今回、企業ゾーンで最も注目を集めていたのが、7月29日より上映開始となった映画『シン・ゴジラ』を記念した一大プロジェクト「ゴジラ対エヴァンゲリオン」ブースだ。
『シン・ゴジラ』で脚本・総監督を務める庵野秀明氏の代表作「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズと「ゴジラ」の夢のコラボ。ワンフェス入場者の期待も相当なもので、このブースは常に人で溢れていた。今回は、そんなブースの様子をご紹介しよう!
取材・撮影:須賀原みち
同じ1984年に生まれた平成ゴジラとワンフェス
今回の出展に関して、ブースの担当者はと語ってくれた。「ワンフェスは、平成シリーズとしてゴジラが復活した1984年に始まっています。当時のアマチュアの熱気がゴジラを復活させ、ワンフェスをつくり上げた。そういう意味で、ゴジラとワンフェスはルーツを同じくしていると思います。なので、『シン・ゴジラ』としてゴジラが復活するにあたり、ワンフェスと連動しないことは考えられませんでしたね」
このブースの目玉は、なんといっても「シン・ゴジラ1号雛型(形状検討用)」と「シン・ゴジラ2号雛型(着彩検討用)」。「映画『シン・ゴジラ』製作の過程でつくられたこの2体が揃い踏みになるのは、多分初めて。かなり注目を集めています」とのこと。 この雛形は、コンセプト・デザインを庵野秀明総監督、イメージデザインをアニメーション監督の前田真宏氏、そして、立体化を造形作家の竹谷隆之氏が手掛けた、まさにファン垂涎の一品だ。 撮影をする人がひっきりなしに訪れていたこのフィギュアだが、お隣の海洋堂ブースでは「シン・ゴジラ1号雛型(形状検討用)」のレプリカがなんと99万3600円(税込)で予約販売され、こちらも好評を博していた。 眼球の小ささなど、初代ゴジラ回帰の造形ともいわれるシン・ゴジラ(個人的には初代ゴジラよりも禍々しく感じる)はいくら見ても見飽きることがなかった。
エヴァとゴジラコラボのフィギュア続々
株式会社エクスプラスの手掛ける「東宝30cmシリーズ」からは『3式機龍(2002版)重武装型 エヴァ初号機イメージカラー』『3式機龍(2003版)重武装型 エヴァ2号機イメージカラー』に加え、『エヴァンゲリオン初号機“G”覚醒形態』と『エヴァンゲリオン2号機ビースト“G”モード』が登場。 3式機龍とはゴジラ「ミレニアム」シリーズのメカゴジラのことで、それぞれエヴァンゲリオンのカラーリングが施されている。 そして、『エヴァンゲリオン初号機“G”覚醒形態』は、「もしエヴァンゲリオン初号機にゴジラの“G細胞”を投入したら?」というコンセプト。リリン(人間)を生み出したリリスがベースとなっている初号機とG細胞の融合ということは、人間の細胞×G細胞(+バラ)の怪獣・ビオランテの親戚のようなものかもしれない(違うかもしれない)。 こんな夢の組み合わせが見れるのも『シン・ゴジラ』のおかげである、ありがたや。村上隆、開田裕治、雨宮哲…そうそうたる作家によるゴジラ絵
また、来場者の目を奪っていたのが「複製原画」のコーナー。そうそうたるアーティストによる「ゴジラ対エヴァンゲリオン」の応援イラストが複製原画となって展示されていた。 ブース担当者が「今回の展示のもう一つの目玉」として挙げていた現代美術家・村上隆氏によるイラストは、その鮮烈な色合いと絵の密度に男女問わず多くの人が足を止めていた。 ほかにも、前田真宏氏、プラモデルのボックスアートで知られるイラストレーター・天神英貴氏、アニメ『ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン』の監督・雨宮哲氏らによる応援イラストで盛り上がりを見せていた。 これらのイラストは、特設サイトでも閲覧することが可能なので、見逃した方は是非チェックを。8月3日までは新宿マルイ アネックスで「ゴジラ対エヴァンゲリオン Limited Store」が開催中。いよいよ昨日から全国上映が始まり、この週末の映画館の目玉に違いない『シン・ゴジラ』と「ゴジラ対エヴァンゲリオン」の熱狂はまだまだ続く!!
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イベント情報
ワンダーフェスティバル|Wonder Festival ※現在は終了
- 日時
- 7月24日(日) 10:00~17:00
- 場所
- 幕張メッセ1〜8ホール
関連リンク
連載
国内外からフィギュアやプラモデル、ガレージキット好きが集まる、年2回の立体造形物の祭典であるワンフェスこと「ワンダーフェスティバル」。今回も「ワンダーフェスティバル2016[夏]」を取材、そのレポートを掲載する。
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