カオス*ラウンジ

かおすらうんじ

美術家・批評家の黒瀬陽平さん、現代美術家の藤城嘘さん、梅沢和木さんを中心に結成されている美術集団。インターネットを中心に活動するアーティストたちが集まる。

カオス*ラウンジ

概要

藤城嘘さんが結成していたインターネット上のクリエイターを集めた「ポストポッパーズ」を前身とし、2008年に展覧会&ライブペイント企画として立ち上げたことが結成のきっかけとなっている。「アートに神秘性などない。人間の知性も感性も内面も、すべては工学的に記述可能である」という旨の宣言を行い、現代美術や批評のシーンで様々な議論を巻き起こした。

2010年4月に『カオスラウンジ in 高橋コレクション日比谷』を開催。これまでアートとして可視化されてこなかったネット上に栄える特殊なキャラクター表現と、その担い手たちをギャラリーに召喚した。そして5月、第二弾の企画として、ネットワーク上で遊ぶ「ギーク」が会場に常駐する『破滅ラウンジ』を開催し、彼らの生態そのものを展示する手法が物議を呼んだ。同年12月には、『【新しい】カオスラウンジ【自然】』を開催。『破滅ラウンジ』で可視化されたインターネット上の生成空間を、「ヨドバシカメラ」や「ドン・キホーテ」などの日本の商業空間に重ね合わせることで新たな展覧会の形を模索した。

2011年には、ネット上で生まれ増殖していく架空のキャラクター「荒川智則」を主人公に、ネットで生放送するドラマを制作し、東京ワンダーサイトで発表。展覧会場を舞台化(ネット配信のためのスタジオ化)することで、ネットワークへの回路を探り、日本のネット/オタクカルチャーが持つ独自のシェアリング精神に形を与えようとする試みを行った。

そのほか、ホテル「カオス*サンライン」(蒲田)の内装(3部屋)への取り組 みや、ファッションブランドとのコラボレーションなど、実用的なデザインとアートの境界を越えた活動も幅広い。

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