物語の真骨頂とも言えるホラーシーンが、作者である外薗昌也さんの許可なく「黒く塗りつぶされていた」と明かされたからだ。
『殺戮モルフ』自主規制で真っ黒に
『犬神』『鬼畜島』など、スプラッタホラー漫画を数多く手がける外薗昌也さん。『殺戮モルフ』は、『6000-ロクセン-』『蛍火の灯る頃に』などの作品を執筆し、ホラー界の旗手として名高い小池ノクトさんとのタッグによる作品。雑誌『ヤングチャンピオン』にて連載中だ。
今回の騒動は、外薗昌也さんのツイートが発端。献本された『殺戮モルフ』の表紙を投稿し、そのショッキングな内容を想起させるような投稿を行っていた。12/20発売カオルくんも応援
— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) 2017年12月11日
【殺戮モルフ】2巻献本
来ましたよhttps://t.co/lKig5CA7A1
かなりショッキングな内容デス💀
思わず声が上がります💀
わたしは上がりました💀
滅多にお目にかかれないものが見れます💀 pic.twitter.com/aWZtAjwHc8
しかし、翌日には、単行本の中身が真っ黒に塗りつぶされていたことを報告。雑誌掲載時も黒塗りだったというが、「グロシーンが真っ黒に塗りつぶされてます」「事後承諾でびっくりしました」と、単行本化に際して、出版社側の独断による自主規制だったことを明かしている。グロシーンを真っ黒に塗り潰されての発売となりました
— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) 2017年12月12日
真っ黒でなにがなんだかさっぱりわかりません
前代未聞です pic.twitter.com/cIKvR87B2Q
なお、黒く塗りつぶされているのは複数ページにわたるようだ。
この状況はTwitterで広く拡散され、「戦時中の教科書を塗りつぶすやつですか?」「表現の自由はどうなっている?」という感想が頻出。なにがなんだかさっぱりわかりません pic.twitter.com/SUJNAYZT98
— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) 2017年12月12日
外薗昌也さん自身も「このままでは発禁になると判断しての処置みたいです」と、編集の事情を明かしつつも、「竹書房では特に規制も無くのびのびやらせてもらってるけどなぁ」と、出版社ごとの自主規制への認識の違いを吐露した。
無修正版については、「クローズなイベント」や「Web漫画サイト『恐ろし屋』で公開したい」と外薗さんが語っているほか、ほかの出版社からのオファーもあるようだ。殺戮モルフ炎上見た別会社の編集さんから打診ありました
— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) 2017年12月13日
『ノーカット版は是非うちで!』
まだ希望はある pic.twitter.com/7zSFFBLhX8
「(単行本を)出さないほうがマシです」と作者本人が綴ってしまうほどの今回の事態。自主規制の功罪が問われそうだ。
※同日18時42分追記
その後、ヤングチャンピオン編集者と外薗昌也さんの間に行き違いがあったことを報告。和解し、「恐ろし屋」で件のエピソードが掲載されることが決定したようだ。ヤングチャンピオン編集さんが青くなって飛んできました
— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) 2017年12月13日
行き違いがあり、非礼を詫び、仲直りしました
問題のシーンのあるエピソードはホラー漫画試し読みサイト恐ろし屋で公開し、読者の皆さんに判断をあおごうという話になりました
JK死体で作った祭壇なので過激です
表現をめぐる問題
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