節目の雨は縁起物とばかりに、荒天に見舞われた令和元日5月1日。
天と地を繋がんばかりの大雨の中、時代と時代、そして次元と次元を繋ぐべく「輝夜月 LIVE@ZeppVR2」が開催された。
バーチャルYouTuber(VTuber)初の地上波TVCM出演によって、その知名度をお茶の間クラスへと高めた大人気VTuber・輝夜月さん。その1stライブは史上初のVR空間でのライブとして昨年8月31日に行われ、エンターテイメントの未来を知らしめす伝説のステージとなった。 それから半年、VTuberカルチャーの最前線において何とも比せぬオリジナリティーを発揮しながら、堂々と我が道を突き進んできた彼女が再びライブに挑む。
いくつもの未来を切り開いてきた彼女が見せる弩級の新時代とは。
加えて前回は全国の映画館でのライブビューイングが展開されたが、今回は東京・お台場にある大型ライブハウス・Zepp DiverCityでの爆音ライブビューイングも用意されていた。
VRならではの演出が飛び出すVR会場も惜しいものの、今回筆者は爆音の中躍り狂うべくZepp DiverCityへ参戦。
開演前のステージにカオスな内容で話題になった日清焼きそばU.F.OのCMが流れると、月ちゃんの登場を待ちきれない会場はCMに合わせてサイリウムを振り上げ、そのボルテージを高めていく。
準備体操の済んだオーディエンスの前に月ちゃんのマスコット的存在であるエビーバーとパブロッコリーが登場し、ワイワイしながらオープニングトークを進行。
2人が浮かぶのは前回のライブが行われた仮想空間上のライブハウス・Zepp VR…のはずだったが、そこに広がるのは瓦礫の山。
なんとそれは粉々に破壊されたZepp VRの残骸だと判明し、慌てふためく会場に不穏な空気が流れると、ライブのティザー映像でも登場していた紫色のモンスター・LOW GUYS(ロウガイズ)があらわれ観客を取り囲んでいく。
すると会場の横に頂点が見えないほどの巨大なタワーが出現、これには二人も「リハーサルの時はなかったよ!」と驚きを隠せない。 迫りくるLOW GUYSに追われる形でオーディエンスもタワーへ入っていくと、中には暗闇が広がっていた。
息つく間もなく状況が変化する様はまるでアトラクション、まさかVR会場の観客たちも入場早々に別の会場へと移動させられるとは思わなかったであろう。
波のように次々押し寄せるVRならではの演出を俯瞰で見守る我々としては、その光景は歯がゆくも愉快だ。
先程までの危機を一瞬で忘れさせる全開のパフォーマンスで、ここまで振り回されっぱなしだったオーディエンスのテンションも一気に最高潮へと導かれる。
文字通りのロケットスタートをきると、さっそく自身の代名詞的大人気フレーズ「おはよー!こんちはー!こんばんはー!おやすみー…おきてー!」でファンと声を合わせる。
よく見るとVR会場はエレベーターのように上昇をはじめていた。LOW GUYSは新元号「令和」に進みたくない怨念の塊のようなもので、怨念から逃げて新時代へ進むために我々はタワーを昇っている、というのが今回の設定らしく、用意した台本を頑張って読み進める月ちゃんもまた楽しそうだ。
「新元号にいきたいかー!」とフロアを煽って投下されたのは2nd song『Dirty Party feat.エビーバー』! いつの間にか会場は暗闇にネオンの光る極上パーティー空間へと変貌しており、月ちゃんもシャレたサングラスとピカピカのカチューシャをつけた全開パリピモードでハードロックナンバーを絶唱。
苦悩と焦燥、そして逆襲の意志をのせたパンキッシュなサウンドに、Zepp Divercityに集った観客はここぞとばかりに跳び跳ね、サイリウムを振り回し、感情を大爆発させていく。
次なるステージはビビッドなカラーに囲まれたカラフルなものに。風景を見渡す間もなく力強いドラムのビートから突入したのは未発表の新曲『Dance with Cinderella』! 思いがけぬ未知との遭遇にオーディエンスは歓喜と驚愕の渦へ巻き込まれていく。
これまでの楽曲に比べると軽快なギターの調べが印象的なシンプルな構成に聴こえるこの曲は、アーティスト・輝夜月の表現力を際立たせ、新たな魅力を感じさせる見事なニューアンセムに仕上がっており、最初は動揺していたフロアを瞬く間に大熱狂へ変えてみせた。
ステージから身をのりだし、VR会場最前列の観客とハイタッチしてオーディエンスとのやりとりを楽しむ。そんなリアルのライブさながらの光景に、前回からの技術の進歩を感じていたが、なんとそのまま月ちゃんがフロアに降りていく。
「みんなハグしよう!」と客席を歩き回ってファンと本当の意味で触れあっていく様子には、各ライブビューイング会場も嫉妬と羨望の眼差しを向けるしかない。これもまたVRならではの光景であり、いとも簡単に常識が破られていくのはもはや痛快だ。
その人気の急上昇に伴い、群雄割拠のVTuberシーンのなかで孤高の雰囲気を漂わせていた月ちゃんだが、こうして無邪気にファンとのコミュニケーションを楽しむ姿には、「ファンと友達でありたい」という彼女本来のフレンドリーさを感じさせられ、優しく時は過ぎていく。
天と地を繋がんばかりの大雨の中、時代と時代、そして次元と次元を繋ぐべく「輝夜月 LIVE@ZeppVR2」が開催された。
バーチャルYouTuber(VTuber)初の地上波TVCM出演によって、その知名度をお茶の間クラスへと高めた大人気VTuber・輝夜月さん。その1stライブは史上初のVR空間でのライブとして昨年8月31日に行われ、エンターテイメントの未来を知らしめす伝説のステージとなった。 それから半年、VTuberカルチャーの最前線において何とも比せぬオリジナリティーを発揮しながら、堂々と我が道を突き進んできた彼女が再びライブに挑む。
いくつもの未来を切り開いてきた彼女が見せる弩級の新時代とは。
“VRならでは”の波状攻撃
2ndライブも、ライブハウス「Zepp」が彼女のために用意した、仮想空間「Beyond the Moon」に建設される特別会場で開催。加えて前回は全国の映画館でのライブビューイングが展開されたが、今回は東京・お台場にある大型ライブハウス・Zepp DiverCityでの爆音ライブビューイングも用意されていた。
VRならではの演出が飛び出すVR会場も惜しいものの、今回筆者は爆音の中躍り狂うべくZepp DiverCityへ参戦。
開演前のステージにカオスな内容で話題になった日清焼きそばU.F.OのCMが流れると、月ちゃんの登場を待ちきれない会場はCMに合わせてサイリウムを振り上げ、そのボルテージを高めていく。
準備体操の済んだオーディエンスの前に月ちゃんのマスコット的存在であるエビーバーとパブロッコリーが登場し、ワイワイしながらオープニングトークを進行。
2人が浮かぶのは前回のライブが行われた仮想空間上のライブハウス・Zepp VR…のはずだったが、そこに広がるのは瓦礫の山。
なんとそれは粉々に破壊されたZepp VRの残骸だと判明し、慌てふためく会場に不穏な空気が流れると、ライブのティザー映像でも登場していた紫色のモンスター・LOW GUYS(ロウガイズ)があらわれ観客を取り囲んでいく。
すると会場の横に頂点が見えないほどの巨大なタワーが出現、これには二人も「リハーサルの時はなかったよ!」と驚きを隠せない。 迫りくるLOW GUYSに追われる形でオーディエンスもタワーへ入っていくと、中には暗闇が広がっていた。
息つく間もなく状況が変化する様はまるでアトラクション、まさかVR会場の観客たちも入場早々に別の会場へと移動させられるとは思わなかったであろう。
波のように次々押し寄せるVRならではの演出を俯瞰で見守る我々としては、その光景は歯がゆくも愉快だ。
この曲で踊る為にZepp Divercityにきた
どうにかLOW GUYSから逃げ切ったかに思われたが、なんとタワーの内部は奴らの巣で、大量のLOW GUYSが再び襲いかかる。絶体絶命のその時、閃光と共に銀河の果てから大きなロケットが飛来、このタイミングで満を持して現れるのはもちろん輝夜月ちゃんだ。 劇的な登場をするやいなや1st song『Beyond the Moon』を爆音で轟かせると、ステージを取り囲んでいたLOW GUYSも消滅していく。先程までの危機を一瞬で忘れさせる全開のパフォーマンスで、ここまで振り回されっぱなしだったオーディエンスのテンションも一気に最高潮へと導かれる。
文字通りのロケットスタートをきると、さっそく自身の代名詞的大人気フレーズ「おはよー!こんちはー!こんばんはー!おやすみー…おきてー!」でファンと声を合わせる。
よく見るとVR会場はエレベーターのように上昇をはじめていた。LOW GUYSは新元号「令和」に進みたくない怨念の塊のようなもので、怨念から逃げて新時代へ進むために我々はタワーを昇っている、というのが今回の設定らしく、用意した台本を頑張って読み進める月ちゃんもまた楽しそうだ。
「新元号にいきたいかー!」とフロアを煽って投下されたのは2nd song『Dirty Party feat.エビーバー』! いつの間にか会場は暗闇にネオンの光る極上パーティー空間へと変貌しており、月ちゃんもシャレたサングラスとピカピカのカチューシャをつけた全開パリピモードでハードロックナンバーを絶唱。
苦悩と焦燥、そして逆襲の意志をのせたパンキッシュなサウンドに、Zepp Divercityに集った観客はここぞとばかりに跳び跳ね、サイリウムを振り回し、感情を大爆発させていく。
次なるステージはビビッドなカラーに囲まれたカラフルなものに。風景を見渡す間もなく力強いドラムのビートから突入したのは未発表の新曲『Dance with Cinderella』! 思いがけぬ未知との遭遇にオーディエンスは歓喜と驚愕の渦へ巻き込まれていく。
これまでの楽曲に比べると軽快なギターの調べが印象的なシンプルな構成に聴こえるこの曲は、アーティスト・輝夜月の表現力を際立たせ、新たな魅力を感じさせる見事なニューアンセムに仕上がっており、最初は動揺していたフロアを瞬く間に大熱狂へ変えてみせた。
ファンとの触れ合いで見せる月ちゃん本来の姿
矢継ぎ早に展開した前半を終え、MCパートへ。「みんなに会えてめちゃめちゃ嬉しい!」と飾らない感情を叫ぶ姿は、いつもの月ちゃん。ステージから身をのりだし、VR会場最前列の観客とハイタッチしてオーディエンスとのやりとりを楽しむ。そんなリアルのライブさながらの光景に、前回からの技術の進歩を感じていたが、なんとそのまま月ちゃんがフロアに降りていく。
「みんなハグしよう!」と客席を歩き回ってファンと本当の意味で触れあっていく様子には、各ライブビューイング会場も嫉妬と羨望の眼差しを向けるしかない。これもまたVRならではの光景であり、いとも簡単に常識が破られていくのはもはや痛快だ。
その人気の急上昇に伴い、群雄割拠のVTuberシーンのなかで孤高の雰囲気を漂わせていた月ちゃんだが、こうして無邪気にファンとのコミュニケーションを楽しむ姿には、「ファンと友達でありたい」という彼女本来のフレンドリーさを感じさせられ、優しく時は過ぎていく。
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