俳優/アーティストの北村匠海さん(DISH//)が、初めて脚本と監督とつとめた短編映画『世界征服やめた』が、2025年2月からヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開される。
原案は、2011年6⽉に亡くなったラッパー・不可思議/wonderboyさんの代表曲の一つ「世界征服やめた」。
この楽曲に強く影響を受けた北村匠海さんが、自ら企画し、脚本を書き下ろし、監督までつとめたヒューマンストーリーに仕上がっているという。
鮮烈な印象を残したポエトリーアーティスト 不可思議/wonderboy
不可思議/wonderboyさんは、2009年に活動を開始したラッパー/アーティスト。ポエトリーラップのジャンルで活躍し、その独特なワードセンスと鬼気迫るパフォーマンスで一躍脚光を浴びた。
2011年には日本を代表する詩人・谷川俊太郎さんの詩をラップにした「生きる」を制作し、後に本人からの許諾を得て音源化。透き通った声で歌われた同曲のCDは、3月14日にリリースされ一晩で完売した。
同年5月には待望の1stアルバム『ラブリー・ラビリンス』をリリース。さらなる活躍が期待されるなか、6月に不慮の事故で急逝。24歳だった。
死後も生み出した作品は多くの人々に愛されており、日本語のポエトリーリーディングを語るうえで外せない存在となっている。
映画の原案は不可思議/wonderboyの代表曲「世界征服やめた」
映画で企画/脚本/監督をつとめる北村匠海さんは、原案となった楽曲「世界征服やめた」について「僕の人生を変えた曲です」「『世界征服やめた』から貰った感情をいつか映画にしたかった」とコメント。
楽曲「世界征服やめた」は2009年に発表。ロックバンド・相対性理論の名曲「バーモント・キッス」をサンプリングし、叫びのようなポエトリーリーディングを披露する一曲だ。
この曲を原案とした短編映画『世界征服やめた』は、変化の乏しい日常をやり過ごす内向的な社会人の主人公・彼方が、同僚である星野の決断に人生を大きく揺れ動かされる物語。
生にすがることへの尊さを描き、“⼈生の主⼈公は⾃分しかいないのだ”と思い起こさせるヒューマンストリーが展開されるという。
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イベント情報
映画『世界征服やめた』
- 公開時期
- 2025年2月 ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開
- 原案
- 「世界征服やめた」 不可思議/wonderboy
- 企画/脚本/監督
- 北村匠海
- 製作
- イースト・フィルム
- 配給
- SPOTTED PRODUCTIONS
<STORY>
⾃分はちっぽけで、でも光に⼿をのばしてる。
生にすがる事への尊さと、“⼈生の主⼈公は⾃分しかいないのだ”と 思い起こさせるヒューマンストーリー
変化の乏しい日常をやり過ごす中で、「自分なんて誰にも必要とされてないのではないか…」と感じる瞬間に、ふと 「この世から、消えたい—」と思うことがないだろうか。主人公・彼⽅は、社会の中で生きる内向的な社会⼈。
そしてどこか飄々として、それでいて白黒をはっきりさせたがる彼⽅の同僚の星野。星野の選んだ決断に彼⽅の⼈生は ⼤きく揺れ動く。「死」の意味を知る時、明⽇の選択は⾃分でできることを知る。世界征服という途方もない夢を追いか けるよりも、自分にしか描けない道がきっとある。
だって、明日は誰にだって平等にやってくるのだから。
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