連載 | #3 ワンフェス2016[夏]

【ワンフェス2016夏】「一万円札専用マグネット」に巨大昆虫模型! 個人ブースまとめ 後編

【ワンフェス2016夏】「一万円札専用マグネット」に巨大昆虫模型! 個人ブースまとめ 後編
【ワンフェス2016夏】「一万円札専用マグネット」に巨大昆虫模型! 個人ブースまとめ 後編

『ワンダーフェスティバル 2016[夏]』

7月24日、日本最大のガレージキットの祭典『ワンダーフェスティバル 2016[夏]』(以下「ワンフェス」)が幕張メッセで開催された。

ガレージキットやフィギュアを中心にさまざまな立体造形物が集まるワンフェスでは、プロ、アマを問わない数多くのクリエイターが思い思いの作品を発表している。こちらでは、「一般ゾーン」に出展されたブースで気になったものを前後編にわけてご紹介! 今回は後編!
取材・撮影:須賀原みち

yu-ki iwakaneブース「一万円札専用マグネット」

リアルな頭部マグネットで、開催前からTwitterなどで大きな話題を呼んでいたyu-ki iwakane。 今回出展した「一万円札専用マグネット」は、福沢諭吉の頭部を再現したリアルなレジンキットだ。500個ほど用意していたという作品は、取材の最中に完売となるなど、多くの人がブースを訪れていた。

プロの造形師である製作者の岩金優輝さんは、「次回も面白いものをつくるので期待していてください!」と、意気込みを語ってくれた。

MUSHIBUCHIブース「可動する巨大昆虫ガレキ」

MUSHIBUCHIブースで、特に気になったのは可動する昆虫ガレキ。既成品の関節パーツを使えば、グリグリと動かすことができる昆虫のフィギュアが誕生する。 原型師のMUSHIBUCHIさんはプロとして商品原型などを手がけている。今回のワンフェスでは、オオカマキリやオオスズメバチに続き、新作としてヘビトンボが登場。 モデリングはすべて3DCGによるものだということで、そのリアルさにも驚きだ。昆虫ガレキのほかにも、『マルドゥック・スクランブル』のルーン・バロットや、『ベルセルク』の不死のゾッド(可動版)のガレキもクオリティがすごいです!

F.G.Labブース「LIVEステージベース」

F.G.Labはアクリルをレーザー加工した各種フィギュア用の台座を出展。今回の新作「LIVEステージベース」も即完売となるなど、多くの人が買い求めていた。こちらのアクリルベース、『アイドルマスター』シリーズだけでなく、さまざまなフィギュアにも利用できる汎用性の高さが嬉しい。 そもそもの制作のきっかけは「既成品の台座が寂しかったので、見栄えのするものが欲しかった」と、製作者のゴムの人さんは語る。特に、最初の作品でもある『Steins;Gate』のイメージビジュアルを意識した「歯車台座」は大きな反響があったそう。 ファンの潜在的な欲望にうまくフィットしたアクリルベース、筆者も取材をしながら喉から手が出てました…。

水天リボルバーブースの3Dプリンターによるオリジナル可動フィギュア

3Dプリンターで出力したオリジナルの可動フィギュアを販売していたのは、今回が初出展となる水天リボルバー。 制作は熱積層方式の3Dプリンターによるものだという。積層式の3Dプリンターだと断層が目立ってしまうイメージがあったが、こちらの作品はいずれも断層はほとんど目立たず、そのキレイな出来に感嘆。 使用している3Dプリンターは、個人用としては最高峰レベルの30万近くする「Zortrax M200」とのこと。オリジナルの可動フィギュアが3Dプリンターでつくれるなんて、これからの夢が広がる話である。

働猿ブース『機動警察パトレイバー』ヘッドギア

劇場版『機動警察パトレイバー』のヘッドギアを出展していたのは、働猿〜mon.job〜。こちら、本業として特殊衣装制作などを手がけており、数多くのCMやテーマパーク衣装に携わっているという本格派である。 FRP(繊維強化プラスチック)によってつくられたヘッドギアの重量は意外に軽く、普段使いも可能!? ヘッドギアはバージョンによって、作中の時代経過を考慮し、光沢処理といった表面加工を使い分けているという。さらに、初代のヘッドギアにはBluetoothマイクが採用されていて、実用性があるのもポイントだ。 働猿〜mon.job〜では、以前『鉄人28号』のコントローラーを販売したことがあり、その際にはお客さんが子ども時代を思い出し、感激のあまり涙を流すこともあったという(しかも、3人も!)。まさしく夢のアイテムがここには並んでいるのだ。 筆者個人としては、ぜひVR技術などを使って『機動警察パトレイバー2 the Movie』冒頭に出てくる“背中や腹の下に目が付いてるみたい”な視界モードを搭載したヘッドギアをつくってほしい…!

サークル働猿様の記述に誤りがございましたので、お詫びして訂正いたします

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ワンフェス2016[夏]

国内外からフィギュアやプラモデル、ガレージキット好きが集まる、年2回の立体造形物の祭典であるワンフェスこと「ワンダーフェスティバル」。今回も「ワンダーフェスティバル2016[夏]」を取材、そのレポートを掲載する。

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