『るろうに剣心 最終章』公開延期　佐藤健「必ずまたお会いしましょう」

和月伸宏さんの同名漫画が原作、佐藤健さんが主演する実写映画『るろうに剣心 最終章 The Final／The Beginning』の公開延期が決定した。

7月3日（金）公開の『るろうに剣心 最終章 The Final』、8月7日（金）公開の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』のいずれも、2021年ゴールデンウィークに2部作連続公開を予定。

あわせて主演の佐藤健さん、大友啓史監督からコメントも発表されている。

佐藤健さん
映画の公開を楽しみに待っていて下さった皆様に申し訳ない気持ちです。
皆様が安心して映画館に足を運べる日が一日でも早く返ってくることを願うと共に、そのためにも今後も一歩一歩着実に歩みを進めていくことが大事だと感じています。
そして来年の公開日をお互いに健康で迎え、必ずまたお会いしましょう。皆様の日々の幸せを祈っています。

大友啓史監督
緊急事態宣言以降スタジオが閉鎖され、すべての作業がストップしてしまい、それ以降も仕上げ作業や公開に至る様々な準備を行うことができませんでした。
「エンタメ復活の狼煙を『るろうに剣心』で」という志でいただけにとても残念です。
公開を心待ちにしてくださっていた皆さんには、申し訳ない思いでいっぱいです。

新しい公開日に向けて、少しでもクオリティを高める努力をし、多くの方々に楽しんでいただけるような作品を創り上げ、満員の熱気溢れる劇場で観ていただくことが、私を含めスタッフ・キャスト一同の作品に懸けるゆるぎない思いです。
アフターコロナの時代に、よりパワーアップした感動と勇気と希望をお届けできるよう、魂を込めて残りの仕上げ作業に取り組みたいと思いますので、『るろうに剣心 最終章』をぜひ楽しみに待っていてください。

累計興収125億円を記録する実写映画『るろうに剣心』

原作は漫画家・和月伸宏さんによる『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。1994年に『週刊少年ジャンプ』（集英社）で連載開始、コミックスは電子版を含めシリーズ累計7200万部以上を発行している。

現在は、続編の『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が『ジャンプスクエア』で連載中であり、これまでにTVアニメ化、さらには佐藤健さん主演で実写映画化されている人気作だ。 延期が発表されたのは、実写映画シリーズの最終章。2012年に第1弾が公開された実写映画は、主人公・緋村剣心役の佐藤さんをはじめ、神谷薫役に武井咲さん、斎藤一役に江口洋介さんらが出演。

宿敵・志々雄真実との戦いを描いた第2・3作では、志々雄役に藤原竜也さん、瀬田宗次郎役に神木隆之介さん、四乃森蒼紫役に伊勢谷友介さん、比古清十郎役に福山雅治さんら豪華なキャストも話題を呼んだ。

2012年の『るろうに剣心』、2014年の『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』をあわせて、累計興行収入125億円、観客動員数980万人を記録している。

佐藤健演じる剣心の十字傷に迫る最終章

2020年夏に公開を予定していた『るろうに剣心 最終章 The Final／The Beginning』の2作では、剣心の十字傷の謎に迫る「追憶編」と、剣心がかつての妻の弟・縁（えにし）と戦う「人誅編」のクライマックスが描かれる。

監督はこれまで同様に大友啓史さん、物語の鍵を握る2人のキャラクターには、雪代巴役に有村架純さん、雪代縁役に新田真剣佑さんを起用。音楽の佐藤直紀さん、主題歌もONE OK ROCKが続投する。 2020年は原作の誕生25周年を記念した作品展「25周年記念 るろうに剣心展」が4月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて延期が決定。

映画の最終章も、緊急事態宣言以降にスタジオが閉鎖され、制作の延期を余儀なくされていたという。

近年、漫画原作の実写化は映画やテレビドラマふくめて後を絶たないが、人気作品であればあるほど、原作ファンからの反発が一定数起こる。しかし『るろうに剣心』の実写版については、その出来の良さから原作ファンからも好評を博しており、異例と言える。

最終章の公開も待望されていただけに、実写映画も2021年に延期となったこと自体は残念だが、来年の楽しみが増えたと捉えて、公開を待ちたい。

なお『るろうに剣心』『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』の3作はNetflixやAmazon Prime Videoなどで配信中。主役級のキャストが繰り広げるアクションと物語を今のうちに振り返っておこう。

(c)和月伸宏／集英社 (c)2020映画「るろうに剣心　最終章 The Final/The Beginning」製作委員会