出会いの数は天文学的! 弊社エンジニアと池袋の街コンにいってみた

出会いの数は天文学的! 弊社エンジニアと池袋の街コンにいってみた
出会いの数は天文学的! 弊社エンジニアと池袋の街コンにいってみた

「街コン」とは一体なにか?! 街コンにまったく縁のなさそうな引きこもりの筆者とエンジニアの二人で池袋最大の街コン「池コン」に行ってきました。

☆参加することになったいきさつ

近年、「街コン」なるものが全国的に流行していると話題だ。
「流行に乗り遅れてはいけない、さてさてどんなものなのだろう」と思い、インターネットで「街コン」と検索すると、いくつかの解説文を目にすることができるのだが、調べているうちに、どうやら街コンには以下のように共通する要素があることがわかった。

・通常のコンパとは異なり、参加人数が100名以上など、規模が大きい
・必ず同性の2名以上のペアで参加し、異性のペア複数と飲食をおこなう
・参加者であることを証明するリストバンドなどを着用することで、提携店舗であれば定額で飲食が可能である

そして、とりわけ注目されるのは次の要素だ。

・地域振興を目的としている。

同様の文言は多くの解説文の冒頭に書かれていて、おそらく、この点が通常のコンパとは一線を画する大きな理由と考えられる。

実は街コンといっても、その街に住んでいる人ばかりが集まるわけではない。20歳以上であれば誰でも参加できる開かれた会なのだ(つまり場所性に縛られないポップな会ということだ)。したがって、人と物とお金の移動に貢献するだろうし、開催の時間帯が日中と意外と早いために、通常では客の入らない提携店舗(居酒屋など)の売り上げにも貢献する。また言うまでもなく、異性との出会いを提供することで、未婚率の低下、ひいては少子化対策への貢献も期待される。一般的に、街コンの発祥は2000年代中旬だといわれているが、この超情報化社会にあっては貴重なオフラインでの出会いの場として、今後更なる隆盛が期待される、今もっともアツいイベントだといえるだろう。

以上のようなことをわりと真剣に考えた結果、これはもう参加せずにはいられないのではないか、という結論にいつのまにか至ってしまい、2013年3月某日、KAI-YOUのスタッフ2名ではじめての街コンに参加する運びとなった。

☆当日の流れ


今回、我々が参加したのは、「池コン」である。
東京都豊島区に根付いた様々な団体からの後援によって開催されている由緒正しい街コンであり、開催は今回でなんと7度目。参加者は男女合わせて700名という大規模なものだ。「池コン」の名の通り、池袋駅西口の繁華街が会場となっている(なお、弊社オフィスは池袋東口にあります)。
街コン【池コン】 - 東京都内最大規模の地域一体型イベント

タイムテーブルの詳細は公式ページに掲載されているので、そちらも参照してほしいが、我々の行動を時間を追って記していく。
「池コン」当日の基本的な流れ

12:00 〜 12:30 池袋西口周辺のゴミ拾い!

ただ飲むだけが街コンではない。地域貢献の一環として行われる街コンには、地域のゴミ拾いなどもプログラムに含まれていることもある。
参加はもちろん任意。主催スタッフをのぞくと、参加者はおよそ20-30名ほどだっただろうか。一人一人がトングを持ち、道端に落ちているゴミを拾う。実際に参加してみた印象としては、池袋の街は思っていたよりも綺麗で、タバコの吸い殻など細かいものがわずかに散見される程度だった(みんなポイ捨てはやめよう)。参加人数は少ないので、ここで仲良くなってから飲み会に参加するのもあり◎。街コン上級者は是非とも挑戦してみて欲しい。

13:30 受付・入店開始!

次に、スタッフの指示に従って街コン提携店舗のひとつに入店する。この日は、なんと20店舗弱もの居酒屋やバーが街コン会場として用意されていたのだが、まず参加者はそのなかの一つを最初の店舗としてランダムに指定される。ロールプレイングゲームで言うところの「はじまりの街」と言ったところだろうか。ここから街コンという名の冒険が開始される

14:00 開会・乾杯!

この日、我々が最初に入った店舗で乾杯の指揮をとったのは、豊島区区議会議員の小林弘明氏。小林氏から激励の言葉をうけ、池袋最大の街コン「池コン」は幕を開ける。
ちなみに、このときにはすでに向かいの椅子には異性のペアが座っていた。お酒は受付後から注文可能だが、バイキング形式の料理が出てくるのは乾杯の後だ。つまり、異性へのアピールタイムはすでにはじまっていて、いかに素早く異性の待つテーブルへ料理を運んでくるかがポイントの稼ぎどころかもしれない。

14:00〜17:30 異性との飲食・店舗移動!

同じ相手と長々と会話を楽しむのも良いが、乾杯後の店舗間の移動は自由。任意のタイミングで店を出ることができる。
その際、それまでお話していた異性とはとりあえずのお別れとなってしまう(この席を離れるタイミングでぎくしゃくしないように空気を読むことがなかなか難しい!)。
店の外に出たあとは、配布された地図にしたがって次の店舗を目指す。飲み放題、食べ放題ということで、どのお店に入っていいか迷ってしまうのだが、各店舗の前には主催スタッフがいて、「男性のペア募集してます」などの情報を聞くことができる。なんと、向かいに座るペアが必ず異性になるようにスタッフが調整してくれているのだ。
なお、ラストオーダーは閉会15分前の17:15。

17:30 閉会!

各店舗内にいる主催スタッフから閉会の旨を通知された後は、速やかに店舗から出なければならない。
その後、とくに一カ所に集まるというわけではなく、基本的には流れ解散。

18:00〜 アフターパーティー!

「池コン」では閉会後にも会場近くのバーでアフターパーティーが催された。
参加は任意で、別途料金が必要。
アフターパーティーは特別なプログラムがあるわけではなく、街コンの「余韻」を自由に楽しめる場所となっている。この日は、男女それぞれ35名ほどが参加し、DJがノリノリのクラブミュージック(「江南スタイル」など)までかけてくれ、最後まで大変な盛り上がりを見せた。

☆で、実際に参加してみてどうだったのよ?

少し調子を変えて、ここでは実際に「池コン」に参加した弊社スタッフへのインタビューをおこないたいと思う。

今回、筆者とペアを組んで「池コン」に参加してくれたのは、弊社プログラマーの八田モンキーくん。八田くんはその仕事柄、あまり外部の人と顔をあわせる機会がなく、異性との出会いが皆無とのことで、今回の取材に是非同行させてほしいと自ら名乗り出てくれた。八田くんのように異性に不慣れな読者にとっては、なかなか有益な情報が聞き出せるかもしれない。貴重なサンプルだ。

○八田くんのスペック

八田くんのTwitterアカウントを知りたい方は画像をクリック!

名前 : 八田モンキー
年齢 : 26歳
身長 : 168cm
体重 : 56kg
特技 : HTML, CSS, JavaScript, PHP, objective-C
趣味 : インターネット、アニメ





──まずはざっくりと、参加してみた感想を教えてください。

「最高でした。みんな一度は行くべきだと思います」

──具体的にはどこが一番楽しかったですか?

「もちろん、女性の方とお話ができるところです。職業柄、あまり女性と話をする機会がなく、かといって街でナンパするような度胸もなく、モニターとばかり向き合っている僕のような人間にとって、街コンは非常にエキサイティングな場でしたね。女性はみんなキレイで優しい方ばかりでしたし、『俺ってじつはモテるんじゃないか』っていう錯覚すら覚えました。あ、直前に美容院でパーマをかけたのも効果があったんじゃないかなと思いますね」

──参加してみて意外だった部分などはありますか?

「渋谷あたりにたむろってそうな、"リア充です"って顔に書いてる感じの人が少なかったことですかね。 ここだけの話、実はかなりビビってましたから。 ギャルとかギャル男ばっかりだったらマジ怖いので帰ろうと思ってました……。むしろ、落ち着いた雰囲気の人が多い印象でしたね。あとは、そうですね。結果的にお話することができた異性のペアの数が多かったことですね。予想では3組くらいかな? と思ってたんですが、実際は倍の6組。なんと12人もの女性と楽しく会話させていただいたんです。時間は3時間半もあったはずなんですが、まだまだ全然足りないと思いました」

──どうやら八田くんにとって良い点ばかりだったようですが、逆に困った点などはありませんでしたか?

「うーん。そうですね。やっぱり時間帯が早いので、ひたすら飲み続けるのは結構しんどかったです。前日もオールしてたんでね。かといって素面では女の子とお喋りなんてとてもできないので、結果飲み続けることになって、次の日は大変でした。けれど非常に楽しかったのは間違いないです。ここ数年で一番楽しい思い出になったと思います」

──もし差し支えなければ、戦果を教えてください。

「ここだけの話、6人の女の子と連絡先を交換しましたね。これは途中から気づいたことですが、連絡先を聞かないと、ほんとにそのときだけの付き合いになってしまいます。それに気づいて以降は、ガンガン自分から聞く方針で攻めていきました。これはリア充な人からすれば常識かもしれませんが、ある種のインターネット的な発想だと、名前かH.Nさえわかれば特定できるでしょっていうノリがあるじゃないですか。そのノリは本当に通用しませんでした。Facebookをやってる人すら稀でしたからね。あ、でも本当はやってるのに嘘をつかれたのかもしれませんね」

八田くんの作業風景。随所に八田くんのこだわりが見てとれる。

──これから参加する人が気をつけたほうがいい点を5つ教えてください。

① チャンスを逃さず連絡先を聞け

「さきほども言いましたが、連絡先を聞かないことにはその後の発展が望めません。おまけに、多くのペアとお話しようとすると時間がないので、わりとすぐに眼前にいる女子はいなくなると思ったほうがいいです。僕のときも、最短では15分くらいでした。聞けそうなタイミングがあったらすぐ聞いたほうがいいと思います。あと、電話番号よりも最近ではLINE IDを聞いたほうが良いこともあるみたいです」

② 相手の目を見て話せ

「これはべつに街コンに限った話ではないとは思います。ただ、『さっき話してたペアの人、ぜんぜん目を見て話さないし、きもーい』って喋っていた女子がいたので気をつけたほうが良いかもしれません。しかし思い返せば、僕も別れたあと同じようにdisられていたのかもしれませんね」

③ ブラウザは何を使ってますか? とか聞かない

「やはりWebエンジニアとしては、ついつい興味本位で聞いてしまいますよね。しかし実際、ブラウザという単語を聞いてすぐにピンとくるのは相当パソコンが好きな人だけです。気をつけましょう。どうせ「e」の付くアレです」

④ アニメの話はするな

「最近の人はみんな見てるっしょーっていう油断は禁物です。はっきり言ってまったく通じませんでした。しかし、ジャンプが原作のアニメはその限りではありません」

⑤ とにかくITの話をするな

「相手の趣味を探りつつ、相手に適した会話をおこないましょう。"Cは苦手"などと言っては誤解を招きます。気をつけましょう」

──なるほど、とても勉強になります。それでは最後にひとことお願いします。

「話を盛るつもりはまったくなくて、純粋に、心の底から楽しかったです。だまされたと思って是非一回行ってみてください!」

──最後の最後に、今でも連絡を取っている女性はいますか?

「お察しください」

美女との愉快なトークにご満悦の八田くん(写真・右)。どんな人見知りでも、誰とでも仲良くなれる! それが街コンの持つ不思議なパワーだ。

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以上が八田くんへのインタビューの結果だった。とても息巻きながら、饒舌に答えてくれた。街コンでの興奮が覚めやらない様子が見てとれる。

☆池コン運営事務局代表・貝原さんへ突撃インタビュー!

「池コン」を取り仕切っているのが池コン運営事務局の方々。700人も参加するイベントを運営し、池袋のいろんな飲食店との交渉も行い、大変な労働に思えるが、一体どんな考えて街コンを開催しているのだろうか? そんな疑問もあり、イベント当日のお忙しい中、突撃インタビューを敢行させていただいた!

──まず、池コンを開催しようと思われたきっかけを教えて下さい!

「ニュースで放映していた宇都宮の「宮コン」を見つけ、街コンを知ったのがきっかけです。実は街コンって宇都宮が発祥だといわれているんですよ。お店を何店舗でも自由に回れて、飲食店を活性化できるという点に非常に魅力を感じましたね。また、婚活よりもゆるく、クラブや交流会よりもしっかり出会えるという点で、男女の出会いにとってとても効果的だと思いました」

──現在はどんな仲間で「池コン」を運営されているのでしょうか? 僕もメンバーに入れて欲しいんですが……?

「昔からの友人や、東京で出会った友人が4割と、その友人たちが紹介してくれた友人が6割という感じです。残念ながら、現在はボランティア(新規メンバー)の募集は行っていません!」

──どうして池袋で開催されているのでしょうか?

「やはり池袋に住んでいるのが大きいですね。もともと仲の良かったお店が複数あったので、皆さんに快く協力していただきました」

──ぶっちゃけ、街コンでモテるにはどうすればいいでしょうか……?

「私が知りたいところです(笑)。
私の印象としては、
男性はがっつきすぎず、さわやかに、無難であること
女性は守りすぎず、ノリの良さが重要
なんじゃないかと思います」

──(なるほど、勉強になるな)街コンはどういった人におすすめでしょうか?

社交的で真面目な方が多いので、真剣な付き合いに発展しやすい人が多くいると思いますよ。まだ参加したことない人も大歓迎です。

──今後はどのような展開を考えていますか?

街コンに関しては、出会いとお店めぐりという本質から外れたくないため、あまり過度なコンテンツは考えておりません。
例えば、派生イベントとして60歳以上の方のための「シニアコン」、バツイチ以上の方の「バツコン」、広島東洋カープとのタイアップイベント「カープコン」などの実現も今後考えています。

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とても親身に答えてくれた貝原さん。突撃取材にも関わらず、本当にありがとうございました。

☆筆者の総括

小難しい話は抜きにして、以下の2点だけでも、参加する意味は十分あるというのが筆者による総括だ(なによりも、普段は険しい顔をしてパソコンとにらめっこばかりしている八田くんの笑顔を見れただけでも、僕は満足なのだが)。

① とにかく、楽しい!

言うまでもなく、参加者皆が異性との会話を楽しむために会場へ足を運んでいる。会話は自然とはずみ、食事もお酒もすすむ。そもそも僕の印象だと、参加者はお酒好きな人がかなり多いと感じた。3時間半のあいだ飲み放題+食べ放題、さらに複数のお店をはしごすることができる。以上のことから、地元にある飲み屋の選択肢を広げる意味でも、街コンというイベントを通して有益な情報を得ることができるだろう(事実、それが目的だという女性もいた)。

② 本当に、出会える!

八田くんのインタビューにもあったように、単純に出会いの場として可能性にあふれていると感じた。当日には言い表し難いポップな雰囲気があり、異性も少なからず出会いを目的として来ているわけで、連絡先を聞くことに不自然さがない。出会いを求めるという観点で考えると、これ以上の場はまずないと言えるだろう。特に社会人ともなると、なかなか他業種の知り合いや新しい友人をつくれる機会は少ない。そういった需要も考えると、上京者の多い都心での過熱的な人気も頷けるというものだろう。

何かと話題の街コン。皆さんも是非とも勇気を出して参加してみて、新たな扉を開いて欲しい!


街コン【池コン】 - 東京都内最大規模の地域一体型イベント
http://ikecon.jp/

八田モンキーくん(独身)のTwitterアカウントはこちら
https://twitter.com/hattamon

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