VTuberグループ・ホロライブ所属の湊あくあさんと漫画・アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の主人公である後藤ひとりには、2つの共通点がある。
1つは、ピンク色を基調とした髪の美少女というルック、そしてもう1つは、“陰キャぼっち”というキャラクター性。
──そんな文脈性を汲んだ“歌ってみた”動画が、湊あくあさんのYouTubeチャンネルで8月20日に投稿された。TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』第12話「君に朝が降る」の劇中曲である結束バンド「星座になれたら」のカバーだ。
湊あくあ自身も認める“ぼっちちゃん”との類似性
“陰キャ”を度々自称しており、ホロライブきっての人見知り/コミュニケーションが苦手/内向的なキャラクターとして知られている人気VTuberが湊あくあさんだ。
TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』放送当時、湊あくあさんは(恐らく視聴者に勧められて)第1話を視聴したところ、劇中の“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりが自分に似ていることに驚愕。
そのエピソードをホロライブ2期生のコラボ配信で披露したところ、同期の大空スバルさんからも「(後藤ひとりを見て)いや、あくあやん!!」などと、既視感を指摘されていた。
湊あくあさんと後藤ひとりが似ているというのは視聴者からも度々言及されていたらしく、湊あくあさんは意を決して2023年3月にTVアニメ版の同時視聴配信を実施。
第2話「また明日」劇中で、後藤ひとりがアルバイトをサボるべく、水風呂に入って風邪をひこうとしたシーンでは、湊あくあさんも過去に似たようなことをしたというエピソードまで披露。
あまりの類似性に視聴者を驚かせていた。
『ぼっち・ざ・ろっく!』の劇中歌が描く、後藤ひとりの成長
湊あくあさんが今回カバーした「星座になれたら」は、TVアニメ版の最終回に披露された楽曲。
劇中では、後藤ひとりが作詞を手がけたとされている(実際の作詞は樋口愛さん。なお作曲は内藤英雅さん、編曲は三井律郎さん)。
その中で綴られるのは、後藤ひとりから結束バンドのメンバーへの想いだ。
孤独な天才ギタリストの後藤ひとりが、伊地知虹夏、山田リョウ、喜多郁代と出会い、女子高生バンド・結束バンドを始動。
そして“陰キャぼっち”な彼女が、バンドという繋がりを得て、ちょっとずつ成長していく──TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のストーリーラインをおおまかに説明するなら、このような表現になるだろう。
その上で、「星座になれたら」の歌詞では、<君と集まって星座になれたら>と、バンドという関係性を星に喩え、<つないだ線 解かないで/僕がどんなに眩しくても><つないだ線 解かないよ/君がどんなに眩しくても>と、それを今後も継続したいという切なる願いが込められている。他の劇中歌と比べ、少しだけ前向きになっている。
主人公・後藤ひとりの想いや願い、そして成長が、音楽面でも表現されている──そう解釈できる。
ホロライブ湊あくあも、“星座”になれた
ともすると、湊あくあさんの「星座になれたら」カバーにも、“陰キャぼっち”だった彼女が抱いているホロライブ所属タレントや関係者、リスナーへの想いや願い、そして彼女自身の成長を、感じざるをえない。
そして、湊あくあさんは、8月28日(水)をもって、ホロライブからの卒業を発表している。
後藤ひとりが、結束バンドの面々と出会い、少なくともかつてのような“ぼっち”から卒業したように、湊あくあさんも、最早“ぼっち”ではない。
約6年というVTuber活動を通じ、ホロライブ所属タレントをはじめとする他のVTuberやリスナーたちと関係を紡ぎ、VTuberシーンの夜空に浮かぶ、星座になれたのだ。
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