アメリカのスタートアップ飲料水メーカー「Liquid Death」(リキッド・デス)が、そのインパクトある缶のデザインがインターネットを駆け巡りました。
飲み水から想像もつかない名前もさることながら、パンクロックを彷彿とさせる骸骨のキャラクターが目を引きます。
扱っているのは主に飲料水と、それをもとにした炭酸水の2種類です。
水は無色透明で味もほぼないため、他の商品・メーカーとの違いが示しづらい、ある意味究極的にブランディングが難しい商品と言えます。 そのため尖ったデザインで注目を集めるのは常套手段でしょう。
このインパクトあるデザインは、かつてパンクとメタルのシーンで活動していた共同創業者/CEOのMike Cessario(マイク・セサリオ)さんの経験からくるものだそうです。
そんな彼に率いられた「Liquid Death」は、独特のブランディングでも有名。 これまで同社に向けられたクレームを歌詞にして制作した楽曲をアルバムでリリースするなど、ユーモアが効いたものが多い印象です。
そのほか、『ザ・シンプソンズ』に代表されるカートゥーンアニメ風のPVをアップしたり(結構グロいので観覧注意)、Instagramへのシュールな投稿などもたびたび話題になっているようです。Liquid Death - Hey Kids, Murder Your Thirst
にもかかわらず、さまざまなブランドはそうしたストリートに集まる若者に向けた健康的な商品を開発していないと考え、VICEのインタビューでは「Liquid Death」のブランディングに際して、若者の嗜好に合わせた方法を採用していると話しています(外部リンク)。 また彼らは“水”をエナジードリンクやビールなど、水と比較すると不健康なブランドと同じように見せることで、安易な飲料水のマーケティングを完全に消し去ってしまいたいと公式サイトで宣言(外部リンク)。
そうした遊び心だけでなく、売り上げの一部を環境保護団体へ寄付するといった社会貢献活動への姿勢も見せており、一介のブランドとはいろいろな意味で違いを見せています。 2017年に創業されたばかりの「Liquid Death」ですが、アメリカでは着々と認知度を挙げており、資金調達も順調(外部リンク)。
今は公式サイトでの販売のみのようですが、近所のコンビニで販売されている海外のエナジードリンクやビールのように、日本の店頭に並ぶ日もそう遠くないかもしれません。
飲み水から想像もつかない名前もさることながら、パンクロックを彷彿とさせる骸骨のキャラクターが目を引きます。
扱っているのは主に飲料水と、それをもとにした炭酸水の2種類です。
「やたらカッコイイ缶に入った水」
— tetsu (@metatetsu) May 6, 2020
"かっこいい系配信者やバンドがPET水飲んでるとカッコ悪い。ワイルドに缶をグビー,飲み終わったらグシャーと潰して捨てないと"という需要を見込む。
発案者は天才か馬鹿か紙一重だw
Liquid Death Mountain Water | Murder Your Thirst https://t.co/zaRhfX4ULX pic.twitter.com/SRlc4O0yCa
見た目だけじゃない「Liquid Death」の魅力
一見するとビジュアルで勝負している感のある「Liquid Death」ですが、扱っているのは“水”です。水は無色透明で味もほぼないため、他の商品・メーカーとの違いが示しづらい、ある意味究極的にブランディングが難しい商品と言えます。 そのため尖ったデザインで注目を集めるのは常套手段でしょう。
このインパクトあるデザインは、かつてパンクとメタルのシーンで活動していた共同創業者/CEOのMike Cessario(マイク・セサリオ)さんの経験からくるものだそうです。
CEOはNetflixの元クリエイティブ・ディレクター
マイク・セサリオさんはNetflixの元クリエイティブ・ディレクターで、Business Insiderのインタビューによれば『ストレンジャー・シングス』『ハウス・オブ・カード』『ナルコス』などのプロモーションに携わったこともあるといいます(外部リンク)。そんな彼に率いられた「Liquid Death」は、独特のブランディングでも有名。 これまで同社に向けられたクレームを歌詞にして制作した楽曲をアルバムでリリースするなど、ユーモアが効いたものが多い印象です。
そのほか、『ザ・シンプソンズ』に代表されるカートゥーンアニメ風のPVをアップしたり(結構グロいので観覧注意)、Instagramへのシュールな投稿などもたびたび話題になっているようです。
若者の健康志向と嗜好をかけ合わせる
マイク・セサリオさんはまた、健康志向が高い若い世代は、パンクロッカーやスケートボーダーでさえアルコールを控えるようになっていると指摘。にもかかわらず、さまざまなブランドはそうしたストリートに集まる若者に向けた健康的な商品を開発していないと考え、VICEのインタビューでは「Liquid Death」のブランディングに際して、若者の嗜好に合わせた方法を採用していると話しています(外部リンク)。 また彼らは“水”をエナジードリンクやビールなど、水と比較すると不健康なブランドと同じように見せることで、安易な飲料水のマーケティングを完全に消し去ってしまいたいと公式サイトで宣言(外部リンク)。
そうした遊び心だけでなく、売り上げの一部を環境保護団体へ寄付するといった社会貢献活動への姿勢も見せており、一介のブランドとはいろいろな意味で違いを見せています。 2017年に創業されたばかりの「Liquid Death」ですが、アメリカでは着々と認知度を挙げており、資金調達も順調(外部リンク)。
今は公式サイトでの販売のみのようですが、近所のコンビニで販売されている海外のエナジードリンクやビールのように、日本の店頭に並ぶ日もそう遠くないかもしれません。
独特の立ち位置
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