」
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伊賀まこ
セクシー女優
1997年11月11日生まれ。S1専属。
公式Twitter:https://twitter.com/mako_iga
公式Instagram:https://www.instagram.com/mako_iga/?hl=ja
山口雄太郎
写真家
1987年長野県生まれ。
神田外語大学外国語学部国際コミュニケーション学科卒業。2010年ナショナルジオグラフィック国際写真コンテスト風景部門優秀賞、2015年上野彦馬賞入選、2014年・2017年清里フォトアートミュージアムヤングポートフォリオ作品収蔵。
http://www.yutaro-yamaguchi.com/
BLACK
ファッションブランド
ディレクター・iLLNESSが手がけるストリートブランド。2015年頃より不定期にインターネット上で販売を開始し、ストリート/ネットカルチャーに敏感なユース世代を中心に絶大な人気を集めている。YouTuberのマホトさん、ラッパーのJinmenusagiさんやJUNKMANさんらが好んで着用。ラフォーレ原宿や#FR2にてポップアップストアも開催。
公式HP:http://www.blackbrain.tokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/blackxbrain/
連載
どこかの誰かが、飲み屋でこぼした言葉に「新しいカルチャーはいつも、ストリートから生まれる」というものがあった。そうだ、新しいカルチャーはいつだって、ストリートから生まれてきた。 若者たちがカウンター・カルチャーの狼煙をあげたのだって、どこかの街の一角だった。誰も立ち入らないガレージだった。コンビニの駐車場にあるパーキングブロックに座って話しながらでも、何らかの文化は生まれてきた。ストリートは何も路上でなくてもいい。 街のクラブや小汚いライブハウス、人の気配のしない居酒屋。きらびやかなタワーのラウンジからだって、カルチャーは生まれてきた。誰もがその場所を、「ストリート」だと認識する限り。 本連載は、ストリートから浮かび上がるポップ・カルチャーにスポットを当て、いつもとは別の顔をした、さまざまな女性たちの新しい一面を発見していく。
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