篠崎愛への愛が止まらない!グラドル狂いの小説家が10年越しにお話を聞きに行ってきました

篠崎愛への愛が止まらない!グラドル狂いの小説家が10年越しにお話を聞きに行ってきました
篠崎愛への愛が止まらない!グラドル狂いの小説家が10年越しにお話を聞きに行ってきました

今日も麗しい篠崎愛さん

2006年にグラビアアイドルとしてデビューした篠崎愛さん。彼女はアイドルユニット・AeLL.での活動を経て、2016年、ソロシンガーとしてメジャーデビューを果たす。

冒頭から個人的な話で恐縮だが、篠崎愛さんがデビューした約10年前、筆者は福岡県の高校に通っていた。

筆者近影

今でこそ兼業作家として小説に漫画、ドラマ脚本と八面六臂のウハウハ生活である。だが、当時地方の男子校で授業中チマチマ小説を書いていた根暗文学少年がモテるはずもなく、男女交際などとは限りなく縁遠い生活を送っていた。

そんな筆者の心の楽園が『週刊ヤングジャンプ』だった。表紙を飾る篠崎愛(いや、「あいてぃん」と呼ばせてもらおう)は、かりそめのユートピアでほほえむ女神だったのだ。

今回、取材が舞い込んだ筆者は、当時を振り返り歓喜の涙を流した。神は死んでなどいない。というか、東京メトロで会いにいける。

ついに10年越しのラブコールが実現したのである。

そこで、3月22日(水)リリースのミニアルバム『LOVE/HATE』を引っ提げ、KAI-YOU主催のハイパーポップパーティ「グレイトフル・ポップ」へも出演する篠崎愛さんに話を聞いた。

文:結城紫雄 編集:ふじきりょうすけ 写真:稲垣謙一

めくるめく篠崎愛ディナーショー

──あいてぃ……篠崎さん、まずは生まれてきてくれてありがとう(誕生日おめでとう(※1))! 今のお気持ちを聞かせてください。

篠崎愛(以下、篠崎) えっ? まあ……うれしいですね、あはは。

──グラビアアイドルとして活動をはじめられてから歌手デビュー、ソロデビュー、アルバムリリースと、どんどん夢を叶えられていますね。僕は今、AeLL.(※2)のインストアライブを思い出し「随分遠くに行かれてしまったな」と感慨に浸っています。今後の目標はありますか?

篠崎 うーん……。 篠崎 ディナーショーを開くことかな(弾ける笑顔)

──(いい笑顔だなあ)篠崎さんプロデュースのディナーショーでは、どんな企画がやりたいですか? ちなみに僕は、細身ですけどたくさん食べる方なんです!

篠崎 たくさん食べる男性は、見ていて気持ちいいですから好きですよ。

……そうだな、ディナーショーを開くなら、たくさん料理を用意してみんなで食べたいですね。パスタとか焼き肉、あと小籠包。そうそう、最近中華にハマってるんですよ!

──(洋韓中か……統一感のなさがすごい)中華料理といえば、オススメは……?

篠崎 ハワイで食べた冷麺もおいしかった。

一同 冷麺。ハワイで(真顔)。

※1……取材直前の2月26日が篠崎さんの誕生日。
※2……篠崎さんが所属していた、「健康・エコ・環境」をテーマに掲げた4人組アイドルグループ。2014年9月に活動休止。

篠崎愛さん、二物も三物も与えられた天からの賜物(ギフト)

篠崎愛 『口の悪い女』
──ところで、シングル『口の悪い女』でメジャーデビューしてから約1周年です。デビュー日が国民の祝日になる日も近いんじゃないですか?

篠崎 (スルー)……インディーズ時代からお世話になっている、慣れ親しんだソニーミュージックのスタッフさんに支えられて、自然体で1周年を迎えることができたと思います。

──特別なボイストレーニングなどではなく、1人カラオケで練習されてるって本当ですか? だとすれば篠崎さんの歌声は天から与えられた賜物(ギフト)ですね。

篠崎 どうなんでしょう……(照)。

──すみません。

篠崎 1人カラオケで練習しているのは本当です。

──そういえば僕もカラオケよく行きますよ!? 篠崎さんもせっかくカラオケで練習するんだったら1人より2人のほうがいいんじゃ……。

篠崎 最近忙しくて行けてないんですよ、カラオケ。

──あっ、すみません。

……どうも勝手が妙だ。筆者の熱意が空回りしていることを差し引いても、すごく振り回されている感がある。よもやAeLL.のライブ時に最前列で陣取っていたのが筆者だとバレたのだろうか?

いや、違う。この感覚は、彼女のなかに、異なる人格が存在しているような、同時に2人のインタビューをしているような──そんな奇妙な心地だ。

筆者はメモを取る手を止め、彼女を今一度見つめた。肌がめちゃくちゃきれいだ。

筆者のアツい視線に気付かずアルバムの歌詞カードを見せてくれる篠崎さん

LOVEなあいてぃん/HATEなあいちゃん

──……気を取り直して、3月22日にリリースされるミニアルバム『LOVE/HATE』について聞かせてください。タイトルやジャケットアートワークからも“二面性”を強く感じさせる作品だと思います。

篠崎 ダークな面が濃い『口の悪い女』というシングルでソロデビューさせていただいて。次にリリースしたのが、一転して清楚系の『TRUE LOVE』という曲でした。

これまで女性のいろいろな面を歌ってきたので、「1枚の作品で表現できたらいいな」という思いから生まれた作品です。

私だけじゃなく、女性にはさまざまな一面、さまざまな恋心がありますからね。
篠崎愛 - TRUE LOVE [Music Video - Teaser]
──女性のさまざまな一面、ですか……?

篠崎 ええ、さまざまな一面。……でも、実はよく聞くと“HATE”の雰囲気のほうが強いかもしれません。そう、今の私みたいに……。 不意にほほえんだ彼女を目にし、筆者は、はたと思い当たった。

ミニアルバム『LOVE/HATE』のテーマは“二面性”だ。彼女は、このインタビューそのものを使って“LOVE”と“HATE”を体現しているのではないだろうか?

並の聞き手であればこの意図には気づくまい。10年間篠崎愛を追いかけてきた筆者だからこその天啓である。彼女は間違いなく、目の前のインタビュアーである筆者を“試して”いるのだ。

──……『LOVE/HATE』の中でお気に入りの曲を教えてください。

篠崎 今の気分では「ユキアタリバッタリノ恋」が好きですね。振り付けも特徴的で歌っていて楽しいので、ぜひライブで見て聞いてほしい曲です。

今の私は、なぜだかダークな歌詞にめちゃくちゃ共感しちゃうんですよ。

──わかります! 僕も今、『LOVE/HATE』の“HATE”な楽曲ばかり聞いてますもん。なぜなら僕は今、職場である女性にアタックされているからです。

篠崎 え、でもそれだったら“LOVE”なほうじゃないんですか?

──でも僕には嫁と息子がいるんです!

篠崎 うふふ。じゃあアルバムの「悪い猫」も心に刺さると思いますよ(笑)?

──(今日一番の笑み……今の篠崎さんは間違いなく“HATE”だ……!)ええ、もう“爪痕たくさんわざと残”されてますね(※3)。いや、僕も“ただ幸せになりたいだけ”なんですけどね(※3)……。

篠崎 ヤバイ! それってもう、恋人みたいな関係になっちゃってたり……?

──大丈夫! 手は出してないですよ!

篠崎 「悪い猫」のような関係にならないように気をつけてくださいね(笑)。

※3……いずれも「悪い猫」の歌詞

シンガーでもグラビアでも癒しは忘れたくない

──楽曲だけでなく、アートワーク制作も篠崎さんが関わられているとうかがいました。相変わらず国宝級にかわいいです。

篠崎 (国宝……?)ジャケットは、2人の私が同じ衣装で並んでいて、表情だけで“LOVE”と“HATE”を表現しています。

『LOVE/HATE』初回生産限定盤

篠崎 両極端なテーマですが、私がグラビアでも意識している「癒やし」は常に忘れたくなかったので、全体的には優しいカラーにしてもらいました。

やっぱり「癒やし」は大切にしていきたいんですよね。わかりやすく言うと「天使感」かな。ふふ(笑)。

──天使感というより、天使そのものですけど(おっしゃ、篠崎さんの“LOVE”も出てきたやんけ!)。篠崎さんはデビュー時、グラビアアイドルとして一世を風靡されましたよね。当時から「癒やし」を強く意識されていたんですか?

篠崎 そうですね。疲れてる人が私のグラビアを見て、ホッとしてくれたらいいな、って常に考えてました。

──男性を代表して言わせていただきますが、めちゃくちゃホッとしてました。 篠崎 でもソロシンガーになったら、全部ひとりで表現しなきゃいけないので大変なんです。カワイイのも、格好いいのも──“LOVE”も“HATE”も全部自分で演じわけないとダメですからね。

──できればずっと“LOVE”がいいなあ。グラビアやってたときみたいな満面の笑みで……。

篠崎 いや私、実は自分の満面の笑みってあんまり好きじゃないんですよ(キッパリ)。もっといい笑顔が見られる場所があるんです。

──ファッ!? 10年間僕を支え続けてくれていた、あの笑顔よりもっといい笑顔!? じ、じゃあ、篠崎さんの「最高の笑顔」ってどこで見られるんですか?

篠崎 のちほど話します。

──はい。

グレイトフル・ポップで、今まで見たことのない篠崎愛に瞠目せよ

──シンガーとしての篠崎さんは、ライブハウス、クラブ、ニューヨークの路上と、あらゆる場所でさまざまな共演者とライブを披露されています。3月17日(金)には、渋谷WWW Xで行われるハイパーポップパーティ「グレイトフル・ポップ」にも出演されますね。

篠崎 はい。「グレイトフル・ポップ」でもご一緒させていただくSeihoさんとは2年ぶりの共演になるのですごく楽しみです。

普段、人のライブで「体を動かして聞く」ということはあまりないんですが、Seihoさんのステージは自然と体が揺れちゃう。曲に入り込んでるというか、浸っていく感じがいいですよね。
Seiho - Peach and Pomegranate
──篠崎さん自身のステージの見どころについても教えてください!

篠崎 私のステージをライブで見たことのないお客さんって、まだまだたくさんいると思うんですよ。

だから、まずは「私、シンガーとしてちゃんとやってます!」っていうのをぜひ生で見てほしい。グラドルとして応援してくれてた人たちにも、シンガーとしての一面を感じてほしいですね。 篠崎 いろいろな活動を10年間やらせていただきましたが、今は歌っている時がとっても楽しいんです。好きなことをやっているから、ステージの上が一番「いい表情」してると思う。

──えっ!?

篠崎 ひょっとしたら、グラビアのときよりいい笑顔を見せているかもしれないですよ(笑)。

──グラビアの時より、いい笑顔……。

篠崎 「グレイトフル・ポップ」では、今まで見たことのない篠崎愛が見られると思います。楽しんでる人を見てると、こっちも楽しくなるじゃないですか? ぜひ私のステージを見て、癒やされて楽しんでほしいと思っています。ぜひ来てくださいね♡

──今日一番の“LOVE”出た。ありがとうございます!

猫の目のようにくるくると変わる篠崎さんの表情は、彼女の持つ多面性を如実に表わしていた──。

帰路で新曲「悪い猫」を聞いていた筆者はふと足を止めた。「今まで見たことのない篠崎愛」、と彼女は言った。取材で見せてくれたさまざまな笑顔もまた、彼女の数あるうちの“たった一面”にすぎないのではないか。

筆者が眺めていたのは、“アーティスト・篠崎愛”という大氷山の一角。眼前の氷山の大きさを見誤ったタイタニック号の末路は、あえてここで書くまでもないだろう。

──それにしても……。

・・

・・・

グラビアよりライブのときの笑顔のほうが“本物”なのか……。 「グレイトフル・ポップ」行くっきゃないな……!

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

イベント情報

グレイトフル・ポップ

会場
渋谷 WWW X(〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町13−17 ライズビル)
日時
3月17日(金)23:30 開場/開演
料金
3500円/当日4000円(ドリンク代別途)
出演アーティスト
FLY BOY RECORDS(KOWICHI・YOUNG HASTLE・DJ TY-KOH)、篠崎愛、
Seiho、C.O.S.A. × KID FRESINO、高野政所、SLOTH、TREKKIE TRAX CREW、
TORIENA、Yunomi feat.nicamoq、ハシダカズマ×ハハノシキュウ×オガワコウイチ、
ゆけむりDJs、バケツドラマーMASA、マザーファッ子
チケット
e+(外部リンク

関連キーフレーズ

篠崎愛

アーティスト/グラビアアイドル

東京都出身。人生で最も重要なことは、「歌うこと」と「食べること」。
2006 年、原宿でスカウトされグラビア・アイドルとして芸能デビュー。アイドル・グループ AeLL.のメンバーを経て、2015 年 4 月、芸能活動 10 年目にして 1st シングル『A-G-A-I-N』で念願のソロ歌手デビューを果たす。インディーズで、女王蜂、 Seiho、DAOKO、が~まるちょばらとの共演など草の根活動を行いながら 12 月にアルバムをリリースし、2016 年 2 月にはメ ジャー・デビューを発表。8 月にシングル『口の悪い女』、12 月にはアニメ「タイムボカン 24」のエンディングテーマである 『TRUE LOVE』をリリース。

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

音楽・映像の週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ