北村匠海さん(企画/脚本/監督)コメント
学生時代の僕は、正直絶望していた。自分にとって未来が光あるものに思えなかった。
そんな中出会ったのが、ポエトリーリーディングという音楽ジャンル。
中でも不可思議/wonderboy さんでした。そして「世界征服やめた」は、僕の人生を変えた曲です。
不可思議/wonderboyさんを知った頃には、彼はもう亡くなっていました。悲しかったんです。あなたに救われた人は今もまだ沢山いますと伝えたかった。だから映画を作りたかったというのはお門違いなのかもしれませんが、「世界征服やめた」から貰った感情をいつか映画にしたかった。20歳の頃から言い続けた結果、自分が脚本・監督をやるまでに至りました。社会人として生きるということ、 そこには生活があるということ、期待していた自由ではなく絶望すらも滲む大人という概念の中で、生きて生きて生きて生きて生きるということ、生きているということは何なのか。笑うということな のか、ご飯が美味しいということなのか、友達がいるということなのか、暗闇ということなのか、小さな光を掴むということなのか。何度も書けなくなった脚本に、何度も何度もついてきてくれたスタッフさんや、キャストさん、エキストラの皆さん、全員に感謝です。
この記事どう思う?
イベント情報
映画『世界征服やめた』
- 公開時期
- 2025年2月 ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開
- 原案
- 「世界征服やめた」 不可思議/wonderboy
- 企画/脚本/監督
- 北村匠海
- 製作
- イースト・フィルム
- 配給
- SPOTTED PRODUCTIONS
<STORY>
⾃分はちっぽけで、でも光に⼿をのばしてる。
生にすがる事への尊さと、“⼈生の主⼈公は⾃分しかいないのだ”と 思い起こさせるヒューマンストーリー
変化の乏しい日常をやり過ごす中で、「自分なんて誰にも必要とされてないのではないか…」と感じる瞬間に、ふと 「この世から、消えたい—」と思うことがないだろうか。主人公・彼⽅は、社会の中で生きる内向的な社会⼈。
そしてどこか飄々として、それでいて白黒をはっきりさせたがる彼⽅の同僚の星野。星野の選んだ決断に彼⽅の⼈生は ⼤きく揺れ動く。「死」の意味を知る時、明⽇の選択は⾃分でできることを知る。世界征服という途方もない夢を追いか けるよりも、自分にしか描けない道がきっとある。
だって、明日は誰にだって平等にやってくるのだから。
関連リンク
0件のコメント