連載 | #14 平成最後の夏

東京の商店街で40mウォータースライダー?! 「子どもに刺激的な」主催者に話を聞いた

東京の商店街で40mウォータースライダー?! 「子どもに刺激的な」主催者に話を聞いた
東京の商店街で40mウォータースライダー?! 「子どもに刺激的な」主催者に話を聞いた

画像はへんな村の村長(@hennamura)Twitterより

POPなポイントを3行で

  • 杉並区方南町で7月22日にイベントが開催される
  • 全長40メートルのウォータースライダーを商店街に設置
  • 主催者に話を聞いてみた「滑るのに程よい傾斜があった」
明日2018年7月22日(日)に、杉並区の方南町商店街にて、流しそうめん&ウォータースライダーのイベントが開催される。時間は11時から15時で、場所は石川県羽咋市のアンテナショップ「能登みらい農業はくい放送局」前。

単なる商店街活性化イベントかと思いきや、そのインパクトのある告知ビジュアルが目を惹く。ビジュアルに惹かれて概要を見てみると、ウォータースライダーは全長40メートルもあるという。

画像はへんな村の村長(@hennamura)さんのTwitterより

40メートルといえば、大型プールの設備にも引けを取らない。調べてみると、埼玉県所沢市の「西武園ゆうえんち」にも50メートルスライダーがあり、福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」が50メートル、東京・立川市の「国営昭和記念公園 レインボープール」にある一部のスライダーが53メートルだという。それを、商店街の催し規模でやってしまおうというのが、熱い。

いったいどんなイベントなのか。主催者に話を聞いてみた。

方南町とは?

方南町は、東京都杉並区堀ノ内一丁目にある駅で、東京メトロ「丸ノ内線」の中野坂上駅から分岐した先の終着駅だ。「方南町行き」の電車を見たことがある人もいるだろう。「環七通りと」「方南通り」という大きな道路が交差するあたりを中心として、北に善福寺川、南に神田川を持つ。丸ノ内線エリアとしては穏やかな住宅地だ。

今回のイベント会場も、方南町駅からほど近い。方南駅2番出口から徒歩3分ほど。

画像はGoogleマップをスクリーンキャプチャ

主催者に話を聞いてみた

さて、気になるのは、スライダーで全力笑顔の男性だ。Twitterによれば、名前は「へんな村の村長(@hennamura)」で、「杉並区方南町を中心に変なコトしています」とのこと。ますます、謎だ。今回のイベントについて聞いてみた。

──この写真の人は誰ですか?

写真の人物は、「その場しのぎ増」です。方南町の賑やかし司会です。

──この企画は地元の商店会と連携して開催されるのでしょうか?

主催は「(仮)へんな商店会」です。方南商店街の飲食店や接骨院、不動産業者、個人がお金を出し合って今回のウォータースライダーを開催しました。方南銀座商店街振興組合にも協力をいただいています。

方南町で遊べる要素のひとつに「坂道を滑る」という企画があがり、実現しました。全長40メートルという、滑るのにほどよい傾斜と長さの坂が、杉並区方南町にあったんです。

画像はへんな村の村長(@hennamura)さんのTwitterより。たのしそう。

──「おろすんジャーの流しそうめん」も同時開催とのことですが、おろすんジャーはどんなキャラクターなのでしょうか?

おろすんジャーは、ママには助かる存在であり、子どもにとっては友達の存在です。毎月最終日曜日に防災、体験、子ども食堂がコンセプトの「おろすんまつり」を自腹で開催しています。イベント時に子どもイベント応援金も集めています。もともとは方南町駅で改札までベビーカーをおろす活動からスタートしています。

今年もおろすんジャーの流しそうめんは自腹開催です。

──流しそうめんは、ウォータースライダーを流用されるわけではないですよね?

流しそうめんとウォータースライダーは別レーンです!(笑)

ただ流しそうめんの水をウォータースライダーに流そうかと思っています。もったいないので。

デメリットを「遊び」の力でエンタメに

ざっくり言うと、商店街活性化のために立ち上がった有志たちによるイベントだ。ただ、「坂道」という通常であればデメリットに感じそうな要素を、遊びの発想力でエンターテイメントに変えて、子どもたちに喜んでもらう仕掛けにしたのは面白い着眼点といえるだろう。

「いつも何気なく歩いている道を、水着でウォータースライダーで駆け抜ける」という体験は、なかなかできない。地域振興や商店街活性化のアイデアとして、携わる人なら視察するのも良いのではないだろうか。

ウォータースライダーは有料で、子ども100円、大人300円。流しそうめんの参加費は無料だが、参加条件は「指定された方南町のお店の前をお掃除」することがあり、箸とお椀は持参する。スイカ割りも企画されており、ひと夏の良い思い出となりそうだ。

詳細は、上記のへんな村の村長Twitterや、能登みらい農業はくい放送局のFacebookページより。
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平成最後の夏

2019年4月の新元号発表を控え、「平成」という時代が終幕を迎える。 つまり、2018年の夏が、私たちに与えられた平成最後の夏ということだ。 この夏を最高の夏にするために、KAI-YOU.netは全力を尽くす。

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