インターネットがTVの未来を問う! DOMMUNEが61年間の日本TV史を解析

インターネットがTVの未来を問う! DOMMUNEが61年間の日本TV史を解析
インターネットがTVの未来を問う! DOMMUNEが61年間の日本TV史を解析
映像作家・宇川直宏さん率いるライブストリーミングスタジオ兼チャンネル・DOMMUNEが、10月24日(金)の生放送を皮切りにスタートする新企画「THE 100 JAPANESE TV CREATORS」Presented  by PROMISEの詳細を発表。

61年間の日本TV史を、インターネット側から愛と希望とポジティヴな批評を込めて、独自解析する100の番組シリーズとなる。

インターネットからTVの未来を問う

かつてお茶の間の三種の神器の一つとして愛されたTVの未来はどこにあるのか? その疑問を起点に、テレビ番組制作に関わるプロフェッショナルを招く100本のトーク番組。

ゲストには、著名タレント、女優から大御所歌手、アイドル、凄腕司会者、さらには監督やアニメーター、俳優、放送作家、そして音響技師から美術監督、スーツアクターまでを幅広く迎える予定。

すでに発表されているところでは、還暦を過ぎてからインターネットタレント・YouTuberとして再始動したことも話題を呼んでいるタレントのルー大柴さんらが出演する。

また、第1回目の放送となる10月24日の17時30分から23時30分までの生放送中に限り、現在DOMMUNEの配信スタジオが引っ越している3331 Arts Chiyodaで開催中の現代美術解析プロジェクトの展示エリアにも無料で入場できることも決定。

3331とのコラボ企画の一環

「DOMMUNE University of the Arts -Tokyo Arts Circulation-」

DOMMUNEは、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネルとして、2010年3月の開局以来、同時視聴者数平均約10,000人、トータル視聴者数は4,500万人を超えるトーク&DJライブを全世界に発信し続けてきたインターネット放送局。

現在、スタジオを3331 Arts Chiyodaに引っ越し、11月3日(月)まで現代美術解析プロジェクト「DOMMUNE University of the Arts -Tokyo Arts Circulation-」の展示を開催。

同時に、現代日本を代表するアーティスト100人の個人史をひもとくインタビュー番組シリーズ「THE 100 JAPANESE CONTEMPORARY ARTISTS」も行っている。

その第1弾として、11月2日(日)まで、建築家の横尾忠則さんや美術家の会田誠さん、アーティストのChim↑Pom、チームラボ代表の猪子寿之さんら、豪華な面子が出演している。

イベント情報

「THE 100 JAPANESE TV CREATORS」Presented by PROMISE

日時10月24日(金)17時30分から23時30分まで
予約不要 ※なお会場は先着50名様のみ。それ以上の場合は立ち見、もしくは展覧会会場で待機
料金無料
会場3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリー
備考ギャラリーでの展覧会観覧もこの日のみ、17:00より無料。
なお、ギャラリースペースは22時30分に閉館となる

<プログラム1>
「テレビ音楽」~TV局から産声を上げた音楽達!
TIME:17時30分~19時30分
出演者:北沢夏音、他現役放送作家多数

「テレビと音楽」が密接な関係にあることは誰もが認めるところである。ラジオ時代から放送開始し、NHK開局に伴いテレビ番組化された「NHK紅白歌合戦」。有線放送のリクエスト数で受賞者を選ぶ「日本有線大賞」や、「輝く!日本レコード大賞」は、TVが触媒となって、歌謡曲賞レースを盛んにした。また邦楽ランキングをベースとした「ザ・ベストテン」や「ザ・トップテン」は、TVを通じて歌謡曲のトレンドを加速させ、現在「COUNT DOWN TV」などに接続されて、更にデータ化の一途を辿っている。また「夜のヒットスタジオ」や「レッツゴーヤング」などは、それぞれ歌謡バラエティーとして君臨し、「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」や「ミュージックステーション」が、その遺伝子を受け継いだ。これら番組は、既存の歌謡曲の動向を紹介するだけではなく、番組自体が流行を生み出す為の装置としても機能し、音楽とテレビは長らく共存関係にあった。そしていつしか、そんな関係をTV番組が反転し、主導となって、子供番組や、バラエティ、そしてTVドラマ自体が独自の音楽を鳴らし、歌い上げ、逆噴射的にオリコンチャートに音楽を流動させる現象がおこってきた!例えば日本で売り上げ枚数が最も多いシングル盤とされる『ひらけ!ポンキッキ』のオリジナルナンバー「およげ!たいやきくん」。「夕やけニャンニャン」から誕生した、おニャン子クラブがヒットさせた楽曲の数々… 更には「8時だョ!全員集合」や「オレたちひょうきん族」などコント/お笑い番組のコーナーから生まれた音楽達…「クイズ! ヘキサゴンII」から生まれた羞恥心は記憶に新しく、国民的TVドラマとして愛された「あまちゃん」からは数十曲の名曲が誕生している!生存競争激しいTV番組ゆえ、音楽の効用を味方につけて、番組そのものを高揚させ得た共犯関係には枚挙に暇が無い!高度経済成長に支えられ、芸能界の歴史と寄り添い、大きな物語に支えられて熱唱された歌謡曲ではなく、担当したディレクターそれぞれの趣味を反映し、TV局から産声を上げた小さな物語が人々の心を揺さぶり、時代を動かした!そんな番組から生まれた音楽達を「テレビ番組」ではなく「テレビ音楽」と名付けよう!!!現役のディレクターたちが「テレビ音楽」を好き勝手に語るこの番組は、本邦初のテレビグルーヴ解読となるだろう!

<プログラム2>
テレビスターの喜劇“還暦YouTuberルー大柴のリボーン!トゥギャザー!”
TIME:19時30分~21時30分
出演者:ルー大柴、増田順彦(ルー大柴マネージャ)、ほか
テレビというメディアが時として短期間で一つのキャラクターを全国に押し広めてきたことは周知の事実だが、ことルー大柴においてもその例外ではなかった。ルーの操る怪しげな英語(ルー語)は瞬く間に脚光を浴びテレビタレントとしての地位を確立する。しかし、元々彼が志していた道は「役者」であり、TVでのブレイクの後も初志貫徹、舞台演劇活動にまい進した大柴。数々の舞台を踏みキャリアを重ねてゆく実態とは裏腹に世間からの見え方としては「最近見かけないよね」。そのアンヴィヴァレントな状況はルー語で言えば「バッドタイム」としか表現できないものとなっていった。ルーはテレビに何を思い、今のメディア変化をどう見ているのか?現在60歳を迎え、還暦YouTuberとしての新しい自分を見出そうとアップデートを繰り返す中で、視聴者とともに文字通りトゥギャザーで挑む“ルー大柴リボーン・プロジェクト“が今夜、始まる!!!

<プログラム3>
「テレビは生きている。」 〜テレビ、そのスピードと覚醒
TIME:21時30分~23時30分
出演:某著名タレント(極秘)、某有名放送作家(極秘)
とかくあらゆる批判を受けやすいテレビだが、 その現場は非常に過酷な環境である。秒刻みで編集をし、分刻みで打合せをし、一日は30時間制で、何よりも視聴率を0.1%でもとるべく奔走し、今日のことすらわからないのに、来年のことを構想する。とにかく時間に追われている。だが、そこに身を置く者たちは、その過酷さに麻痺している。追われていることすらわかっていない。次の収録までに、次のオンエアのために、とにかく走る。これがテレビというメディアの実態だ。こうやって、テレビは生きている。だからこそ面白い。その実態をそのままお送りすることで、DOMMUNEのテレビ企画はスタートする。24日金曜夜に幸運にもスケジュールがあいた現在のテレビを語るにふさわしい豪華ゲストを鋭意ブッキング中。この瞬間に、テレビのスピードで語るのだ。某著名タレントや某有名放送作家が、この番組の為に現場に来る事は果たして可能なのだろうか?あらかじめ仕込んだゲストにテレビの今は語れない。

<プログラム4>「今野勉の解体的テレビ表現論」──ドキュメンタリーのドラマ、ドラマのドキュメンタリー
DAY:11月12日 19時~21時
出演:今野勉 聞き手:松井茂
本番組では、テレビ・メディア草創期から現在にいたるまで、第一線でディレクターを続ける今野勉の思想と映像表現を紹介する。萩元晴彦、村木良彦、今野の共著『お前はただの現在にすぎない』(1969年)で、<テレビになにが可能か?>を世に問うてから間もなく半世紀が経つ。そんなTVの生き字引である氏が、放送開始から61年が経過した現在、改めてドキュメンタリーとドラマの今世紀的解読を試みる!1953年に本放送が始まった当初から、テレビというニューメディアへの関心は、同時代の社会や芸術状況に大きなインパクトを与えてきた。特に今野ら、TBSのディレクターたちは、同人誌『dA』(1960、61年)から『お前はただの現在にすぎない』へと展開した映像表現論とメディア論によって、マス・メディア自身の解体を促すような、話題性の高い番組制作を実践した。この想像力は、1970年のテレビマンユニオンの設立に繋がる。今回は、今野氏と共に、YouTubeで番組を見ながら、テレビがメディアの青春期から培ってきた思想や映像表現の所在と行方を、DOMMUNEというメディア上で、21世紀の問題として検証する。
助成:文化庁 優れた現代美術の海外発信促進事業

協賛:PROMISE

お問合せ:info@kanda-tat.com

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イベント情報

タイトル:DOMMUNE University of the Arts -Tokyo Arts Circulation-

開催期間014年9月20日(土)~11月3日(月・祝)
開催時間【展示/Exhibition】12:00-19:00
会場「3331 Arts Chiyoda」1Fメインギャラリー  〒101-0021東京都千代田区外神田6丁目11-14
入場料【展示のみ/Main Gallery】¥800- 【番組観覧/Streaming Event】¥1,800-   

出演アーティスト : 会田 誠/Makoto Aida、 飴屋法水/Norimizu Ameya、 宇川直宏/Naohiro Ukawa、榎 忠/Chu Enoki、 岡崎乾二郎/Kenjiro Okazaki、 小谷元彦/Motohiko Odani、河原 温/On Kawara、 鴻池朋子/Tomoko Konoike、 小林正人/Masato Kobayashi、杉本博司/Hiroshi Sugimoto、 田名網敬一/Keiichi Tanaami、Chim↑Pom/Chim↑Pom、 椿 昇/Noboru Tsubaki、 中村政人/Masato Nakamura、蜷川実花/Mika Ninagawa、 原口典之/Noriyuki Haraguchi、 堀 浩哉/Kosai Hori、毛利悠子/Yuko Mohri、 森山大道/Daido Moriyama、 ヤノベケンジ/Kenji Yanobe

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