声優・内田真礼の初ワンマンがとにかく良いライブだった 余計な偏見は捨てよう

声優・内田真礼の初ワンマンがとにかく良いライブだった 余計な偏見は捨てよう
声優・内田真礼の初ワンマンがとにかく良いライブだった 余計な偏見は捨てよう

「内田真礼 1st LIVE『Hello,1st contact!』」

2月28日(日)に東京・中野サンプラザホールにて、声優・歌手として活動する内田真礼さん初のワンマンライブ「内田真礼 1st LIVEHello,1st contact!』」が開催された。

声優としての活躍は言わずもがな、歌手としても2014年4月に『創傷イノセンス』でポニーキャニオンよりデビュー。以降、2枚のシングルと2015年12月には1stアルバム『PENKI』をリリースし、今回のワンマンライブはそんなアルバムを象徴するかのようなセットでカラフルに彩られていた。

最大収容人数約2,000人のサンプラザのチケットは即完。会場で販売されていたオフィシャルグッズもほぼ完売し、ライブ開始前から気合十分のファンであふれ返す。

僕は声優さんのライブはこの日が初参加。クラブイベントやロックバンド、アイドルのイベントにはよく足を運ぶが、声優さんのライブと聞くとどこか敷居が高そうな印象で、興味はあるものの中々行けていなかった。

もっと言えば、内田さんについてはたまに声優として参加されているアニメを見るくらいで、曲もちゃんと聞いたことないし、生のライブも見たことがない。口が裂けても、とてもファンとは言えない。

2,000人のキャパに対して数万規模の応募があったという内田さんの記念すべき初のワンマンライブにこうして参加するのは、とてもクソだと思う。

でも、実際にライブに参加してみて、とにかく「すげぇ楽しい!!!!!」ってなったので、その気持ちが少しでも伝わって、「内田さんのライブ行ってみよっかな」ってなってほしいので、この記事を書きたいと思う。

なぜ内田真礼が好きなのか?

ライブ当日、チケットが即完したこともあり、会場はサンプラザ前も含めて大勢の人で賑わっていた。参加者は男性の方が多めではあったが、ちらほら女性も見かけた。

開場前から販売されていた物販の待機列には、午前中から予想以上の人が集まり混雑したものの、販売開始時間を早めたりと、ファンによると徹底的な神対応だったらしい。

そんな喧騒をかき分けて座席へ着くと、突然後ろの男性が、


後ろの男性 今日はよろしくお願いしますっ!!!

 !?!?!?!?!?

後ろの男性 真礼ちゃんのライブ、楽しみですねっ!!!


と話しかけてきた。すごくビックリした。

どうやらその後ろの男性は4人組で来ていたみたいで、みなさんは1年ほど前から内田さんを応援しているようだった。

驚きつつも、せっかくなのでみなさんになぜ内田真礼さんが好きなのか聞いてみた。


後ろの男性 なんだろう? 単純に曲を聞いて良いなぁと思ったから、なんとなくリリースイベントに行ってみたんですけど、その時がすっごく楽しかったんですよね。

こんなこと言うのはおこがましいんですけど、内田さんがすごく一生懸命に歌手として活動しているのが歌っている姿やトークから伝わってきて、初めて生で見てから自然と応援したくなりましたね。


ちなみにこの男性は、もともと声優としての内田さんが好きになったのではなく、歌手としての内田さんが好きになって、それから内田さんが声優として出演するアニメを見るようになったようだ。

ほかの3人も同様に、歌手としての内田真礼さんがファンになるきっかけだったとのこと。しかも、みなさんもともと知り合いだったわけではなく、僕に話しかけてきたように、初対面から一緒にライブに参加するまで仲良くなったそう。

どこか舐めていた気持ちと後悔

会場全体の雰囲気としては、アイドルのライブ会場ほど特定のファングループによる強い結束感みたいなのもなくて、たまにある「ここきちゃダメなやつだ……」みたいな疎外感もない。初見でもかなり参加しやすい雰囲気。むしろグループで参加している人はそんなに多くなかった気がする。

ファンの人に軽くお話を聞いたりしながら座って待っていると、いよいよライブスタート。激しい応援(たとえばミックス)などは特に目立たなくて、キングブレードやペンライトを手に応援し、盛り上がりつつも和やかな雰囲気。

この日の内田さんのライブは、生バンドによる演奏。 「アツい!!!」「めっちゃ盛り上がってる!!!」というよりかは、内田さんと観客との信頼関係みたいな絆、ステージ上に立つ内田さんとバンドメンバーやダンサーの人たちの絆みたいなものがライブにも反映されていて、強い一体感があり、「楽しい」という言葉が似合う。


しかし、はじめてのワンマンライブで、こうも楽しい一体感というものは生まれるものなのか?


ライブ序盤は、楽しいなぁ、盛り上がってるなぁと思いつつもその現象に驚きを隠せず、あくまで本業は声優さんなわけだし、さすがにここまで完璧なライブできるわけが……と、どこかその時の自分の素直な気持ちを受け入れずにいた。

ただ、内田さんのライブを見ていると、自然とその楽しい一体感が僕の中にも流れ込んでくる。

頻繁に変わる衣装の数々に、ステージを飛び出し、観客席のある通路を歩きながら歌って、近くを通った時の圧倒的な天使感、突然ファンから質問を集うフリーダムなトーク、バンドメンバーやバックダンサーとの仲の良さ。 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、さまざまな感覚から「楽しい」という感情がどんどん流れ込み、歌っている内田さんや喋っている内田さんを見ていると、


 ハッピーサッ!!! ハッピーサッアアア!!! ラーララララララアアアアアアア♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


腕を上げて、歌ってしまった。めちゃめちゃ楽しくなってきてしまって、声を上げざるを得なかった。キングブレードを持っていかなかったことを激しく後悔した。

正直申し上げると、「普段、声優さんの曲とか聞かないし〜〜〜」とか「歌手としても活動って、声優が本業でしょ〜〜〜」とか、僕は気持ちのどこかでこういった感情を持っていて、いろいろ考えていたのだけれども、内田さんのライブを見て一瞬で消え去った。

なんで消え去ったかというと、とにかく楽しかったし、良いライブだったから。

言葉にするととてもシンプルな表現だが、とにかく楽しかったし、良いライブだったのだ。もっと言うと、幸せな時間だった。

もう、可愛いし歌うまいし、衣装めっちゃ変わって絵的にも最高だし、曲知らなくても楽しいし、会場の雰囲気もいいし、内田さん含め、バンドメンバー・観客との仲の良さみたいなのも伝わってくるし、これだけで十分すぎる……。

ちなみに僕が一番声を上げてしまったのは、1stアルバム『PENKI』に収録された「Hello,future contact!」という楽曲。楽曲はもとい、内田さんが来ているペンキのTシャツがクソかわいいのでチェックしてほしい。「Hello,future contact!」はアンコールでも歌ってくれたので、うれしかった。

内田真礼「Hello,future contact!」MV short ver.

偏見を持ってはいけないと思いながらも、Webメディアというインターネット上で主に仕事していると、実際に参加・見てもないのに、知らず知らずのうちにといろんな噂や評価、思想に支配されがちなわけだが、こうして自分で足を運んで、ファンの人に話を聞いて、現場に参加する。改めて、初心は大事なんだという、当たり前の気持ちに気づいた。

ちなみに内田さんの新曲となる4thシングル『Resonant Heart』は、5月11日(水)にリリースされる。表題曲は、4月4日(月)から放送開始のTVアニメ『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』のオープニングテーマ。内田さんは、声優としても本作でエリン役を演じる。

余計な考えは捨てて、とりあえず、見て、聞いて、気になったらイベントに行こう。あと内田さんのインタビューもチェキってほしい!

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イベント情報

内田真礼「Hello, 1st contact!」

開催日
2016年2月28日(日)
会場
中野サンプラザホール

<セットリスト>
01. Hello, 1st contact!
02. ギミー!レボリューション
03. からっぽカプセル
04. クラフト スイート ハート
05. Distorted World
06. North Child
07. 創傷イノセンス
08. Winter has come
09. わたしのステージ
10. 高鳴りのソルフェージュ
11. 世界が形失くしても
12. 金色の勇気
13. Hello, future contact!

<アンコール>
14. アイマイ☆シェイキーハート
15. Resonant Heart
16. Life is like a sunny day
17. Hello, future contact!

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