士郎正宗
しろう まさむね
概要
イラストレーターとしても活動しており、ゲーム「ファイアーエムブレム」等のキャラクターデザインを手掛けている。
幅広い知識に基づく近未来的な銃器、メカニックを基調としたサイバーパンク的世界観と生命力あふれる女性主人公を特徴とする。
物学的な知識も豊富で、「アップルシード」の多脚砲台や蜂の惑星、MACHINE HEAD等、メカニックデザインにその影響は色濃く出ている。
代表作と言える『攻殻機動隊』は、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(監督:押井守)として1995年にアニメ化され、『AKIRA』(1988年)に続き、世界的に日本アニメの評価を押し上げた作品となった。
2004年の『イノセンス』はその続編でありながら、原作のエピソードを独自の解釈によって演出したオリジナリティの強い内容となっている。TVアニメ作品『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズは、漫画を原案として再構成されたオリジナル作品。
1987年のOVA作品『ブラックマジックM-66』では自身が監督を務めているが、「原作を忠実に再現した映像作品は駄作にしかなりえない」という考えを持っている為、他のアニメ化作品には基本的にノータッチである。しかし最近はそうでも無く、「S.A.C.」シリーズや『EX MACHINA -エクスマキナ-』では詳細なプロット等を提示し、本人とは関係の無いアニメ作品にもキャラ原案・設定を持ちかける時もある。
一方で、制作側の失態で歴史的駄作となった『ガンドレス』(1999年)の例もあり、本人も『イントロンデポ4』で「自分とアニメ業界との相性が悪いのは承知の通り」と記している。
近年は長編の執筆はしていないが、『RD 潜脳調査室』『紅殻のパンドラ』といったアニメや漫画の原作を担当する一方、成人向け画集を定期的に刊行している。
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