駆けつけた来場者がSNS上で画像や動画を投稿しているが、現場は騒然としており、警察が出動するという事態に。
12月27日(木)、騒動を受けて番組HPには「ご迷惑をおかけした近隣住民の皆様、関係者の皆様、イベントを楽しみにされていた皆様に深くお詫び申し上げます。」と謝罪コメントが掲載された(外部リンク)。
会場となった東京・練馬区のとしまえんもイベント中止の旨および近隣住民へのお詫びコメントを発表した(外部リンク)。
「モンスターハウス」最終回、檻に入れたクロちゃんを一般公開
出演者を予告なしで誘拐・監禁して放送するなどドギツイ企画をも辞さない作風が人気を博す「水曜日のダウンタウン」。 その人気企画のひとつで、番組初の連続企画として放送されていたのが、今回の騒動の発端となった恋愛リアリティ番組「MONSTER HOUSE(モンスターハウス)」。「テラスハウス」のパロディ企画で、番組内でその奇行がクローズアップされたことで、近年大きな注目を集めることになったクロちゃんさんを軸に、男女の恋愛模様を映し出してきた。
ついにクロちゃんさんが本命の女性のハートを射止めることができるのか? 昨晩12月26日はその最終回だった。
2018年下半期で最も全国の注目を集めたと言っても過言ではない「モンスターハウス」の最終回がどのように終わるのか。
固唾を呑んで視聴者が収録を見守る中、番組は終盤で生放送に切り替わる。
結局、女性から振られたクロちゃんさん。そして、いろいろな女性を口説いてきた「クロちゃんを許せるかどうか?」という投票をdボタンで行った結果、「許せない」が95%に。
そこから、クロちゃんさんを檻に入れて一般公開するという「真・MONSTER HOUSE」なるイベントが開始となった。
当初、東京・練馬区のとしまえんにて丸1日開催される予定だったが、人が殺到したため、放送数時間後には夜間の無料開放を中止。
翌日も、イベント自体を中止することを発表した。現在、としまえんで行なっているクロちゃん「真・モンスターハウス」イベントですが、多数の来場者で混乱をきたしているため、夜間の無料開放は一旦中止とさせて頂きます。#水曜日のダウンタウン #モンスターハウス
— 水曜日のダウンタウン (@wed_downtown) 2018年12月26日
諸般の事情により、申し訳ありませんが明日のイベントも中止とさせていただきます。何卒、宜しくお願い致します。#水曜日のダウンタウン #モンスターハウス
— 水曜日のダウンタウン (@wed_downtown) 2018年12月26日
ハロウィン並みの暴徒? 殺到した視聴者
イベント中止の背景には、殺到した来場者たちの過熱っぷりがある。最初は列誘導もできていたが、徐々に人が増え始める。クロちゃん再び収容されました!!!!#モンスターハウス #クロちゃん #としまえん pic.twitter.com/89tTxfoLXI
— まきのすけ。 (@nsk0309) 2018年12月26日
クロちゃん見にとしまえん行ったけどめっちゃ混んでて列も半端ないことになってた。
— 芹田和音 (@1998waon1119) 2018年12月26日
結局見ずに帰った。
クロちゃんってパンダ日本初上陸か
ディズニーのアトラクション並だよね pic.twitter.com/ikqznjfj3T
SNSに魂吸い取られたんかってレベルで笑いながら檻の中にいるクロちゃんを必死に撮ってる人たちを見ると、一周回って水ダウは社会心理実験バラエティだったのかと思う#水曜日のダウンタウン pic.twitter.com/19CNnTzCNb
— しゅー (@ikomaruka) 2018年12月26日
来場するや否や、スマホを向けて我先にクロちゃんさんを撮影する来場者たち。クロちゃん大丈夫か。笑渋谷ハロウィン状態になっとる。wwこれも一種のモンスター👾
— $hinya mochizuki (@mocyym) 2018年12月26日
#水曜日のダウンタウン pic.twitter.com/bm8IOuUjJs
こんな としまえん見たことないww
— ほうれん草 (@JVZknzzsyjT9xc6) 2018年12月26日
クロちゃん公開一旦中止だって pic.twitter.com/jzKUGNcD7M
クロちゃん目当てで、としまえん行く人へ。
— かまた (@12345600mene) 2018年12月26日
公開中止になったから、豊島園に向かわないでください。 pic.twitter.com/VYDn8oet5s
イベントはすぐに中止へ。あともちょとだたのに中止🥺🥺人多過ぎこわあ🥺#水曜日のダウンダウン #モンスターハウス #クロちゃん #としまえん pic.twitter.com/fvaLRICVDW
— はな (@87__tan) 2018年12月26日
「モンスターは誰だったのか?」ネットでは議論が紛糾
現在、クロちゃんさんを見世物にする番組への批判や、その見世物を嬉々として笑う視聴者への風刺あるいは社会実験だったのだ、などなど、様々な意見が渦巻いている。番組のプロデューサーである藤井健太郎さんは、クロちゃんさんについて「人間の業を煮詰めたような存在」と説明。檻の中のクロちゃんを見に、深夜にもかかわらず人々がとしまえんに殺到し、混乱を極めた
— シュターデン提督 (@AdmiralStaden) 2018年12月26日
人を貶め、晒して喜ぶのはツイッタラーやネット民に特有の行動ではなく、大衆にとって最高の娯楽であることを改めて立証したこの一件は、最低の社会実験として記憶されるべきである
そして、客観性を排除して我欲だけで突き進む彼の異常性はどこか羨ましくもある、と評している。
お笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明さんは、11月に放送されたラジオ番組「おぎやはぎのメガネびいき」の中で、クロちゃんさんについて語ったことがある。クロちゃんは人間の業を煮詰めたような存在で、誰もが持ってる「欲」や「みっともなかったりカッコ悪かったりする部分」が過剰に表に出ちゃっている人。だから、その一番の異常性は「他人からどう見られるか」を完全に無視できる所だと思う。だけど、それってどこか羨ましくあったりもする。
— 藤井健太郎 (@kentaro_fujii) 2018年11月14日
自宅の合鍵をテレビ関係者が持っていて部屋が隠し撮りされているという、プライベートが一切ない異常な状況で、もはや彼自身が、プライドもなくなってカメラの有無など意にも介さなくなったと語っているエピソードを紹介。
悲しきモンスターをつくったのは番組でもあるし視聴者でもあるみんなだ、と、ユーモアを交えながらも指摘していた。
2018年末のテレビ・ネット史に刻まれるだろう今回のクロちゃん騒動。大きな一石を投じたことは確かだ。
トレンド世界一になったとか言われてもフラれてるから地獄。#真モンスターハウス#モンスターハウス#水曜日のダウンタウン#クロちゃん
— 安田大サーカス クロちゃん (@kurochan96wawa) 2018年12月26日
ネットで巻き起こる騒動
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