大空スバル、夏色まつり、蝶屋はなび──事故も雑談もコンテンツになる
『Forza Horizon 6』は運転や車の知識そのもの以外の個性も楽しめる配信タイトルとして存在感を放っています。
ホロライブの大空スバルさんは、免許は持っていないものの「マリオカートは300時間やっている」と自信を見せながら配信を開始。現実の運転経験ではなく、レースゲーム的な運転経験を頼りに日本の道へ飛び出していく、そのズレがそのままエンタメになっています。
スバルさんらしさが強く出たのは軽トラへのリアクションです。
荷台、手動窓、田舎道、夏の土の匂い。スーパーカー以上に軽トラで語りが広がっていく様子は、『Forza Horizon 6』が車好きだけでなく、生活の記憶を呼び戻すゲームでもあることを感じさせます。
もちろん、大空“スバル”さんがSUBARUの車に反応する場面も。名前と車種が偶然重なる小ネタも含め、配信のコメント欄を温めていました。
夏色まつりさんの配信は、より深夜ドライブに近い雰囲気です。
初回から「景色を楽しむことから緩く始める」と話し、東京タワーや渋谷、田んぼ道、軽トラ、ひまわり畑、田んぼアート、夜景などを見に行く流れが生まれています。
一方で、愛知県出身としてトヨタ車に反応したり、マニュアル操作やタイムアタックにのめり込んでいったりと、回を重ねるごとに走りへの熱も増していく様子も。
『Forza Horizon 6』がレースゲームであると同時に、リスナーと一緒に景色を見に行く深夜雑談の背景にもなっていることが伝わります。
そして、強烈な印象を残すのがぶいすぽっ!の蝶屋はなびさんです。
蝶屋はなびさんは、冒頭から「みんなをドライブに連れていく」と語りつつ、「免許はまだ」「交通ルールとかわからない」と宣言。コントローラーを握りながら身体が左右に大きく揺れる。危険な予感が視聴者の背筋を襲います。
配信中には、リスナーを助手席に乗せる/乗せないというやり取りが何度も登場。スタバに行く、スノボに行く、助手席で飲み物を渡す──そんな日常の会話が、ドライブレコーダーに残された事故映像のようなゲーム画面と同時に展開していきます。
BMV MINIを購入し、自分好みに色を調整し、海沿いや夜景を見に行こうとする場面もあります。しかし、ロマンチックなドライブになりかけた頃には車はボロボロ。
コメント欄からは保険料についてや助手席拒否のような反応も飛び交い、危険なドライブを笑いに変えるプロレスが生まれていました。
ハセシン、SHAKA、鈴木ノリアキ──ストリーマーにも広がる
『Forza Horizon 6』の広がりは、VTuberだけにとどまりません。
ハセシンさんの配信は、まさに“助手席ドライブ”としての『Forza Horizon 6』を示す好例です。
冒頭から「今日は助手席に乗って」「シートベルトつけて」と視聴者に呼びかけ、ドライブ用のBGMも用意。車の知識は多くないとしながらも、ゲーム上の運転には自信があると軽やかな自己申告。威勢の良い声とエンジン音が高らかに響いて気分も上がりますね。
『Forza Horizon 6』の探索感を、Googleマップのストリートビューでいろいろな場所を巡る感覚に近いと語っているのも印象的です。
SHAKAさんの配信では、日本マップのリアルさと無茶苦茶さの振れ幅が際立っています。
東京タワーや渋谷スクランブル交差点らしき場所を走りながら、「リアルすぎてちゃんと運転しなきゃ」という緊張感を語ります。ゲーム内の街並みがリアルだからこそ、思わず左車線や交通ルールを意識してしまう。
しかし数分後には、フェラーリの速度に振り回され、巨大ロボット(!?)と並走することになります。リアルな日本と、現実ではありえないイベント。その落差が、『Forza Horizon 6』の配信映えするポイントになっています。
最後に紹介したいのが、ZETA DIVISION所属の鈴木ノリアキさんです。
鈴木ノリアキさんの配信では、ゲーム内の走行から現実の車雑談へ自然に話が広がっていきます。
R32 GT-Rやランサー・エボリューションへの反応、ステアリングの重さやパッド操作への言及など、車好きならではの視点が随所に表れています。
さらに、実際に購入したGRヤリスの話、ロータス・エキシージを買っていたら家庭に亀裂が入っていたかもしれないという雑談、会員制サーキットやフェラーリ営業の話まで飛び出します。
現実の愛車、サーキット文化、スーパーカーへの欲望。そうした車をめぐる記憶と体験談が、ゲーム内の走行音に重なっていきます。
走るだけじゃない『Forza Horizon 6』の魅力
『Forza Horizon 6』はレースゲームです。けれど、配信上では必ずしも勝敗だけが主役ではありません。
景色を見る。車を選ぶ。道に迷う。コメント欄と笑う。事故る。上達する。昔乗った車や家族の車を思い出す。行ったことのある街に反応する。知らなかった車文化に触れる。
フォトモードで車体を見るのも楽しい『Forza Horizon 6』/画像はSteamより
視聴者は、プレイヤーとしてハンドルを握っているわけではありません。それでも、配信者の声と一緒に、どこか助手席に座っているような感覚でゲーム内の日本を眺めています。
速く走ることだけが、このゲームの全てではありません。
誰かの運転に同乗して、日本の夜道を流しているような時間そのものが、『Forza Horizon 6』配信の魅力なのかもしれません。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント